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国道134号 江ノ島～西湘バイパス間の4車線化が完了
渋滞のメッカである花水川橋の通過時間を短縮
（2015/3/2 15:48）
- 2015年3月1日4車線化
3月1日、神奈川県内の国道134号 平塚～大磯工区に残っていた2車線区間、虹ヶ浜交差点（平塚市虹ヶ浜）～西湘バイパス（大磯町東町2丁目）間 約1.1kmの拡幅工事が完了し、4車線道路としての供用が開始された。これにより、国道134号は江ノ島から西湘バイパスまでの約15km間がすべて4車線道路となった。
国道134号の4車線化は、神奈川県が1985年（昭和60年）に策定した「湘南なぎさプラン」に盛り込まれたもの。工事は翌1986年に湘南大橋の架替工事に着手したところからはじまり、2005年度には湘南拡幅工区、2006年度には茅ヶ崎拡幅工区、2009年度には湘南大橋工区の4車線化が完了。残る平塚～大磯工区も2012年から順次工事が完了しており、残っていたのが今回の供用開始となった約1.1kmの区間となる。
今回の拡幅区間は県内の渋滞情報で必ずと言ってよいほど名前が挙げられる「唐ヶ原」「花水川橋」が含まれているが、4車線化により渋滞を解消。平塚～大磯間の所要時間が約半分になると見込まれている。これによる速達性や定時性の確保、利便性の向上、生活道路への流入抑制、災害への対応力強化、観光振興など多くの効果が期待されている。
供用開始に先立ち、神奈川県、平塚市、大磯町による完成式典が開催された。多くの列席者、関係者、周辺住民が集まった式典は、平塚市立浜岳（はまたけ）中学校 吹奏楽部の演奏によりスタート。その後、最初に主催者を代表して登壇した神奈川県知事 黒岩祐治氏は「134号線の4車線化は悲願でありました。西湘バイパスを降りて海岸線を走ると必ずここで大渋滞になる。なんとかしてスムーズに行けないものかと、神奈川県全体の悲願でもありました」と語り、また「来週には相模縦貫道の開通式もあります。神奈川の海を取り巻く道路環境がどんどん整備されてきているという状況であります」と挨拶した。
次いで平塚市長 落合克宏氏は「4車線化は長年の悲願。嬉しく思う」と述べ、大磯町長 中崎久雄氏は「大磯にとりましては悲願も大悲願でありました」とコメント。両氏とも30年あまりをかけて完成した4車線化を歓迎した。
その後に行われた工事報告には、平塚土木事務所長 鈴木仁氏が登壇。「平塚～大磯工区の事業延長は約3.2km。平成21年度に事業着手し、高浜台から西側に向かって整備を進めて参りました。平成24年度からは順次供用を開始しておりまして、これまで西ヶ浜までの約2.1kmの4車線化整備が完了しております。本日は残る花水川橋を含む西湘バイパスまでの約1.1km区間を午後3時ごろから供用開始予定としております」と概要を説明。次いで4車線化にあたっては「歩道橋などの既設構造物をできるだけ壊さずそのまま活用したこと」「砂防林への影響を極力抑えるために海側方向に必要最小幅、約5mの拡幅としたこと」に加え、「道路を横断する電線類の地下化」「騒音を低下させ、雨でも走行しやすい排水性の舗装を採用したこと」などにより、「湘南のシンボルロードにふさわしい、安全で魅力ある道づくりを行った」とした。交通量に関しては、現在1日あたり約2万5000台なのに対し、4車線化後は約4万3000台を見込んでいると説明した。
来賓として挨拶した衆議院議員 河野太郎氏は「134号線の4車線化、大変遅くなりました。ようやく供用開始になりました」と前置き。「元々は新湘南バイパスと西湘バイパスを2階建てで繋げるという計画だったが、相模大橋を2階建てにするメドがまったく立ちませんでした。そこで暫定措置として4車線開業した」と語り、4車線化が遅れた背景を説明した。同じく来賓として登壇した神奈川県議会 建設常任委員会副委員長 石井もとみち氏は「日ごろから渋滞が激しい場所。この開通によって渋滞が緩和され、汚名を返上できることを心から祈っている」と述べた。
