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スズキ、「ワゴンR」「アルト」など177万8778台をリコール

OEMを合わせると187万2903台、イグニッションスイッチの不具合で火災に至るおそれ

2015年4月22日発表

 スズキは4月22日、「ワゴンR」や「アルト」など計187万2903台のリコールを国土交通省に届け出た。イグニッションスイッチに不具合があり、最悪の場合、火災に至るおそれがある。不具合の件数は89件あり、発煙は67件発生している。

 リコールの対象となるのは、1998年8月24日~2009年8月24日に製作されたスズキ「アルト」「Kei」「ワゴンR」「ツイン」「スイフト」「シボレー クルーズ」の177万8778台、OEM供給のマツダ「キャロル」「ラピュタ」「AZ-ワゴン」の9万4125台、9車種合計で187万2903台。

 不具合の部位となるイグニッションスイッチは、接点部に使用するグリスが不適切なため、可動接点が固定接点から離れる際のアーク放電の熱によりグリスが炭化することがある。

 このため、そのまま使用を続けると、グリスの絶縁性の低下と可動接点の摩耗による金属粉の堆積により接点間が導通し、発熱することでグリスが発煙し、最悪の場合、火災に至るおそれがある。

 対策として、全車両のイグニッションスイッチを対策品に交換する。なお、改善措置用部品の準備に時間を要することから、ユーザーに不具合の内容を通知して注意喚起を行い、準備が整い次第、再度入庫の通知をするとしている。

改善個所の説明図

(編集部:椿山和雄)