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国交省、2018年6月15日以降の新型車にポール側面衝突試験を適用

「道路運送車両の保安基準」等を改正

2015年6月15日発表

2018年6月15日以降の新型車に適用されるポール側面衝突試験

 国土交通省は6月15日、車両の安全基準を定めた「道路運送車両の保安基準」に、電柱などの側面衝突の乗員保護基準を新設するなど改正をして、同日より公布、施行した。

 新設される電柱などの側面衝突の乗員保護基準では、電柱を模したポールと32km/h(軽自動車など車幅1.5m以下の自動車:26km/h)の速度で衝突試験を実施。「ダミーへの衝撃に係る入力値が一定値以下であること」「ドアが外れないこと」「衝突後の燃料漏れが一定量以下であること」を義務づける。この改正は2018年6月15日以降の新型車より適用される。

 今回の改正は、自動車の衝突試験を拡充するとともに、国際基準との整合を図るため行われるもので、電柱などの側面衝突時の乗員保護基準の新設のほか、燃料装置の燃料漏れ防止等に係る保安基準の拡充(2018年9月1日以降の新型車より適用)、番号灯、二輪自動車の灯火器に関する基準を国際基準に整合(2020年6月15日以降の新型車より適用)も実施される。

 なお、これらの基準は全て国際基準に調和したもので、国連の1958年協定に基づき、協定加盟国との相互承認が可能となるとしている。

(編集部:椿山和雄)