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鈴鹿サーキットの2輪スクールが「SRS-Moto」へとリニューアル

2016年に開校し、世界トップレベルの人材を育成

2015年10月9日発表

MotoGP開催中のツインリンクもてぎで発表会を開催

 鈴鹿サーキットを運営するモビリティランドは10月9日、同サーキットで実施している2輪スクール(SRS-J)を「SRS-Moto」にリニューアルすると発表した。発表会はモビリティランドが運営し、「2015 FIM MotoGP 世界選手権シリーズ第15戦 MOTUL 日本グランプリ」開催中のツインリンクもてぎで開催された。

 強化される教師陣には、新校長としてロードレース世界選手権の最高峰クラスでランキング2位を獲得した岡田忠之氏が就任。専任講師にはここ数年アジアを中心に若手ライダー育成を行ってきた玉田誠氏をはじめ、菊池寛幸氏、仲城英幸氏、野田弘樹氏、上田昇氏、丹羽充氏、宮崎祥司氏、高橋裕紀氏、亀谷長純氏の全9名で、特別講師には自身のチームやアジアドリームカップで若手ライダーの育成経験が豊富な中野真矢氏を迎える。

 新校長の岡田氏は、自分で考え自分で答えを出せる世界で通用するライダーを育てたいと語り、専任講師の玉田氏はメンタルで負けないような人間的に強いライダーを育成したいと語った。

左から、専任講師の玉田誠氏、校長の岡田忠之氏、特別講師の中野真矢氏。いずれも2輪レース界のスーパースターだ

 世界選手権で通用する選手を輩出するためにスカラシップ(奨学制度)の導入も行われる。SRS-Motoベーシックにおいてまず鈴鹿サーキット国際南コースでのモトチャレへ参戦し、スカラシップによりワンランク上のSRS-Motoアドバンス、鈴鹿サンデーロードレースへの参戦、そして、さらなるスカラシップでMFJ全日本ロードレース選手権J-GP3クラスへ参戦できる。その後、世界選手権レベルへのイベントへとステップアップできるよう、メンタル面から走りまで世界で通用するライダーの育成が行われる。

 今回のリニューアルで「SRS-Moto」は「FIM Moto GP世界選手権シリーズ」を運営するドルナスポーツが推奨する育成プログラムの1つとして認められることとなる。

 入門クラスであるSRS-Motoベーシックスクールにおいては、登竜門クラスの主流である4ストローク・250ccエンジンを搭載した「HONDA CBR250R」が、SRS-Motoアドバンススクールにおいては「HONDA NSF250R」が使用される。

 SRS-Motoでは、2015年11月より入校生の募集を開始し、2016年3月に開校する。

ツインリンクもてぎではすでにMotoGPのプログラムが開始されている

(Photo:Burner Images 佐藤安孝)