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ジェイテクト、2016年度第2四半期の売上高は過去最高
10~20年先を見据えた新規事業の展開を目指す
(2015/11/17 14:37)
- 2015年11月16日発表
ジェイテクトは11月16日、同社取締役社長の安形哲夫氏らが出席する記者説明会を開催。2016年度第2四半期業績報告と中期経営計画の進捗などについて説明した。
同社の2016年度3月期第2四半期連結決算は、売上高が7018億1700万円(前年同期比7.1%増)、営業利益403億9400万円(同20.9%増)、純利益が283億9100万円(同27.6%増)。
通期の業績予想は、売上高が前年同期比540億円増の1兆4100億円、営業利益は同79億円増の820億円、純利益は同104億円増の530億円と、前回予想よりそれぞれ上方修正している。
通期予想について、営業利益は79億円(前年同期比)の増加としているが、社長の安形氏は「喜んでばかりもいられない。為替変動で81億円増と為替だけが乗っかったカタチで、体質改善の強化を進めていかなければならない。為替の追い風も今期までと思っている」と話した。
安形氏は「お客様が新製品の開発を始めようというときに、我々からアプローチをして一緒に開発に参画すること。私が皆に言っているのは“見積り依頼をもらうのでなく、設計依頼をもらってらっしゃい”と言っている。これにより価格競争から脱却することができると考える」などと、同社の体質改善の一例を示すとともに「これから中期経営計画を各事業部で進めていくとともに、私の直下で行っている全社共通の経営のファンダメンタルを結実させないと厳しい」との見方を話した。
中期計画の最終年度となる2019年度の数値目標(為替レートは95円/USD、130円/EURを想定)は、営業利益率8.0%(2015年度見通し5.8%)、設備投資額750億円(同750億)、減価償却費650億円(同600億円)、研究開発比率4.0%(同3.0%)、ROA(総資産利益率)5.0%以上(同4.7%)を目標に掲げた。
安形氏は「これらの実現により、ROE(株主資本利益率)10%前後を維持していきたい」とした。
また、同社の中期計画では毎年5年先の目標を定めているが、安形氏は「10年~20年を見据えた活動も必要。役員を集めて話し合いを進めていく中で、既存事業の強みを活かした領域でないと成功は難しいことが分かってきた。イメージ的にある程度のネタが出てきたので、来年度から私の直下に新事業の組織を作って進めていきたい」と今後の意気込みを示した。
10周年キャンペーンのイメージキャラクターに歌舞伎役者の市川海老蔵さんを起用
同記者会見では、同社10周年キャンペーンのイメージキャラクターに、歌舞伎役者の市川海老蔵さんを起用することが発表された。
同社は、2006年に光洋精工と豊田工機が合併して誕生した会社。「歴史ある若い会社」をコンセプトにTV-CMや新聞広告、Web広告等、10周年キャンペーンを展開していく。
記者説明会のなかで、市川さんは「ジェイテクトは豊田工機と光洋精工の時代から培われた歴史と新種の情熱ある若さを兼ね備えた会社です。私も歌舞伎をとおして、伝統は改革と革新を繰り返してできていることを学びました。この歴史ある若い会社ジェイテクトがより一層飛躍できるように私、市川海老蔵も全力を尽くしていきたい」とビデオメッセージを贈った。