インタビュー

【インタビュー】NEXCO東日本が「孤独のグルメ」番外編 小冊子「孤独のドラめし」を配布した理由

事業開発本部長 鹿島幹男氏&事業開発統括課 小熊彩子氏に聞く

NEXCO東日本が配布を始めた 小冊子「孤独のドラめし」

 NEXCO東日本(東日本高速道路)が1月26日から配布を開始した小冊子「孤独のドラめし」。Car Watchでも記事として掲載したが、大きな反響となっていた。

 この小冊子は、週刊SPAの人気連載「孤独のグルメ」とコラボレーションしたもので、「孤独のグルメ」の主人公である井之頭五郎さんがSA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)のお勧めの食事を独特のコメントともに紹介している。この施策について、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏と、同事業開発統括課 課長代理 小熊彩子氏に企画意図や背景をうかがってみた。


──小冊子「孤独のドラめし」を企画した意図はどこにありますか?

、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏(左)と、同事業開発統括課 課長代理 小熊彩子氏(右)

鹿島氏:日本は少子高齢化社会が進み、クルマの保有台数が減っていく状態にある。その中で、なるべく多くのお客さまに、賢く高速道路を使ってほしいという思いで企画しました。今ある高速道路を最大限に使ってもらうために、なるべく多くの人に立ち寄っていただきたい。NEXCO東日本として、SA/PAに立ち寄るユーザー調査をした際に、トラックドライバーや営業車を運転するビジネスドライバーの方の店舗利用率が低いのが分かりました。

 そうした、トラックドライバーやビジネスドライバーの方に、しっかり食事を取っていただいて、ゆっくり休んでいただき、そして安全な運転で走行していただきたいという思いがあります。

──紹介されているSA/PAは、それほど大きなものではなく、また紹介されている食事も1000円以下のものとなっています。なにか意図はあるのでしょうか?
鹿島氏:トラックドライバーやビジネスドライバーの方は、観光バスがどんどん到着するような大規模SAを避ける傾向にあります。また、小冊子で紹介している食事は、500円〜1000円のものが多く、これは普段のお弁当よりは高価かもしれませんが、比較的購入しやすいよう配慮したものです。小さめなSA/PAでもおいしい食事はあり、それらを紹介しています。

 自分は以前、東北支社にいたとき東北自動車道の鶴巣PAや菅生SAなどで、駐車マスでお弁当を食べたり、仮眠を取られたりしているトラックドライバーやビジネスドライバーを多く見てきました。そういう人たちに、ちょっと店舗に寄っていただいて、食事したりお店で休んだりしてほしいと思っています。

 また、孤独のグルメの主人公である井之頭五郎さんですが、お酒を飲まないところや、お昼に食事という部分もNEXCO東日本にはぴったりでした。ただ、井之頭五郎さんは意外と昼ご飯の量が多くて、孤独のドラめしで紹介している食事だと2個所とか、3個所とか立ち寄らないと満足してもらえないかもしれません。

──部数はどのくらい配布するのですか?
小熊氏:50万部になります。154個所のSA/PAに配布するので、部数には多少上下はありますが3000部平均となります。

──インターネットサイト(http://www.driveplaza.com/special/dorameshi/)も用意されていますが、どのようなものですか?
小熊氏:インターネットでは、同様にSA/PAの食事を紹介していますが、“ゴクリ”ボタンが設けてあって人気投票ができるようになっています。人気の食事は大きく表示されるなどの工夫をしています。ちょうど今は東関東自動車道 湾岸幕張PA(下り)の千葉丼が1位で、山形自動車道 古関PA(上り)のかき揚げ せいろ蕎麦が2位ですね。

インターネットサイトでは“ゴクリ”ボタンを押すことができる
小冊子には特典引換券が付いており、SA/PAによってちょっとした特典がもらえる

──小冊子の配布を始めてまだ2日間ですが、反響はどうですか?
小熊氏:インターネットなどでの反響は知ってはいますが、まだ始まったばかりなので。

鹿島氏:この小冊子は、トラックドライバーやビジネスドライバーの方にSA/PAでゆっくり休んでいただきたいと思って作りました。小冊子を見て、ちょっとSA/PAに立ち寄っていただいて、小さなお店でスタッフと軽く会話などをしていただいて気分転換していただく。SA/PAのスタッフの教育などこれから進めていく部分もあるのですが、お客さまへのおもてなしを今後も充実させていきたいと思っています。

(編集部:谷川 潔)