写真で見るMINI「クーペ」


 ボディーバリエーションを拡大中のMINIブランドから、2シーター・クーペの「MINI クーペ」が登場した。2ドアのクーペボディーとなり、「クーパー」「クーパー S」「ジョン・クーパー・ワークス」の3タイプが国内に導入される。

 ボディータイプとグレードをまとめて呼ぶときは「MINI クーパー クーペ」などとなり、MINIの後にグレード、そしてボディータイプの順番で表記する。

 今回の撮影車はクーペの中でもっともベーシックなグレードとなる「MINI クーパー クーペ」。エンジンは直列4気筒1.6リッターの自然吸気で、最高出力が90kW(122PS)/6,000rpm、最大トルクが160Nm/4,250rpm。上位のクーパー Sとジョン・クーパー・ワークスはどちらも直列4気筒1.6リッター+ターボチャージャーだが出力特性が異なり、前者は135kW(184PS)/5,500rpm、後者は155kW(211PS)/6,000rpmまで高められている。

 ボディー形状はクーペ+2シーターとなり、ルーフがなだらかに傾斜、全高も低くなっている。ルーフは「ヘルメットルーフ」デザインとなっており、後端のルーフスポイラー部分の段差がヘルメットに見える演出がなされている。

 そのほかのデザインはハッチバックボディーのMINIに非常に似ており、フロントマスクやテールライト周りのデザインだけ見ればハッチバックと区別が難しいほど。ボディーサイズは3,740×1,685×1,380mm(全長×全幅×全高)で、ハッチバックと全長と全幅が同じ、高さのみ低くなっている。

 MINI クーパー クーペの価格は6速MTが2,970,000円、6速ATが3,100,000円。豊富なオプションが用意されており、撮影車ではメタリックペイント(55,000円)、ブラック・スポーツ・ストライプ(25,000円)、17インチ アロイ・ホイール(180,000円)、レザー・パンチ・シート(270,000円)をはじめ、細かなオプションを多数組み合わせており、価格は合計で3,965,270円となっている。

ウインドーから下半分だけ見るとハッチバックとほぼ変わらないが、上半身はまったく異なるクーペボディーとなる
前方から見ると、ハッチバックのMINIをよりスポーティーにした印象
フロントマスクはハッチバックをほぼ踏襲するオプションのブラック・スポーツ・ストライプでスポーツ感を演出する
プロジェクタータイプのバイキセノンヘッドランプフォグランプはバンパー内に埋め込まれる
ランプケース内はブラックアウトされるボディーサイドのターンシグナルランプはフェンダー後方に配置MINIのデザインを印象づけるボンネットの形状を踏襲
フロントウインドーは大きく傾斜し、前面投影面積も小さくなるサイドミラーは円形のもの。鏡面の端は曲率を変化させて視界を確保するメッキのドアハンドル
給油口は左側にあるラジオのアンテナは収縮できないホイップアンテナを後方に装備する
ヘルメットルーフのデザインは斜め後方から見ると分かりやすいウインドーやルーフは凝った形状になっている
大型のルーフスポイラーを装着するルーフ側から後方を見たところルーフカラーはオプションのブラックをチョイスしている
従来のハッチバックスタイルとは異なり、独立したトランクスペースを備える80km/hを越えると自動的にせり上がる「アクティブ・リア・スポイラー」を装備
リアガラスには環境基準適合のシールが貼られる。MINI クーパー クーペの6速MT車はエコカー減税(75%減税)に適合する。AT車は対象外リアのコンビネーションランプテール、ブレーキ、ターンシグナルランプがまとめられている
ハイマウントストップランプはLEDタイプバンパー下の中央にバックランプ、リアフォグランプがあるマフラーは1本出し
MINIのエンブレムは中央に備わる「COOPER」を示すグレードハッヂ
ボンネットフードは大きく開く直列4気筒1.6リッター自然吸気エンジンは最高出力90kW(122PS)/6,000rpm、最大トルク160Nm/4,250rpmを発生
オプションの17インチタイヤとツイン・ブレード・スポーク・アロイ・ホイールを装着している。標準では15インチとなる
テールゲートはリアウインドーごと大きく開くラゲッジスペースはハッチバックよりもいくぶん小さくなっているが、必要にして十分なサイズ
トランクスルー構造がある仕切りは外せない牽引フックやホイールのセンターキャップ外し程度の工具が備わる
インテリアMINI独自のコクピット。センターメーターがMINIであることを強調している
ステアリングからタコメーターが覗く独自の形状をしたシフトレバー。メッキパーツがあしらわれるスピードメーターはセンターに配置される
大型のスピードメーターの下には情報ディスプレイがある。オーディオの操作もここで行うタコメーターはステアリングの中央にある
AT車なので2ペダル。BMWにならってアクセルべダルはオルガン式パーキングブレーキレバーにもメッキパーツを多用するエアコンとその下にはパワーウインドーやフォグランプのトグルスイッチが並ぶ
トグルスイッチは突起にならないよう、左右にガードを装着するキーはステアリング右側の差し込みに挿入し、プッシュボタンでエンジンをスタートさせる円形をモチーフとした独特のキー
レザーを組み合わせたオプションのシートスカッフプレートにもMINI クーパーのロゴが入る
ドアの内側もMINIらしいデザインが施してある2シーターのため、シート後方は仕切りになっている
シート後方はかばん程度のものを置けるスペースがあるセンターコンソールの後方にあるカップホルダーグローブボックス
天井にはバイザーや照明が備わる。照明のスイッチもガード付きのトグルスイッチだ
メーター下はオーディオの状態表示や操作ができるエリア
オーディオだけでなく、表示設定などもここから行う
ステアリングホイールと同一線上にあるタコメーター内は、デジタルで速度計やシフトポジション、トリップメーターなどを表示するガソリン残量から算出された航続距離も表示できる平均燃費計
瞬間燃費計。停止時は表示しない平均速度現在時刻
外気温度各部チェックが可能空気圧のリセットもできる

写真で見る バックナンバー
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(正田拓也/Photo:鈴木広一郎)
2011年 12月 16日