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写真で見る シトロエン「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」

 プジョー・シトロエン・ジャポン(シトロエン)は、新型MPV「グランド C4 ピカソ」「C4 ピカソ」を10月25日発売する。C4 ピカソは7年ぶりとなるフルモデルチェンジで、7人乗りモデルをグランド C4 ピカソ、日本初導入となる5人乗りモデルをC4 ピカソとしている。

 新型C4 ピカソは、2013年のジュネーブショーで発表されたコンセプトカー「テクノスペースコンセプト」をベースにしたもので、シトロエンの独創的なクルマ作り哲学を結集し、近未来的なデザインとフルデジタルのインターフェイスで最新モデルに生まれ変わるとともに、“究極のスペースユーティリティ”を具現化したという。

 車名に使われているピカソについて、この名前は20世紀を代表する芸術家の「パブロ・ピカソ」から取ったもの。偉大な芸術家の名前を冠したクルマだけに、この2モデルはデザイン、コンセプトなど隅々までシトロエンのこだわりが盛り込まれている。そのこだわりがはっきり見えるのはボディーデザイン。グラントC4 ピカソが7人乗りで、C4 ピカソが5人乗りという設定だが、一般的に同一車種で乗車定員が違う仕様を作っても外観にはほとんど違いが見られないことが多いが、このC4 ピカソシリーズは違った。

 とくにはっきり分かるのはサイドビュー。サイドウインドーの形状、それにドアのプレスラインの入り方がまるで違うし、Aピラーからルーフにかけてのラインも異なる。フロントマスクに関してもグランド C4 ピカソでは横に広く伸びるダブルシェブロンと薄型LEDヘッドランプのラインを一体化。C4 ピカソはLEDヘッドライトとダブルシェブロンをはっきりと独立させたデザインにしてある。リアに関してもシトロエン独自の3D LEDランプを使っているが、グランド C4 ピカソは「C」の文字をモチーフにしたデザインで、C4 ピカソは横長でスポーティさをイメージしたデザインになっている。

 このように同一の車種でもそれぞれに個性的なスタイリングを与える手法は、ピカソの名にふさわしいデザインへのこだわりといえるだろう。ちなみにこのグランド C4 ピカソとC4 ピカソの発売日は、パブロ・ピカソの生誕133年となる10月25日である。

 搭載エンジンはグランド C4 ピカソ、C4 ピカソともにアイドリングストップ機能付きの直列4気筒DOHC 1.6リッターツインスクロールターボ。最高出力は121kW(165PS)/6000rpm、最大トルクは240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmで、排ガス規制に関しては欧州の新排ガス基準「EURO6」に適合している。トランスミッションは6速AT「EAT6」を採用している。

 シャシーに関しては、PSA・プジョーシトロエンが開発した最新のプラットフォーム「EMP2」を採用。これは先代モデルよりも約50kgの軽量化を実現しつつ、サスペンションの取り付け方法や室内スペースのレイアウトなどを最適化したデザインにしたもの。その結果、先代モデルと比べてホイールベースが延長され、室内空間もより広くすることを可能にした。

 ボディーサイズはグランド C4 ピカソが4600×1825×1670㎜(全長×全幅×全高)のホイールベース2840㎜で、C4 ピカソが4430×1825×1630㎜(全長×全幅×全高)のホイールベース2780㎜となっている。車重はグランド C4 ピカソが1550kg、C4 ピカソが1480kgだ。

 グレードについてはC4 ピカソは「エクスクルーシブ」の1グレード。グランド C4 ピカソは「セダクション」と「エクスクルーシブ」があり、違いはセダクションが16インチホイールに対して、エクスクルーシブは17インチホイールを採用。さらにエクスクルーシブでは運転席電動シート&シートヒーターを組み込んだ「ツートンナッパレザーシート」が受注生産で選択可能になっている。

 加えてエクスクルーシブには最新のドライビングアシスト&セーフティ機能も標準装備されている。シトロエン車に初めて搭載された機能のみ抜粋して紹介すると、まず、フロントバンパーに組み込んだレーダーによって前方車両のスピードを検知。それをもとに自車のスピードを自動でコントロールする「アクティブクルーズコントロール」がある。続いて30km/h以上で走行中に、前方車両との距離が近づきすぎたとき、そのリスクに応じて視覚、音声、シートベルトの自動締め上げという3つのレベルで警告を行う「ディスタンスアラート」も設定。

 さらに走行中に車線を感知し、ウインカーを出さずにレーンから外れた場合、ドライバーを揺する感じでシートベルトが連続して軽い締め上げを行う「レーンデパーチャーウォーニング」が機能する。このシートベルトの調整を伴う機能はもう1つあり、急発進や急ブレーキ、車線逸脱などを関知すると瞬時にフロントシートベルトのテンションを最適な状態に調整するというもので、「アクティブシートベルト」と呼ばれている。

 最後にエクスクルーシブ、セダクション共通の機能として、車庫入れや縦列駐車のときにセンサーでスペースを検知し、駐車するために必要なステアリング操作を自動で行う「パークアシスト」がある。

 価格はC4 ピカソのエクスクルーシブが357万円、グランド C4 ピカソのセダクションが347万円、エクスクルーシブが378万円。

グランド C4 ピカソ

グランド C4 ピカソは7人乗り。ボディーサイズは4600×1825×1670㎜(全長×全幅×全高)のホイールベース2840㎜となっている。撮影車のボディーカラーはブルーテレス(4万3200円UPの有償色)
ダブルシェブロンのラインに薄型のLEDヘッドランプが組み込まれるデザインになっているのがグランド C4 ピカソ。フォグランプ部のデザインもC4 ピカソとは異なる
エクスクルーシブに採用される17インチホイール。タイヤサイズは205/55 R17
ドアハンドルのデザインも凝っている。フロントのドアハンドルにはキー穴が用意される。ちなみにキーはインテリジェントキーなので緊急用だろう
サイドウインドーやルーフデザインは5人乗りのC4 ピカソとは異なる。ピラーと一体になっているルーフレールのデザインも独特
C4 ピカソと比べホイールベースを60㎜伸ばしているので、リアクオーターパネルの形状も違うが、フューエルリッドもC4 ピカソと違う。タイプごとのデザインの独自性を追求している証拠だ
サイドミラー下部にウエルカムライトが付く。これはC4 ピカソも共通の装備
グランド C4 ピカソのテールランプは「C」の文字をイメージしたデザイン
グランド C4 ピカソの標準仕様のファブリックシート。セカンドシートは独立したデザインになっていて、3列目シートは2座。乗車定員は7名だ
グランド C4 ピカソのシートアレンジ。3列目を出した状態でもトランクスペースは確保されている。各シートの可倒は力を使わず行えるので女性でも操作可能。助手席まで倒すと長尺物も搭載できる
こちらはグランド C4 ピカソとC4 ピカソのエクスクルーシブ用に設定されている、ブラック&シャンパン色のツートンナッパレザーシート。フロント運転席電動シート&シートヒーター、アクティブランバーサポート、大型ヘッドレスト&助手席カーフレストがセットになる。オプションの価格はグランド C4 ピカソが40万円、C4 ピカソが36万円
ドアトリムはよく見ると数種類の素材と表面処理を使い分けている。その造形も凝っていてさすがシトロエンという仕上がりだ。スイッチ類はシンプルに配置されている
インパネのデザインはC4 ピカソと共通。ステアリング下部が直線状になっているDシェイプタイプ。オーディオのコントローラなども組み込まれていて近未来的なデザインになっている
レバースイッチのボタンリングにもメッキ加飾が施される。細かい部分だがこういう仕上げが質感を上げるのだろう
シトロエン独自のATセレクターレバー。ほかのクルマにはない指先で操作する形状
ボタンやレバーという物理的に操作する部分をできるだけ少なくした操作パネル。パーキングブレーキも電動だ。ディスプレイは上下に2つ用意され、上部は12インチのパノラミックスクリーン。スピードやトリップ、フロント&バックカメラの映像などを表示。下部は7インチのタッチスクリーンで、エアコン操作、ナビゲーション(オプション)、オーディオ、パークアシストなどを表示する
センターコンソールにはUSB、12Vソケットなどを装備。小物入れはグローブボックスのほかにシートアンダートレイもある。シートのリクライニングはダイヤル式で細かい角度調整が容易だ
シート裏に折りたためるテーブルを装備。リアウインドーには引き出し式のサンシェードもある。これらはC4 ピカソシリーズの共通装備となる。グランド C4 ピカソには後席からエアコンを操作できるコントローラーも付いている
ルームミラーは2つあるが、小さい方は後席の確認用。不要なときは簡単に取り外すことができる
ウインドーエリアを広く取っていて開放感がある。日差しが厳しい場合はサンバイザーを起こすだけでなく、ベースごとスライドして遮光面積を増やすことも可能
ルーフカバーは室内灯付近にあるスイッチで操作。ガラスエリアが広いので開けるとオープン感覚の開放感を味わえる
エンジンは直列4気筒DOHC 1.6リッターツインスクロールターボ。燃料噴射方式はコモンレール式の直噴。最高出力121kW(165PS)/6000rpm、最大トルク240Nm(24.5kgm)/1400-3500rpmを発生。使用ガソリンは無鉛ハイオク。欧州の新排ガス基準であるEURO6に適合している

C4 ピカソ

こちらは5人乗りのC4 ピカソ。5人乗りでホイールベースはグランド C4 ピカソより60㎜短い。フロント、サイド、リアすべてグランド C4 ピカソとは違うデザインだが、れっきとした兄弟車。ルーフもショートタイプでこちらの方がスポーティに見える
C4 ピカソはダブルシェブロンとLEDライトが別れたデザイン。パーキングアシスト用のセンサーなどが付くが、すっきりと処理されて目立たない仕上がり。欧州車らしくヘッドランプウオッシャーも装備する
エンジンはグランド C4 ピカソと同じでスペックも同一。インタークーラーは左側下のグリル奥にセットされる。C4 ピカソには16インチアルミホイールが標準装備される。タイヤサイズは205/60 R16
C4 ピカソは横長のコンビネーションランプデザインを採用。奥行きを持たせた造形で、ブレーキ、テールランプの点灯パターンはそれを強調する光り方。暗いところで見るととてもかっこよい
フューエルリッドは丸形。エンブレムはC4 ピカソシリーズの共通装備
シートのデザインはグランド C4 ピカソと同じ。オプションでツートンナッパレザーシート仕様も選べる。Bピラーの部分には後席用のエアコン吹き出し口が用意される
C4 ピカソも大きなカーゴスペースが用意される。着脱可能なトノカバーも付いているので、積載の状況によってカーゴルームの目隠しもOK

(Photo:高橋 学/深田昌之)