写真で見るシボレー「キャプティバ」


 このところ相次いで新車種が投入され、活況を呈しているSUV市場。そこにシボレーが満を持して送り込んだのが、ミドルサイズ&7人乗りとなる「キャプティバ」。

 同車はGM(ゼネラルモーターズ)の世界各地の開発拠点を活用、共同作業によって生み出されたクルマ。例えばスタイリング/デザインは北米のGMNAと韓国のGMKが、技術開発はそれに加えて欧州のGME、メキシコのGMMが、パワートレインはGMNAとGMオーストラリアがといった具合だ。製造は韓国、ロシア、中国、タイ、エジプトなどワールドワイドで行われ、2006年からデリバリーを開始。すでにマイナーチェンジも行われている。

 日本市場に導入されるのはこのマイナーチェンジを受けたモデル。海外では大排気量モデルやディーゼルエンジン搭載車など、多彩なバリエーションがリリースされているが、日本仕様は2.4リッターエンジン搭載の7人乗りモデルのみ。シングルグレードで、電動パーキングブレーキやヒルスタート・アシスト、パーキングアシストセンサーなどを標準装備した上級モデルのみのラインアップとなる。

 エクステリアはシボレーブランドの各車に共通したもので、大型の「ボウタイ」エンブレムを2分割グリルの中央に配置。ボディーサイズはアメリカンブランドのSUVとしてはコンパクト(?)な4690×1850mm(全長×全幅)ながら、存在感のあるスタイリングとなっている。

 エンジンは可変バルブタイミング機構を採用した新開発の直列4気筒DOHC2.4リッターで、ドライバーシフトコントロール付6速ATとの組み合わせ。SUVの要ともいえる4WDシステムは電子制御油圧クラッチを用いたアクティブ・オンデマンドタイプ。走行状況に応じて駆動力を100:0から50:50まで自動的に配分を行い、滑りやすい路面でも安心して走行することが可能だ。

 ボディーカラーは標準色のポセイドンブルーマイカのほか特別色となるホワイトパールなど全5色。インテリアカラーはボディーカラーによって2色から選択される。グレードは単一で価格は354万円。オプションとしてレザー・シートやフロント・シート・ヒーター、電動スライディング・サンルーフをセットにした「ラグジュアリー・パッケージ」(35万円)が設定されている。

 撮影車両は特別色のカーボンフラッシュメタリックで、ラグジュアリー・パッケージが装着されている。

全体的に丸みを帯びたスマートなフォルムだが、フェンダーまわりの彫りの深い造詣など力強さも感じられる

 

フロントグリルは上下2分割のデュアルポッドタイプ。バンパー下部にはいかにもフォグランプが付きそうなスペースがあるが日本仕様では未装着グリル中央には大型化されたボウタイエンブレムを配置左フェンダーには日本仕様ならではのサイドアンダーミラーを装備
ドアミラーは電動格納&ヒーテッドタイプでサイドシグナルを内蔵。クロームメッキのドアミラーカバーはオプションフロントフェンダーには樹脂製のプロテクターを装着。後方にはエアベントが設けられているフューエルリッドは左サイドでタンク容量は65L。おサイフに優しいレギュラーガソリン仕様だ
丸みを帯びたりアゲート下部にはブランドと車名のバッヂが付くリアゲートは上開きタイプ。デザインのためか上部がかなりスラントしており、背の高い荷物の積載にはちょっと不利
リアゲート中央にもボウタイエンブレム。奥にあるバックカメラはオプションリアゲートはガラスハッチのみの開閉が可能。後方にスペースがない場所や小さな荷物の出し入れに便利だ
ルーフにはシルバーのレールを標準装備。電動スライディング・サンルーフはパッケージオプションクローム調のサイドウインドーバイザーは専用アクセサリー
ヘッドライトは一般的なハロゲンタイプで、オートライトとマニュアルレベライザー機能を採用する
リアコンビランプは上部がポジション/ストップランプ、下部がリアフォグ。特徴的な円形デザインを採用する中央部は上がウインカー、下がバックランプだ
リアゲート上部にはハイマウントストップランプを用意エンジンはレギュラーガソリン仕様の2.4リッター直列4気筒DOHCユニット。吸気側、排気側の両方に可変バルブタイミング機構を備えるボンネットはグリル上部から大きく開く。ダンパーも内蔵
タイヤは235/50 R19の大径サイズ。撮影車両はハンコックのオプティモK415を装着していたマフラーは左右2本出しタイプ

 

ワイドでクリーンな印象のインテリア。ブラック&シルバーのカラーコーディネートはシックなイメージだステアリングは本革巻きの4本スポークタイプ。イグニッションもごく普通のキー式ステアリングにはエアコンとクルーズコントロール用のスイッチが備わる
トランスミッションは6速AT。マニュアル操作が可能なほか、シフトタイミングの調節などで燃費を優先するエコモードを備える。後方はシートヒーターと電動パーキングブレーキのスイッチメーターパネルはシンプルかつコンサバティブなアナログ式。エコモードのインジケータも用意インパネ右端にはドアミラーやヘッドライトのレベライザースイッチパネルを用意
スイッチパネルの下には小物入れ。その上にあるのはカードホルダーインパネ上部にはエアコン用のグラフィカルなインジケータ。操作パネルは下段に。時計の左右にはESC(エレクトリック・スタビリティ・コントロール)、DCS(ディセント・コントロール・システム)などのスイッチ
イクリプスのカーナビはオプション。撮影車両が装着しているAVN110MBCはバックカメラをセットにしたモデルセンターコンソール後方にはアームレスト兼用の収納ボックスが用意されるが、深さは浅く容量も少なめ
グローブボックスは大きく開くが深さはほどほど。オプションのETC車載器もココに装着アームレスト前方にはカップホルダーを用意。この部分をスライドさせると下部は広めの収納スペースになっている
サンバイザー裏には照明付のバニティミラーが用意されているサンバイザーの間にはマップランプと電動スライディングサンルーフのスイッチ。後方にはサングラスホルダー
インパネ上部には小容量ながら小物入れが用意されている運転席ドアのアームレスト部分にはパワーウインドースイッチゆったりとしたフロントシート。運転席側は8ウェイのパワーシートでマニュアル式のランバーサポートも備わる
2列目以降のシートはアイポイントが次第に高くなるシアタースタイルを採用。中央部にはアームレストも
3列目は2名がけ。ホイールハウス部分にはカップホルダーや荷物用のフックも。2列目シートを前方に倒してアクセスする
ラゲッジにはトノカバーを装備。トノカバー使用時は当然、3列目の使用はできない
3列目使用時のラゲッジスペースは97リットルとミニマム。ヘッドレストはカンタンに収納でき、後方視界の確保が可能
分割可倒式の2列目シートを利用すれば、ラゲッジ容量は477Lから942Lに大幅増
助手席も前方に倒すことができるため、室内に長尺物を積みこむことが可能ラゲッジのフロア下も収納スペース。スペアタイヤを積まないため、電動式の空気入れが装備される
タイヤハウス後方は掘り下げられ小物を収納できるスペースになっている

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http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/photo/

(安田 剛)
2011年 9月 6日