アプリを起動するとGPSデータを元に自車位置周辺の地図とメニューアイコンが表示される

　ひと頃に比べだいぶ安くなったとはいうものの、やっぱり気になるのがガソリンの価格。5km/Lなんて「エコとはまったく無縁！」かつ、満タン給油すると80L超えちゃったりするようなクルマに乗ってるワタクシ的にも切実な問題だ。なにせガソリン価格が高騰してたときには、福沢さんと樋口さんが一緒にいなくなっちゃうこともしばしば……。

　仕事の時は経費で請求できるとはいっても、他のスタッフより高い請求書を出すのはやっぱり肩身が狭い。なんかこう、「居候がおかわりをそっと出す」ような気持ちになってしまうワケですよ。

　で、自宅の近くではスタンドの会員になったりして、ちょっとでも安く済ませるようにしてるんだけど、問題は遠くに出かけた場合。その近辺の相場を知らずに「地元と同じぐらいだからいいや」なんてテキトーに選んで、その後でもっと安いところを見つけたりするとけっこうブルー。1Lではわずか5円の差でも満タンにすると400円、10回給油すれば4000円も違うとなれば大問題だ。

　などと個人的な例を出しつつ長々と前置きをしてきたけど、ガソリン価格を気にしないドライバーは（あんまり）いないハズ。それが証拠にネット上にはガソリン価格の比較サイトがあるし、通信タイプのカーナビには当たり前のように検索できる機能が用意されているぐらいだしね。

　で、そんな便利な機能をAndroidで実現するのが、今回紹介する「ガススタ！＋（Donate）」なのだ。

　このアプリはガソリン価格比較サイト「gogo.gs」（http://gogo.gs/）が提供しているガソリン価格情報WEB APIを利用し、Googleマップ上にスタンドの位置と価格を表示してくれるもの。とてもシンプルかつわかりやすくて便利だ。以上、おしまい。

　……と、それで終わりにしてしまいたくなるほど内容は明確。使い方も難しいことは一切なく、Androider（？）ならとくにヘルプなんぞを見なくても、使いこなせるハズだ。

画面左下の虫眼鏡アイコンをタップすると地図上にガソリンスタンドの位置と価格を表示してくれる。設定によりブランドと価格表示を選ぶことが可能だ
虫眼鏡アイコンの隣のリストアイコンをタップすると、テキストによる一覧表示が可能で、「近い順」と「安い順」にソートすることもできる。提携カードを持っているユーザー向けにブランド別にソートや絞り込みができるとより嬉しい感じ
メニューからスタンドを選択。移動先にある地図上のアイコンをタップすれば営業時間など詳細な情報を確認することができる
詳細画面上の「ルート検索」をタップすれば、現在地からそのスタンドまでのルートを検索できる。知らない場所でも迷わずスタンドに直行可能なのだ
右上の「現在地追跡」にチェックを入れておくと、自車位置に合わせて地図を自動的にスクロールしてくれる。といっても、普通のカーナビのように追従するのではなく、画面の端まで行くと次の画面に切り替わる方式

　基本はシンプルなアプリだけど、検索項目はかなり細かく設定できる。自車位置または地図中央からの検索範囲をチョイスできるほか、リストアップする件数、価格登録からの期間、油種、会員/フリー価格を選ぶことが可能。使い方やシチュエーションによって設定を変えることができるのはとても便利で使いやすい。

メニュー画面	設定メニュー。会員価格／フリー価格の選択はこの画面上のチェックボックスを利用	ピンの種類では画面上の表示をブランドアイコン／価格で切り替えられる
操作パネルの透過率も任意に変更できる
価格が登録されてからの期間も選択できる	これは7日以内で検索した場合の表示	一方、これは3日以内の場合。登録件数は少なくなるものの、より実際の価格に近いはずだ

そのほかの内容は画面のとおり。レギュラー/ハイオク、軽油や灯油といった油種まで選べるのは便利だ

　とっても便利なアプリなんだけど、もともとの情報がユーザーによるいわゆる「口コミ価格」な点であることには注意。すべてのスタンドに対応しているわけではないし、肝心の価格情報も登録日に差があるため「行ってみたら値段が違った」なんてことも十分あり得る。

　それでも、目的とする地域のだいたいの目安がわかるだけでも、土地勘のないドライバーにはとてもありがたいもの。アプリの作者さんはもちろん、価格サイトおよび情報を登録してくれた多くのユーザーに感謝しつつ、便利に使わせてもらいましょう。

　ちなみに、とりあえず試してみたい人向けには無料「ガススタ！（Ver1.3.2）」も。こちらは画面上に広告が表示され、ルート検索機能や現在地追跡機能が省略される。