【第49回】美肌効果もアリ!?蔵の街とちぎのご当地らーめんですの、の巻


栃木の夕顔らーめんって知ってる???

 

 お寿司に使われるかんぴょう。このかんぴょうが何から作られているかご存知ですか? 知っている方はちょっとした雑学博士ですわね。正解は夕顔。スイカやかぼちゃと同じウリ科の植物です。その夕顔の果肉を細長く剥いて乾燥させたものがかんぴょうなんですの。

 今回グルメ隊が向かった栃木県南部は、日本のかんぴょうの約9割を生産する一大産地。そこで、今から15年ほど前に栃木市が街をあげて考案したのが「夕顔らーめん」です。かんぴょうの粉末を麺に練り込んだ「夕顔麺」を使ったラーメンのことで、現在では栃木市内の14の飲食店で食べることができるんですの。

「このグルメ隊、もうすぐ50回を迎えるっていうのに、意外にもラーメンは初なんですのよね~」
「そういえば今まで1度もありませんでしたね」

 何を隠そうゆきぴゅーは無類のラーメン好き。行きの佐野サービスエリアで佐野ラーメンを食べようとしてエイミーに止められたほどですの。

 そんなグルメ隊が今回おじゃましたお店は栃木市にある「こまどり楼」。本格中華のコース料理も頂ける人気のダイニングです。実はこちらのお店の代表取締役の荒川さんは夕顔らーめん会の会長さんを務めていらっしゃるということで、さっそく夕顔らーめんについてお話を伺うことに。

夜は雰囲気のいい中華居酒屋になる「こまどり楼」夕顔らーめんは栃木市内の14店舗で食べることができますの「辛しにらソバ! これ、おいしそう~!」
こまどり楼はラーメン1杯からOK! お昼どきには地元のお客さんで賑わいます1階奥には掘りごたつタイプの小上がり席も3部屋ある2階は最大40名収容の大宴会場にもなります

「夕顔らーめんは、食べた感じ普通のラーメンとどんな違いがあるんですか?」
「かんぴょうの粉を麺に入れることで、喉越しのいい、つるつるシコシコとした食感になりますね。うちは夏には夕顔麺を使って冷やし中華をやるんですが、温麺よりも冷やしの方がそれがわかりますよ。ただ1つ残念なのは“夕顔らーめん”と謳っていても、見た目に夕顔が入ってるってわからないことなんですよね(笑)。よくお客さんに“どれが夕顔ですか?”って聞かれちゃうんです」
「確かに、具にかんぴょうが乗るわけではないので、見た目じゃわからないですわね~」
「意外と知られていないようですが、かんぴょうには食物繊維がたっぷり含まれていて、カルシウムも豊富。肌荒れなどにも効果があって、特に女性におすすめの健康食品なんですよ」
「ラーメン食べて美肌効果!? それはうれしいですわ~!」

 というわけで注文したのは、夕顔ラーメンに点心やデザートがセットになったお得なレディースランチ(1380円)と、こまどり楼の人気No.1メュー「辛しにらソバ」の単品(750円)。もちろんどちらのラーメンも夕顔麺を使っています。

 レディースランチの夕顔らーめんは、昔ながらのさっぱり醤油味。長ネギ、チャーシュー、メンマ、ほうれん草、海苔が乗った王道の中華そばといった感じで、スープはくどくなく、老若男女に愛される飽きの来ないお味です。

「あー、なんかこれ、土曜日のお昼に食べたくなる味ですわ~」

こちらが夕顔らーめん! 見た目からしてさっぱり系の醤油ラーメン夕顔らーめんにサラダ、点心、エビチリ、デザート、飲み物付きで1380円のお得な「レディースランチ」レディースランチの「気まぐれサラダ」
こちらもレディースランチの点心盛り熱々のうちにシュウマイを頂きますこの日のデザートはキャラメルのプリンとチーズケーキ。2種類食べられるのがうれしい♪

 続いて登場したのは辛しにらソバ。麺が見えないほどにらがたっぷり乗っかっているところは、さすがニラの生産量もトップクラスの栃木ならでは。

「んまっ~~~!!!」

 香ばしいニラの風味とピリリと辛いスープ、肉味噌の旨味が渾然一体となって、どんどん胃袋におさまっていく感じ。これ目当てに来店するお客様もいるというのがうなずけます。

「これはお酒の後に思わず食べたくなる系のラーメンですわ~」
「ってか、そうなったら、お肌にいいのかわるいのか分かりませんねぇ」

エイミーはこまどり楼の人気メニュー「辛しにらソバ」(750円)を注文この「辛しにらソバ」も夕顔麺で作られていますファンが多いこまどり楼の「海老のチリソース」

 こまどり楼ではこの他にも担々麺や広東麺、柔らかチャーシュー麺などがあって、どれも夕顔麺を使っているとのこと。気の合うお仲間と行って、いろいろ食べ比べするのもいいかもしれませんわね。

 都心から約100kmと意外に近い蔵の街とちぎ。栃木インターチェンジを降りてから市内への移動も10分程とアクセスしやすく、日帰りドライブにはオススメのエリアです。現在は巴波川の両岸がイルミネーションでライトアップされる「うずま冬ほたるキラフェス2011」も開催中!

 夕顔らーめんでお腹を満たしたあとは、柳が揺れる風情ある蔵のまちをぶらり散策してみてはいかがでしょうか。

食後は蔵のまちをぶらり散策。巴波川(うずまがわ)沿いにある黒塀は塚田歴史伝説館レトロな銭湯を発見! なんと浴室に金魚が泳ぐ水槽があることから金魚湯と呼ばれているそう入口両側の金魚の絵がステキ! 「次に来るときには絶対に入ろうっと」(byゆきぴゅー)

中華遊楽酒房 こまどり楼
栃木県栃木市万町24-18
電話:0282-22-1290
営業時間:昼 11時30分~L.O.14時
     夜 17時30分~22時(金・土は23時まで)
定休日:月曜日(祝日の場合は火曜日)
駐車場あり(約35台)
アクセス:東北自動車道 栃木ICより3.8km、約10分

※蔵の街合同コンパ、略して「蔵コン」のご紹介!こまどり楼はこの蔵コンの加盟飲食店になっています。蔵コンについてはこちら↓
http://www.mellow1997.com/kurakon.html

グルメ隊が思わず足を止めた銭湯「金魚湯」
栃木県栃木市室町3-14
電話:0282-22-1865
営業時間:9時~23時
入浴料金:300円
定休日:毎週水曜日
駐車場あり

※どうやら玉川の湯という正式名があるらしいこの金魚湯。2階は広い休憩所になっていてお酒を飲んだりカラオケなんかもできるとか。次の機会にはぜひとも金魚を見ながらお湯に浸かってみたいと思っているゆきぴゅーでした。

 

 

このクルマでドライブしました!

シトロエン DS4

「前衛」という言葉が似合うブランド、シトロエンの最新作は、まさに前衛的な5ドアクーペ「DS4」。見た目だけじゃなくて、走りの実力も折り紙つき。1.6リッターターボエンジンで100kmの道のりもラクラクなのでした。

プロフィール

ゆきぴゅーゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。


エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)



2011年 11月 2日