【第15回】りんごで育った信州牛ですき焼きランチの巻 |
これが“りんごで育った信州牛”のすき焼き! |
すき焼きといえばご馳走の代名詞。まさにハレの日の食べ物ですわね。今回のグルメ隊は、ゆきぴゅーの故郷長野市で極上のすき焼きが食べられる名店のご紹介ですの。
「“あの”すき亭に行けるなんて夢のようですわ~!」
「長野ではそんなに有名なお店なんですか?」
「そうですわよ!すき亭といったら接待などに使われる数少ない高級店ですもの。コンサートなんかで来た歌手や芸能人もよく利用するって聞いたことがありますわ。長野にいた時には来られなかったけど、こうやって仕事で食べに来られるなんてゆきぴゅー、夢にも思わなかったですわ……(うっうっうっ)」
「よ、よかったですねぇ~」
「しかもあの見るからにやさしい副編集長ったら、松竹梅の“松”をぜひ食べてきなさいって……(うっうっうっ)」
「っていうか、松を食べてきますってゆきぴゅーさんから宣言してたじゃないですか」
そんなゆきぴゅー憧れの「すき亭」は、長野県庁の裏手、脇に裾花川が流れる静かな住宅地の中にあります。社長さんが全国各地から収集していたという銘木を使って、昭和47年に建てられた重厚な和風建築で、その佇まいからしてまさに名店といった雰囲気なんですの。
個室に案内されたゆきぴゅーとエイミーは、さっそくお店の方に信州牛についてのお話を伺うことに。
「すき亭さんといえば、“りんごで育った信州牛”っていうキャッチフレーズが有名ですわよね?」
「そうそう。さっきここに来る時に見た看板にも書いてありました」
「おっしゃる通り、信州牛はりんご入りの発酵飼料を食べて肥育されているのが特徴で、しっとりとした良質の脂がのった、肉質がキメ細かくやわらかい、独特の芳香と色合いのお肉だといわれています。その実績は数値でも表されていまして、A5ランクの牛肉がでる確率が信州牛は85%と、全国平均値の60%台を大きく上回っているんですよ」
「へぇ~!りんごパワーってすごいんですのね」
「もちろん長野の牧場で育てられているんですわよね?」
「はい。当店でお出ししているものはすべて、北信濃の契約牧場で育てられている安心安全な牛肉のみです」
……と、信州牛のおいしさの秘密を学んだところで、いよいよそのお肉の登場ですの。着物姿の仲居さんが運んできたお肉、色や脂の入り方からしてお見事というしかありません。びっくりしたのはその1枚の大きさ。えっ、それ1回分で焼いちゃうですの?というくらい贅沢なスライスなんですの。
「こちらは上モモになります。モモといえば通常はサシが入りにくい部分ですが、信州牛はこのように赤身に上質な脂がほどよく入っているんですよ」
熱した鍋に牛脂をのばしてお肉を入れ、割り下を少しだけかけます。仲居さんが手際よく絶妙の加減で仕上げて下さった1枚目のお肉をまずは一口。
「……!!!」(←言葉にならないゆきぴゅー)
「(ハフハフ)おいひぃですねー、やわらかくて、お肉自体に甘みがあるような気がします」
2枚目のお肉は白菜やしらたきなどを煮込んだ状態のところに投入。野菜から出た旨味と共に、1枚目とはまた違った味が楽しめました。
「はぁ~。ゆきぴゅー大満足ですわ~!すき亭のすき焼き食べに帰って来られるようにまた東京で頑張ろう!って思いましたわ」
「それにしてもお肉1枚がかなりの大きさでしたよね。あれ、半分の大きさでもいいなと思っちゃいました」
「わたくしもそう思いましたわ~!そうしたら4回食べられますものね」
■行ったところ
すき亭 本店(http://www.sukitei.com/)
長野県長野市妻科112-1
TEL:026-234-1123
営業時間:昼の部:11~14時30分(LO14時)夜の部:17~22時(LO21時)
定休日:月曜日
駐車場:あり(20台)
アクセス:上信越道長野ICより約20分
※個室利用の場合はサービス料として10%がプラスされます。
すき焼き、しゃぶしゃぶから、ステーキ、ヒレ焼き、ロースカツ重など肉料理全般を食べることができる信州牛の専門店。牛に引かれて善光寺参りの際は、ぜひすき亭へ!
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■■このクルマでドライブしました!■■ フィアット 500C 1.2 8V POPMINI、ポロと並んで人気のコンパクトカー。このクルマを見て「かわい~~」と言わない女子はいまだかつて見たことがない、というくらいの分かりやすいルックス。内装も外観に違わないかわいらしさ。でもすごいのは見た目だけではありません。シートの作りは一級品、東京-長野往復でもまったく疲れないのでした。 |
■プロフィール
ゆきぴゅー(ゆきぴゅーおふぃしゃるほーむぺえじ)
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。
エイミー
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)
2010年 6月 2日