【第38回】おそば屋さんで激旨ソースかつ丼をいただくですの、の巻 |
群馬産豚肉を使った料理コンテスト「T-1グランプリ」初代優勝店のソースかつ丼! |
「エイミー、とんとんのまち前橋って聞いたことあった?」
「知らなかったです。今回はソースかつ丼ですよね。もしかして、とんとんの“とん”は豚のとん?」
「そうなんですの。前橋市は豚肉の産出額が全国トップクラスで、市内にはおいしい豚肉料理を出すお店がたくさんあるんですのよ。2009年にはT-1グランプリっていう豚肉料理のコンテストも開催されて、今日行くおそば屋さんはそのコンテストで57店舗の頂点に立った初代グランプリ店なんですの」
「へぇ~、おそば屋さんで豚肉料理ですか!?」
「そう! 題して“おそば屋さんのソースかつ丼”!」
お腹をすかせたグルメ隊が向かった先は、群馬県前橋市にある「そば処 大村 総社」。いたって普通の街のおそば屋さんという雰囲気の店構えですが、店の前ではためく「ソースかつ丼」のノボリがかなり目立っておりました。さっそく2代目 柴崎清一さんにお話を伺うことに。
「まずはじめにお聞きしたいんですが、前橋ではかつ丼といえば卵とじタイプではなくてこのソースかつ丼なんですの?」
「そうなんです。町おこし的なものでソースかつ丼を取り上げて有名になったところは各地にありますけど、この辺りでは普通に昔からソースかつ丼が食べられていましたね。何年か前に地元の新聞社がやった“お母さんたちに聞く後世に残したい地域の味”みたいなアンケートでも、ソースかつ丼が上位にきてましたから、やっぱり郷土の味として根づいているみたいです」
「なるほど。ではさっそく大村さんのソースかつ丼を頂きましょうか♪」
メニューを見ると単品のソースかつ丼(870円)もありますが、おそば屋さんに来たんだからやっぱりおそばも食べたいということで、両方味わえるセットを注文することに。ちなみに単品のソースかつ丼はかつが3枚で、セットになるとかつは2枚なのですが、1枚200円で追加注文できますので、食いしん坊さんもご安心を。
「お待たせしました!」
待ちに待ったかつ丼、さっそく揚げたてをぱくりいただくと……
「ん~~~!んま~~~い!!!」
もちろん豚肉は群馬県産。タレがしみ込みやすいようにふっくら仕上げたパン粉は自家製で、揚げたヒレ肉はやわらかくて、衣のサクっとした食感がこれまたGood。なにより揚げたてをくぐらせたというソースがたまらないお味なんですの。
このかつおダシのきいたソースが大村さん秘伝。本店が創業した大正の時代から受け継がれてきた伝統のタレなんだとか。これが「おそば屋さんのソースかつ丼」としてグランプリをとった大きなポイントの1つなのでしょう。
「わたくし、このソースだけでご飯3杯いけちゃいますわ」
「ぜったい言うと思いました!」
ところでびっくりしたのが、もうすぐお昼の営業が終わるという頃にやって来る車のほとんどが、県外ナンバーだということ。そして皆さんのほとんどがソースかつ丼を注文するってこと! おそば屋さんのソースかつ丼、クチコミでどんどん評判になっているようですわよ。
そうそう、大村さんが店を構える前橋市総社町は古墳が多い地域として有名なんですの。近くには、蛇穴山古墳、宝塔山古墳、愛宕山古墳、二子山古墳と形式の違う古墳群が4つほどあるそうなので、お腹がいっぱいになったあとはぶらり古墳散策なんていかがですか?
そば処 大村 総社
群馬県前橋市総社町総社1491-1
電話:027-251-5807
営業時間:11~15時/17~20時
定休日:水曜日、第3火曜日
駐車場:あり(10台)
アクセス:関越自動車道の前橋ICから約5km、15分ほど。
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■プロフィール
イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”。長野でフツーのOLをしていたが何の因果か鬼畜デジカメライターの弟子(奴隷)となり2000年に上京。日々の過酷でセクハラな毎日を絵日記で綴っているうちに絵の道に目覚め、ついに2005年独立。以降あちこちでタダでごはんを食べながらポンチ絵画家としてのお気楽な人生を歩んでいる。
女性カメラマン。カメラマンとして名を馳せるべくボスニアに戦場カメラマンとして渡るも、行った早々流れ弾に当たってしまいあえなく帰国。車にまったく興味がないゆきぴゅーとは正反対に機械モノが大好き。食べるのも大好き。封印したはずの赤いバンダナは、ネット上で復活希望の声があるとかないとか(でももうしません!)
2011年 5月 25日