電源要らずで手軽に汚れを落とせる 「携帯シャワー SP01 5L」 |
メーカー:オートバックスセブン 価格:1980円 |
携帯シャワー SP01 5L |
「洗車をしよう!」と思い立つときというのは、筆者の場合2つのパターンがある。1つはしばらく洗車をしていなくて水あか汚れが目立ち始めたとき。ボディーカラーがシルバーなので、汚れが目立ってしまうからだ。もう1つはせっかく洗車したのに、その直後に雨に降られてしまったとき。
後者の場合はそんなに気にしなくてもよいのではないかと思われるかもしれない。しかし、普段停めている駐車場は一応コンクリート上なのだが、そのまわりは土で囲まれていて、雨が降ったあとは不愉快なくらい泥汚れしてしまうのだ。
その泥はねさえどうにかすれば、洗車直後なのできれいになるが、それだけのためにコイン洗車などに持って行くほど財布に余裕はない。泥はねの激しいアルミホイールとボディー下部さえサッと水洗いさえしてしまえば、それなりに綺麗に見えるのだが……。
愛車を停めている駐車場はコンクリートだが、そのまわりは土ゆえ、雨が降ったときに泥はねしてしまう。また、まわりはちょっとした林のようなところで、この時期はクルマの上にせみの死骸がよくあったりもする……。こうした汚れを簡単に落とせればと、常日頃から考えていた |
そこで、今回試してみたのがオートバックスのプライベートブランドからリリースされた「携帯シャワー SP01 5L」だ。携帯シャワーを試そうと思ったのは、高圧洗浄機のように電源を必要とせず手軽に作業ができるから。家の前で洗車をするスペースはあるのだが、家の外に電源がないのと、騒音をたてられない環境にあることから、高圧洗浄機に興味があっても使用には躊躇していた次第。
この携帯シャワーは、手動でタンク内を加圧することでスプレーノズルから水を噴射できるというもので、水道のない場所での簡単な洗車や、ホイールの泥落とし、レジャーでの使用などに最適な商品。本体重量は1kgで、本体サイズは約445×175×175mm(縦×奥行き×横)。肩掛け用のひもも付属しているので、持ち運びも便利な仕様になっている。
携帯シャワーは肩掛け用のひもが付属しているので、持ち運びも便利 | 先端のスプレーノズルを回すことで、水の噴射方法をストレートとシャワーの2パターンから選択できる | ハンドルのレバーを握ると水を噴射。離せば止まる |
タンク内の圧力を逃がす開放バルブつきで、過剰な圧力を自動的に放出する設計になっている | 手動ポンプのグリップ部。上下に操作するだけで簡単に加圧できる | 手動ポンプを外せばタンクに水を入れられる |
実際に使ってみることにしよう。しばらく洗車をしていなかったので、特にホイールとボディー下部の泥はねが目立つ。そのあたりを重点的に洗ってみた。
まず、タンクのふたを開けて水を注ぎ込む。タンクの最大容量は5Lだ。次にポンプを25回程度上下に操作してタンク内を加圧する。そしてスプレー部を持って手元のレバーを押すと水が噴射されるわけだが、使った感じではおよそ2.5L使用したあたりで圧力が低下してきたので、再度ポンプで加圧した。
使用した水の量はと言うと、ホイール4本に5L、ボディー下部に5L弱使った。ホイールを洗うときは地面に置いて、ボディー下部を洗うときは本体を肩にぶらさげながら作業したのだが、騒音を気にすることなく作業ができた。気軽に作業ができた割に泥汚れをしっかり落とせたので、満足のいく結果を得ることができた。
そのついでに、それほど汚れていなかったボディー上部も洗うことにしてみた。ここで使った水の量は5Lだったことから、クルマ全体を洗うのに使う水の量はだいたい15L必要だということが分かった。しかし、水を噴射する面積があまり広くないことから、洗車に時間がかかってしまうし、5Lのタンク容量では前述のように繰り返しタンクに水を足さなければならないので、クルマ全体を洗うのはあまりおすすめしない。
とはいえ、これは説明書にも書いてあるが、携帯シャワーは水道と同様の水圧を実現するものではなく、あくまで簡単な泥汚れを落としたり、ホイールの洗浄といった簡単な洗車などに向いている製品。今回のように、クルマ全体を洗おうとするとかなり作業時間がかかってしまうが、部分的な洗車にはかなり役立つ製品と言えよう。
また、ちょうど海に行く機会があったので、浜辺に携帯シャワーを持って行ってみたのだが、帰りがけに足についた砂を落としたり、身体を洗うのには重宝した。
そのほか、ペットの散歩に行った際、家の前で携帯シャワーを使って足の汚れを落とすこともできるだろうし、マンション暮らしでベランダに水道がなくとも、ガーデニングを楽しんだりすることもできるだろう。アイデア次第でさまざまな使い方ができる携帯シャワー。価格も1980円とお手頃なので、ぜひ一度使ってみてはいかがだろうか。
(編集部:小林 隆)
2010年 8月 20日