DIYでエアコンを快適に
エアコンイノベーター簡単充填フルキット「VS-558」
メーカー:ヴィプロス
価格:4180円(購入価格:3980円)

 

エアコンイノベーター簡単充填フルキット「VS-558」

 夏の時期になると欠かせないのがエアコン。この時期の車内の温度がすさまじいことは、自動車ユーザーなら誰でも経験していることかと思う。JAFの調べによれば、夏の日中に屋外に放置された車内の温度は、外気温が33.6度なのに対してエアコンを使用していない車両は51.7度、エアコンを使用していても37.6度ということから、相当な温度になっていることが分かる。それだけに、エアコンのコンディションは常に万全の体制にしておきたいもの。

 エアコンの効きがわるくなるとガス不足と思いがちだが、オイル不足によるコンプレッサーのオーバーヒートということが稀にある。オイルはエアコンコンプレッサーの内部潤滑と気密性を適切な状態に保つのに利用されているので、もしエアコンの効きがわるいと感じたら、ガス不足のほかにコンプレッサーオイルのチェックもしておきたいところ。コンプレッサーが焼き付いて交換なんてことになると高額の修理費が必要になるため、おすすめしたい作業の1つ。

 そこで今回試してみたのが、エアコンイノベーター簡単フルキット「VS-558」という製品。自分で注入できるカーエアコンガスオイル(添加剤)で、先に触れたようにコンプレッサーの内部潤滑と気密性を適切な状態に保ち、カーエアコンの性能を正しく発揮させるというもの。ハイブリット車や一般的なガソリンエンジン車で使われる、R134aエアコンガスを使用したクルマに適合し、エアコンチェッカー/吹き出し口温度計/専用VTVバルブ(充填バルブ)などが付属しているので、誰でも「簡単・安全・的確」に充填ができるというわけだ。

 テフロン系やパラフィン系のエアコン添加剤は、目詰まりを起こしやすかったり、鉄に反応して腐食を誘発しまったりするとも言われるが、エアコンイノベーターはオイル系添加剤なので安心して使えるのではないかと判断した。

キット内容。左からエアコンチェッカー(レベルゲージ)、吹き出し口温度計、専用VTVバルブ(充填バルブ)を接続した状態のエアコンイノベーター

まずは充填できるかのチェック作業
 それでは実際に作業を進めてみよう。まずはカーエアコンガスオイルを充填できるか否か、また冷媒ガスが不足していないかといったチェック作業をする。

 チェック作業には付属するエアコンチェッカーと温度計を使う。エアコンチェッカーには「L」「斜線(充填可能)」「H」の3パターンが表記されていて、取扱説明書によるとLの場合は充填が可能だがガス不足のため点検が必要、斜線の場合は充填可能、Hの場合はガス圧が高いので点検が必要とある。

 このエアコンチェッカーの確認とともに必要になるのが、エアコン吹き出し口の温度確認。吹き出し口の温度は「10度以下」「10〜12度」「12度以上」の3パターンに分かれており、この2つのチェック結果を照らし合わせて充填が可能かどうかを判断する。詳細は以下の表を参照されたい。ちなみに筆者のクルマはゲージは斜線内で、吹き出し口の温度は9度だった。

チェック作業(2項目)
@エアコンチェッカーレベル L 斜線 H
A吹き出し口の温度 10度以下 作業可 作業可 作業可
10〜12度 作業可(要点検) 作業可 作業不可(要点検)
12度以上 作業可(要点検) 作業可 作業不可(要点検)
まずはエアコンの低圧バルブの位置を確認。低圧バルブのキャップにはLと記されている。筆者のクルマはエンジンヘッドまわりの横にあり、作業がしやすかった エアコン吹き出し口に温度計をセット。カーエアコンガスオイルを充填せずにどのくらいの冷却効果があるか測るため、エアコンの温度設定を一番低くして風量を最大にする エアコンチェッカーを低圧バルブに押し当て、メモリゲージの位置を確認。この時エアコンチェッカーの上部を塞ぐように持つと、エアコンチェッカーの上部からメモリゲージが飛び出してしまうので気をつけよう。先に測った温度とメモリゲージの位置を取扱説明書と照らし合わせ、充填できるか判断する

実に簡単な充填作業
 次に充填作業を行う。充填作業は低圧バルブにエアコンイノベーターを接続して30秒ほど待つだけなので、本当に手間いらず。問題は低圧バルブの位置がどこにあるかという点だが、ほとんどのクルマは低圧バルブキャップに「L」と記されているため、エンジンルームを覗くと大抵は見つけることができるはず。間違っても「H」と記された高圧バルブには触らないようにしよう。

まずエンジンを始動し、エアコンの温度設定を一番低くして風量を最大にする。約30秒アイドリングさせてからエンジンを停止させる 次にVTVバルブとエアコンイノベーター本体をつなげ、低圧バルブに接続(しっかり差すとカチッと音がする)。エンジンを始動して約30秒間待つ。その後エアコンイノベーターをスライドして取り外し、低圧バルブキャップを閉めて終了となる

作業時の注意点
 このように作業自体は簡単なものなのだが、一番の課題は低圧バルブの位置を判断できるかということ。車種によっては低圧バルブの位置が分かりにくい場所にあるので、購入前にヴィプロスのWebサイトで適合するかどうか車種一覧(http://www.tksc.jp/m/innova/tekigou.htm)を確認しよう。一覧には低圧バルブの位置が車種ごとに掲載されている。ちなみに外車やエアコンコンプレッサーを交換した改造車などは使用不可となっている。

 メーカーによれば、「燃費性能の向上」「エンジンのパワーロスを低減」「カーエアコン回路内の防鎮効果」も期待できると言う。パワーロスが低減したかどうかは分からなかったが、エアコンの風は体感できるくらいに冷たくなり、コンプレッサーの音も心なしか静かになったような気がした。これで今年の夏は快適に過ごすことができそうだ。

(吉原成雄)
2011年 8月 5日

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