季節の変わり目にタイヤのエアチェックを
2IN Digital Checker
メーカー:5ZIGENインターナショナル
価格:1500円

 

 タイヤの空気圧を測定するエアゲージは、以前にも「ゲージボタル AG-8006-1」をレビューしているが、あちらはかなり本格的な製品だった。今回はグッとお手軽なエア&デプスゲージだ。

 タイヤは空気を充填して正常な空気圧にしてはじめて、十分な能力を発揮する仕組みになっているのはご存じのとおり。パンクをしていなくても、空気は徐々にだが抜けていく。特に季節の変わり目は気温変化の影響から空気圧の変化が激しくなる。空気圧が低いと、走行性能が悪化するだけでなく、高速走行時のバーストの危険性も高まる。なにより、燃費がわるくなるなど懐にも優しくない。

 今回紹介する5ZIGENの「2IN Digital Checker」は、安価で小型軽量なエアゲージだ。このような気軽に使えるゲージで、なるべく頻繁に計測することを習慣にしておきたい。

5ZIGEN「2IN Digital Checker」製品パッケージ。コンパクトなプラケースに入っている。同梱物は簡単な説明書のみ 2IN Digital Checkerの本体。手のひらに乗るコンパクトデザイン

 5ZIGENは、マフラーやホイールなどレーシングパーツを扱う国内メーカーで、1990年代からフォーミュラ・ニッポンや耐久レースなどに「TEAM 5ZIGEN」として参戦しており、モータースポーツファンにはお馴染みのメーカーだろう。残念ながら製品にメーカーロゴは入っていないが、車好きならレーシングパーツメーカー製のグッズということで愛着が増すはずだ。

 製品を手に取ると、最初はどこで電源を入れるか迷うが、タイヤパターンを模したスライドスイッチを上側にスライドさせることでONになる。電源が入ると、さらにこのスイッチをスライドさせる度に、測定単位が「PSI(ポンドスクエアインチ)」→「BAR(バール)」→「KG/cm2(平方キログラム)」→「KPA(キロパスカル)」と順番に切り替わる。これは測定後に切り替えることも可能だ。

 計測単位は1度スイッチを切ったあとも記憶されていて、次回計測時も同じ単位で計測できる。上側へのスライドを2秒ほど長押しにするとOFFになるが、40秒ほどなにもせずに放置しておくことでも自動でOFFになる。電池は一般的なコイン型リチウム電池のCR2032だ。

 スライドスイッチを下側の「TREAD WEAR」の位置に持ってくると、本体下部から細い棒が出てきて、長さを計測するデプスゲージになる。これによりタイヤトレッド溝の深さを計測する仕組みになっている。

サイドにあるスライドスイッチを上側に押し上げるとスイッチが入る。表示がないので、ちょっと分かりにくい構造 その後スイッチを切り替えるごとに測定単位が切り替わる。写真は「BAR」と「KPA」
スライドスイッチを下側の「TREAD WEAR」の位置に持ってくると、溝の深さを測るモードになる 電池はコンビニなどでも手に入りやすいCR2032

 空気圧のチェックは、走行前の冷えている状態で計測する。電源の入った状態でタイヤのエアバルブにまっすぐ押し当てて、「ピッ・ピー」と長く鳴れば計測完了だ。「ピッ・ピピ」と鳴った場合、エラーなので再度計測する。測定誤差は2%以下(メーカー公表値)。旭産業 「ゲージボタル」での計測結果と比較してみたが、大きな誤差はなかった。液晶は反射式でバックライトはないので、暗い場所では見えにくい。

 単純に空気圧を計測するのみで、空気圧が高い場合のエア抜き機能はない。そのため、自力で入れて適正値に少し落とすという作業には向かない。あくまでもチェック用だ。値が低かった場合にはガソリンスタンドや整備工場などに行って、エアを入れてもらうとよいだろう。

 もうひとつの機能のデプスゲージは、トレッド面に本体底面を当ててスライドスイッチを下方向に動かし、溝にゲージを入れその長さを測る。タイヤがホイールと干渉しない部分をうまく使って計測する。

 溝の深さは一般的な新品タイヤの場合で8〜9mmほど(正確には装着タイヤのカタログなどで調べてみてほしい)。新品時の60%を切ると大幅に制動距離が伸びてしまうと言われている。3〜4mmあたりが目安だろうか。スリップサインは1.6mmだが、その前には必ず交換対応したい。また、1個所だけでなくさまざまな場所の溝の深さを計ってみると、偏摩耗しているかのチェックになる。

エアバルブに当てて計測。斜めになっていて計りやすい。瞬時に「ピッ・ピー」と鳴って計測完了 精度に定評のある国産エアゲージ、旭産業 「ゲージボタル」での同じタイヤの計測結果。ほぼ同じ値
デプスゲージとして溝の深さを計測。スライドスイッチを下側の「TREAD WEAR」の位置にスライドさせる 本体下部から計測用の細い棒が出る

 キーホルダーに取り付けることも可能なので、身近に置いておき、いつでも気がついた時に計測する習慣をつければ万全だ。特にインチアップしている人など偏平率が低く薄く見えるタイヤ(ロープロファイルタイヤ)では、空気圧が減っていても見た目ではまず判別できない。日常的な空気圧チェックは重要だと心得よう。

(村上俊一)
2011年 10月 14日

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