完全ワイヤレスで快適音楽再生環境
Bluetooth対応FMトランスミッター
メーカー:フォースメディア
価格:オープンプライス(購入価格4200円)

 

フォースメディアのBluetooth対応FMトランスミッター

 iPhoneなどのスマートフォンや、携帯電話内の音楽を手軽に車内で再生できる製品としてFMトランスミッターがある。今回はフォースメディアから発売された、Bluetooth対応FMトランスミッター「JF-BTFM2K」を取り上げる。

 JF-BTFM2Kの特徴は、Bluetooth機能を搭載し、iPhoneなどのBluetoothに対応したスマートフォンからワイヤレスでトランスミッターまで音楽を転送。トランスミッターからFMでカーオーディオに音楽を飛ばすことで、完全ワイヤレスで使用できることだ。昨年発売された前機種より音量を上げ、音質も改善されたとのことなので、そのあたりも確認してみたい。

 筆者の場合、カーナビ内蔵のハードディスクに音楽CDを取り込んでいるので、iPhoneがなくても数百曲を聞くことはできるが、iPhoneと比べると楽曲の更新頻度が低いので、新しい曲はiPhoneの方にしか入っていないことは多い。レースの取材で航空機+レンタカーを利用する場合も、FMトランスミッターを持って行けば、サーキットまで移動する際も手軽にiPhoneに入れた曲を聞くことができるので大変重宝している。

 一般的なFMトランスミッターは、有線でデジタルオーディオ機器とトランスミッターを接続し、トランスミッターからFMを利用してカーオーディオに音楽を飛ばす方式となっている。筆者も以前はこの方式のFMトランスミッターを使用していたが、携帯音楽プレーヤーをiPod nanoからiPhoneに変更した際に、Bluetooth対応のFMトランスミッターを使用するようになった。ワイヤレス化すればクルマの乗り降りの際もケーブルの抜き差しの必要もなくなり、一度使うと手放せなくなると感じている。

 実際の製品を見てみよう。本体の上面のボタンはペアリング用。横のボタンは周波数の変更。87.9MHzから88.9MHzまで6つの周波数が選択できる。底面に給電用のUSBポートが用意されている。このUSBポートは1Aまで充電できるので、iPhone、Android端末など多くの機種で役に立つだろう。実際、数時間のドライブとなると充電しながら再生したくなる。ワイヤレスではなくなるが、緊急時なども含め充電ポートがあるのは心強い。

底面に給電用USBコネクターを搭載 実際にクルマのシガーソケットに接続した様子

 使い方はいたって簡単。シガーソケットに差し込み、最初の1回は上面のペアリング用のボタンを3秒間長押しする。同時にiPhone(の場合)の設定で一般、Bluetoothと進みBluetoothをオンにするとJF-BTFM2Kが検出される。JF-BTFM2Kをタップして選択すると自動的にペアリングが行われiPhoneとFMトランスミッターのBluetooth接続は完了だ。後はFMの周波数を選び、カーオーディオでその周波数に合わせれば曲が聞こえてくる。


設定→一般→Bluetoothで設定する 製品を検出した様子 すぐにペアリングされた
再生中のiPhoneの画面。右下の▲をクリックすると出力先が選択できる

 この設定作業は最初の1回だけだ。以降はFMトランスミッターの電源が入っていれば、クルマに乗りエンジンをかけるとペアリングはすぐ完了。iPhone側も自動で標準アプリ「ミュージック」の再生を始めるのでいきなり曲が流れてくる。iPhone+JF-BTFM2Kで曲を聞いているときは極めて便利だ。

 気になる点としては、カーナビ内蔵ハードディスクの曲を聞いていても、JF-BTFM2Kをシガーソケットに挿したままだと、iPhone標準のミュージックアプリが勝手に再生を始めるので、気付かずロングドライブをしているとiPhoneのバッテリーが消耗してしまう可能性がある。JF-BTFM2Kを常用しない人はシガーソケットから抜いておいた方がよいだろう。接続する端末によりこのあたりの動作は異なると思われるので、ペアリング時に自動再生されない端末なら挿しっぱなしでも問題ないと考えられる。

 JF-BTFM2Kは昨年発売されたJF-BTFMの後継機でデザインはほぼ同じ、カラーバリエーションが黒と白の2モデルから黒の1モデルに変更されている。従来機より音量が上げられ、音質も改善されたとされている。

新製品(左)と旧製品(右)。形状は同じだ

 筆者が従来機を使用したときの印象は、低音が弱めでややシャリシャリ系、音質的には「まぁFMトランスミッターだから、この程度か」といった感じだった。音量を上げたのは、従来機のユーザーからFM放送や音楽CDなどのソースに比べ音が小さいという意見に答えたとのことだ。

 実際に従来機と比べてみると、音量が上がっていることはすぐに確認できた。パソコンでサイン波を作成し、騒音計で測定したのでその結果をグラフで確認していただきたい。周波数は1000Hzから上下4オクターブ。運転席に騒音計を設置して測定した。定在波の影響もあるし、純正のカーオーディオの性能もあるので、絶対値ではなく2製品の差に注目してもらえればと思う。測定時の車内の騒音(暗騒音)は30dBチョットとそこそこ静か。カーオーディオの音量は普段の使用時より少し大きめにし、騒音の影響を小さくしている。


車内で測定の様子。騒音計を運転席に設置し暗騒音を測定中 音量が増えていることが分かる。特に低音域が改善されている

 グラフで見てもその差は明らかだ。特に低音域は十数dBも音量が上がっている。実際に聞いた印象も、従来機の低音が弱め、シャリシャリ系がみごとに改善されている。筆者の耳では……という条件は付くが、同じ音源の曲でカーナビ内蔵のハードディスクから再生した音とiPhone+JF-BTFM2Kで再生した音量の差が分からないくらいよくなった。

 Bluetooth対応FMトランスミッターJF-BTFM2Kは、Bluetooth(A2DP)に対応している端末ならiPhone、iPod touchはもちろん、GALAXY S、Xperia、REGZA Phoneなどで使用できる。ワイヤレスなので、車の後の座席の人のスマートフォンでも使えるので、家族や仲間でロングドライブというときにも重宝するだろう。


(奥川浩彦)
2012年 6月 1日

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