カーグッズ・ミニレビュー

マツダ「CX-3」に「マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKIT」を装着してみた

エンターテイメント性アップで、充実した移動空間に変身

UTV404P:オープンプライス

VIK-U65:1万3800円(税別)

HDA433-A:9800円(税別)

データシステムの「TV-KIT(UTV404P)」「マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKIT(VIK-U65)」「HDMI変換アダプター(iPhone用:HDA433-A)」の3製品を取り付けた

 カーAVアクセサリーや車載カメラ、センサーなどの安全性を高めるパーツ、そしてカスタマイズパーツなどをラインアップしているカーエレクトロニクス用品の総合メーカー「データシステム」。同社が販売しているマツダコネクト用のAV機器入力キットやテレビキットを装着してみたので、使い勝手や利便性などをリポートしたい。

 まず、取り付けたアイテムがどのような製品なのかというと、停車中以外にも純正モニターにテレビ映像を映し出すことができる「TV-KIT」。そして、スマートフォンの表示データや外部AV機器の映像を純正モニターに表示する「マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKIT」、HDMI出力をRCA出力に変える「HDMI変換アダプター」となっている。

 使い勝手などは後述するが、マツダコネクト用のAV機器入力キットを使うと、スマートフォンの画面表示を純正モニターにそのまま映し出せるようになる。例えばスマートフォン用のカーナビアプリ、YouTube、写真データなどを車内のインパネに設置されたモニターで見ることができるのだ。

TV-KIT
マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKIT
HDMI変換アダプター
マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKITとHDMI変換アダプターの配線を接続した状態

 今回取り付けを行ったのはマツダ「CX-3」。発売開始からまだ4カ月ほどだが、すでにデータシステムでは対応するカーエレクトロニクス用品を豊富にラインアップしている。接続したスマートフォンはiPhone 5Sで、HDMI変換アダプターは今回使ったiPhone用の「HDA433-A」のほかに、MHLコネクタ搭載端末用の「HDA433-B」、MicroHDMIコネクタ搭載端末用の「HDA433-C」、ケーブルレスタイプの「HDA433-D」の計4タイプがラインアップされている。

 各キットの取り付けは、通常はカー用品店やカーオーディオ専門店などで取り付けを依頼することになるだろう。もちろん、内装を外す作業やハーネス取り付けなどの知識が十分にある人なら、DIYで装着することも可能だろう。

 最初に手を付けたのは、ダッシュボード上に設置されている純正モニターの取り外し。作業で傷を付けないようモニター周辺を養生し、内装外しの工具でパネルを外していく。すると、モニターとマツダコネクトを一体化したユニットが取り外せるので、出てきたユニットにTV-KITを装着する。TV-KITについての装着作業はこれだけなので非常に簡単。ちなみにTV-KITのユニットは、モニター左側の空いたスペースに両面テープで固定することになった。TV-KITにはON/OFFを選択できるセレクターが用意されており、このセレクターはセンターコンソールの左側に設置。この配線の取りまわしのため、1回グローブボックスを外している。

電装品の作業を始める前に、まずバッテリー端子を抜いておく必要がある
モニターのまわりのパネルを外すことから作業がスタートした
ダッシュボードのパネルを外すと、モニターとマツダコネクトを一体化したユニットが取り外せる
ユニットにつながるハーネスにTV-KITのカプラーを割り込ませて装着作業は完了
TV-KITだけの装着なら、ダッシュボードの一部とグローブボックスを外すだけで作業ができる
少し判別しにくいが、TV-KITの本体はダッシュボード内のモニター左側に設置した

 続いてマツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKITとHDMI変換アダプターの取り付け作業を開始。ハーネスKITは純正のテレビチューナーに割り込ませる形で装着する。CX-3の場合、アクセルペダルの付け根の右側方向に純正テレビチューナーがあったので、ステアリング下のコラム部分のパネルを取り外すことになった。

 パネルを外すとテレビチューナーにアクセスできるようになり、そこにハーネスKITとHDMI変換アダプターのラインをつないで装着は完了。純正テレビチューナーの周囲はスペースが空いていたので、このスペースにハーネスKITとHDMI変換アダプターを固定して、あとは外したパネル類を元どおりにしていく。ハーネスKITにもTV-KITと同様にセレクターが付属しているが、これはハーネスKITが、AV入力3系統(1系統は純正テレビチューナーとの接続に使われるので、追加で利用できるのはAV入力2系統)に対応しているので、それぞれの入力元を切り替えるセレクターとなる。ハーネスKITのセレクターはセンターコンソール右側に設置した。

 ひととおりの取り付け作業が終わると、運転席側に出てくる配線はスマートフォンとハーネスKITを接続するラインだけになるので、配線がごちゃごちゃして見苦しかったり、運転のじゃまになるといった心配はない。

 ただし、iPhoneの画面表示を純正モニターから出力するためには、ハーネスKITとHDMI変換アダプターに加え、HDMI変換アダプターから伸びるHDMIケーブルと接続する「ライトニングデジタルAVアダプタ」と「ライトニングケーブル」が必要になるので注意したい。

マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKITとHDMI変換アダプターを装着するには、ステアリングコラム下のパネルを外す必要がある
真ん中の青いコネクターを備える黒い筐体が純正のテレビチューナー。写真の左上に写っているのがステアリングコラムという位置関係になる
純正テレビチューナーの側面に、ハーネスKITとHDMI変換アダプターを並べて固定
ハーネスKITの入力元を切り替えるセレクターボタン。センターコンソールの右側に設置した
iPhoneの画面を出力するためには、ライトニングデジタルAVアダプターとライトニングケーブルを用意する必要がある

スマホなど多彩な機器と連動してエンターテイメント性が大幅向上

 では、実際の使用感になるが、TV-KITは言うまでもなく走行中にテレビが映るようになるアイテムなので、ドライバーであるボクにとっては無縁のもの。だが、同乗者がDVDやテレビを視聴できるようになることはメリットで、長距離移動でも飽きないはずだ。

 スマートフォンの画面表示を映し出せるハーネスKITは、使用者によってさまざまな利用方法が考えられるだろう。CX-3の場合、使用するときはオーディオでTVを選択し、ハーネスKITに付属するセレクターで入力元を切り替えるとスマートフォンの画面が純正モニター上に映し出される。

 マツダコネクトは、CX-3ではどのグレードにも標準装備となっていて、別売りの地図データを購入すればカーナビが使えるようになるという仕様。大多数の人は車両購入時に地図データも購入しているはずなので、スマートフォンのカーナビアプリを常用することはないだろうが、スマートフォンで使っているカーナビアプリに慣れているならばメインにしてもよいだろう。もちろん案内音声は車内の純正スピーカーから流れるようになり、さらにスマートフォンのオーディオとも連動してくれるので、案内音声がBGMにじゃまされることなく両立する。

 カーナビ以外でも、ドライブに行くときにYouTubeを流したり、Webサイトを表示して後席の人と目的地近くのお店を一緒に考えるなど、いろいろな用途が考えられる。

 マツダコネクト搭載車用ビデオ入力ハーネスKITを装着すれば、スマートフォンだけでなくほかの機器からも入力が可能になるので、エンターテイメント性が増すことは間違いない。マツダコネクトを装備するクルマに乗っている人は、これからの行楽シーズンに向けてハーネスKITを装着してみるのもよいだろう。

出力用ケーブルをスマートフォンに差し込めば、純正モニターにスマートフォンと同じ表示内容が映し出される
Webサイトは横向きの画面表示でも閲覧できる
カーナビアプリは有料/無料ともにさまざまなアプリが配信されているので選択肢は広い。ただし、純正モニターでのタッチ操作はできない
TV-KITも装着したので、移動中でもモニターにテレビが映し出されるようになった
インターネットでYouTubeに接続すれば、動画コンテンツは膨大な選択肢から選べるようになる。また、スマートフォンで撮影した写真データを表示したり、使う人ごとにさまざまな利用方法があるだろう

真鍋裕行

1980年生まれ。大学在学中から自動車雑誌の編集に携わり、その後チューニングやカスタマイズ誌の編集者になる。2008年にフリーランスのライター・エディターとして独立。現在は、編集者時代に培ったアフターマーケットの情報から各国のモーターショーで得た最新事情まで、幅広くリポートしている。また、雑誌、Webサイトのプロデュースにも力を入れていて、誌面を通してクルマの「走る」「触れる」「イジる」楽しさをユーザーの側面から分かりやすく提供中。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。

Photo:高橋 学

Photo:安田 剛