汚れまくったアルミホイールのブレーキダスト落とし 「ホイールキレイ」 |
メーカー:ウイルソン 価格:1900円(購入価格:1400円) |
夏も終わり、季節はいよいよ秋に。しかしながら、愛車のタイヤは、冬用のスタッドレスタイヤを昨年の冬から履きっぱなしにしている。これはスタッドレスタイヤとしての寿命が来ていたので、今期で履きつぶしてしまおうと考えてのこと。
そこで問題になるのは、スタッドレスタイヤと組み合わせて使っているアルミホイールの汚れだ。もはや10年近く冬タイヤ専用として使っているが、一度も本格的に洗ったことがない。
愛車に装着しているアルミホイール。冬タイヤ専用でほとんど手入をしていない | 表面はそれなりだが、アップにしてみるとブレーキダスト汚れが蒸着していてスゴイ状況。この汚れは通常洗車時のボディー用洗剤ではほとんど落ちない |
冬の短期間のみの使用であり、汚れもあまり気にかけていなかった。車体の洗車時に軽く表面を洗うことはあっても、内側はブレーキダストで真っ黒な状態。この汚れたアルミホイールを、少しでも見栄えをよくして秋を過ごそうというワケだ。
夏タイヤからの交換時に1度高圧洗浄機をかけてみたが、汚れがまったく落ちないのでそのまま放置。かなり頑固な汚れなのだが、今回はこの汚れをケミカル用品を使って落とすことにした。
用意したのは、ウイルソンの「ホイールキレイ」という洗浄剤。新金属洗浄剤BLAというものが配合されていて、強力にブレーキダストを分解すると言う。ホイール洗浄剤は鉄粉を紫色にして分解するタイプが多いが、今回のはその系統ではない。鉄粉よりダストの汚れ分解を前面に出している製品にしてみた。
製品にはホイール洗い用のメッシュブラシが同梱されている。細かなメッシュタイプのホイールを洗うのに便利そうだ。ホイールに洗浄キズを付けないためだと思うが、かなり柔らかい素材でできている。ただ今回の強力な汚れには太刀打ちできそうにないので、ほかにも一般的な洗車ブラシと、3Mの「スコッチ・ブライト」も用意した。
スコッチ・ブライトは不織布を使ったキッチン用のスポンジたわしだ。いくつか種類があるが、セルローススポンジと二重になったタイプを使った。セルロース側はキズをつけずに洗うことができるが、緑の不織布側は研磨剤の入ったたわしなので、ホイール表面の光沢のある部分などキズが気になる部分には絶対に使わないように。細かな磨きキズが入ってしまう。あくまでもガンコな汚れを磨き落とすためのものだ。今回は主にホイール裏側の洗浄に活躍してもらう。
「ホイールキレイ」自体にはコンパウンドは含まれていないので、ブラシを柔らかいタイプにしておけば、光沢のあるホイールでも磨きキズが入ることはない。いずれにしてもデリケートなアルミホイールの表面は、目立たない隠れた部分で洗浄テストして磨きキズが入らないことを確認してから本格作業に入るのがベストだ。鏡面仕上げのアルミホイールは、柔らかいブラシでもキズになる場合があるので、くれぐれも注意してほしい。
ウイルソン「ホイールキレイ」のパッケージ | ホイールキレイは、泡スプレータイプの洗浄剤。ホイール洗浄用のブラシ付き | キッチン用の3M製スコッチ・ブライト セルローススポンジ(購入金額:2個入り380円) |
ホイールを洗浄する際は、取り付けたままで行う場合が多いと思うが、今回は汚れのひどい裏側を少しでもキレイにしたかったので、取り外して洗浄した。まずはたっぷり水をかけ、ホイールキレイをスプレーする。スプレー噴射口は広口と狭口が選べる。スプレー後は待たずにブラシで洗浄。汚れが勢いよく落ちていく。
洗浄前のホイール裏側。見てのとおり真っ黒だ。これは通常の高圧洗車などでは取れない。ブレーキダストの汚れが熱でこびりついてしまったもの | 水をかけた後に洗剤をかけ、ブラシで洗っていく。意外にもある程度までは、すんなりと汚れが落ちるので驚いた | ブラシで軽くこすった状態での汚れ落ち具合。洗剤の効果はあるが、どうしても落ちない汚れはある |
ホイール裏側は鏡面処理がされていないのでザラザラしており、その間にこびりついた汚れが落ちにくい。隅のほうなどは汚れが残ってしまう。こういった部分は、スコッチ・ブライトの不織布で軽くこすって落とすことにした。強く力を入れずに、軽く何度も往復させると、洗剤の泡で汚れを浮かしキズを最小限にしながら汚れを落とせる。
ホイール表面はツルツルしているので、柔らかいブラシで軽くこすれば汚れが落ちていく。ここは製品付属の棒状のブラシが大活躍。ホイールを付けたまま表面側を洗浄するなら、このブラシだけでOKだ。
通常表面は光沢がありキズが目立つので、強くこすらないようにする。最後に水でよく洗って洗剤を落とし、ぞうきんなどで水滴を拭き上げる。クルマに取り付けたまま洗った場合には、よく乾かした後、ブレーキに影響がないか低速でブレーキテストを行ってほしい。
このアルミホイールはそれほど凝ったデザインではないが、それなりに細かな作りになっていて、裏側を含めて全体をこすり洗いするには意外と手間がかかる。サクサクと汚れが落ちていくのが気持ちがよく、それだけが作業のモチベーションとなった。
1本のホイール洗浄にかかった作業時間は約2時間だった。あと3本作業すると考えると、ちょっとゲンナリ。日頃からもう少しマメにホイールも洗っておくべきだろう。夏タイヤ用のホイールもそれなりに汚れているので、この洗剤で洗ってみようと思う。そうなると、さらに4本追加……。洗剤は強力なので、8本までは洗えそうではあるが。
(村上俊一)
2011年 9月 16日