助手席シート足下にピッタリサイズの小型ダストボックス フィットダストボックス W632 |
メーカー:セイワ 価格:オープン(購入価格:598円) |
はなはだ個人的なことではあるが、愛車に乗せないと決めているものとしてゴミ箱とティッシュケースがある。理由は車内が狭いため置く場所に困ることと、見た目的にあまりよくないと感じるという勝手な理由だ。今回は、ゴールデンウイーク目前、編集部の依頼ということもあり、個人的なポリシーに反してゴミ箱をレビューしてみようと思う。
長距離のドライブには、やはりちょっとしたゴミ箱はあると便利。飲み終わった空き缶とかお菓子のパッケージなんかを入れておき、ガソリン給油時や自宅に到着したらまとめて捨てることができるからだ。
車内に置くゴミ箱(ダストボックス)は、これまで四角然とした無骨なデザインが多いように感じていたが、最近ではかなり種類が増えているようだ。車内の大きさに応じてさまざまなサイズから選ぶことができるほか、プラスチック素材だけでなく布貼りなど素材にこだわった高級タイプもあり、人気が高い商品なのかカーショップでも広い売り場面積を占めている。
セイワ「フィットダストボックス W632」パッケージ。なんと日本製だ | フィットダストボックスはこのようなおにぎり型をしている。どこにでもフィットしやすい形状 | 底面に重りがついていて、簡単には倒れない仕組みになっている |
愛車がコンパクトカーで後部座席足下も狭いので、おのずから小さめのものを選ぶことになってしまう。今回選択したのはセイワ「フィットダストボックス W632(以下フィットダストボックス)」という製品で、プラスチック素材でコンパクトなタイプ。ゴミ箱があまりにも小さすぎるのは、ゴミがためられないので考え物だが、パッケージには500mlペットボトルが2本+αが入ると書かれているので、使い物にならないということはないだろう。ドライブ時のゴミは飲み物の空き缶やペットボトル、お菓子やたばこのパッケージ程度で、それほど大量のゴミが出るわけではない。
重さは約300g。小さなゴミ箱としては重さがある。重心が下にあるので運転時の横Gでも倒れにくい | 外周は指かかかるような形状になっている。ゴミ箱のゴミを捨てるときに持ちやすい |
上面から見ると、角のとれたおにぎりのような三角形をしていて、さまざまな場所にフィットさせておくことができる。ラウンドしているので、足先に当たりにくく、座席の足下に置いても邪魔になりにくい。
実際に使ってみても、ちょうどシート下に収まるので、じゃま過ぎて置き場所に困るというシーンはなかった。特に後部座席の足下に置くとちょうど前座席シート下の隙間に入る高さだったので、普段はシート下に隠しておき、使いたいときに引き出すという使い方ができそうだ。
愛車にはないが、前後座席のウォークスルー部やセンターコンソール下のスペースなどにも置くことができそうだ。
また、パッケージに書かれていたのだが、トヨタ「プリウス」のコンソール下(シフトノブの下になる)には小物置きスペースがあるようで、そこにピッタリ置けるサイズらしい。プリウスユーザーはとくに便利だろう。
底面には重りがついていて、簡単には倒れない仕組みになっている。小さくてラウンド形状なので、これがどの程度効果があるのか少し心配だったが、多少急ハンドルや急ブレーキで荒い運転をしても特に吹っ飛ぶようなシーンはなかった。ただ、助手席足下先の斜めになっている部分に置いていた時には、運転中一度コロンとひっくり返った。当然だが、床が傾斜してない部分に置かないと安定しない。
ゴミをいろいろと入れてみると、2人程度のゴミなら十分キープできることが分かる。350mlペットボトルや空き缶、パンやおにぎりを食べた袋などを入れておくのと、コンパクトカーの室内でじゃまにならない大きさのベストバランスだと感じた。お子さんのいるファミリーだとちょっと足りないだろう。
ほかに意外と便利だったのが、トランク内で小物入れとして利用する方法だ。トランク内で転がってしまいそうなスプレー缶などの小物を入れて、じゃまにならないよう隅に置いておける。
ゴミ箱がないと不便だが、室内であまり存在を主張してほしくないと考えているコンパクトカーやクーペ、セダンなどの室内が狭めの車種のドライバーにお勧めしたい製品だ。価格が安いので、前席と後席の2個所に置いておくのもよいだろう。大きいもの1つよりも使い勝手がよいはずだ。
(村上俊一)
2012年 4月 13日