トピック

若林直樹のスティックタイプ・コードレス掃除機「エルゴラピード」を試してみた

家の中から車内まで、ハンディクリーナーとしても使えるエルゴラピードの実力に迫る

仕事は几帳面でもプライベートは不精者。掃除が億劫なプロカメラマン・若林直樹氏が、スウェーデンはエレクトロラックスのスティックタイプ・コードレス掃除機「エルゴラピード・リチウム ZB3113AK」の実力を試してみた

 仕事で付き合いのある人達は、筆者を綺麗好きだと思っている。なぜなら弟子時代に師匠に徹底的に仕込まれたのが「整理整頓と掃除」だったからだ。特殊なマクロの世界を撮る師匠なので、1日の始まりは掃除からだった。そのため独立しても仕事上ではキチンとしてないと気が済まない性格だ。

 しかし、プライベートはだいぶいい加減だ。そんな不精者の筆者だが、10年前にアレルギー性喘息を発症してしまったときから心を入れ替えた。そして薬を飲みつつ掃除をまめにするようになり喘息も治まったが、最近無精な自分が現れ始めている。

 なんと言っても掃除機を出し入れとするという行為が億劫で、ついつい先延ばししてしまう。それでもなんとか重い腰を上げて掃除を始めると、重い掃除機の取りまわしやら狭いところでの使い勝手のわるさなど、色々な点に不満を感じてしまう。掃除を始めたら始めたで、完璧を求めてしまう自分がいるのだ。

 そんな昨年のある日、実家で使う掃除機を検討するため量販店に行き、色々と試してみた時のことだ。ひときわ目を引いたのがエレクトロラックスのスティックタイプ・コードレス掃除機「エルゴラピード」だった。スティックタイプの掃除機が並んで展示してあるなか、ひと目で惚れてしまうそのフォルム、まるでF1マシンを彷彿とさせる完成されたシャープなデザインではないか。その際は「コードレスはパワーがない」という意見を聞いたこともあり、購入は見送りとしていた。

 今回たまたま使用する機会に恵まれ、パワーの問題はないことを知る。いやいやパワフルなことを超実感し、そのうえ2in1のスティック&ハンディークリーナーだからこその使いやすさを知ることになった。今回、家の中からペットケージ、そして車内まで、実際に使ってみての感想をぜひ見ていただきたい。

エレクトロラックスってどんな会社?

F1のような格好いいフォルム。ひと目見たときに写真家魂に火が付いた!?

 その前に、まずはメーカーのことを知らなくてはいけない。エレクトロラックス……聞いたことはあるけれど、すみませんよく知りません。

 調べてみたところ、なんと100年の歴史があるスウェーデンの企業で世界最大級の家電メーカーだったのだ(無知な私ですみません)。しかも「世界初の家庭用電気掃除機」(1912年)を発売したり、「世界初の可動式掃除機」(1921年)を作ったメーカーだったのだ。その可動式掃除機は滑らせて移動できる掃除機で、それはまさに今の家庭用掃除機の原型を作った会社だったのだ。もう1つビックリしたのは、ロボット掃除機「トリロバイト」を2001年に世界に先駆けて欧州で発売していたことだ。

 そんな掃除機界の先駆者的エレクトロラックスの製品は、デザインに長けた製品が多い。そのなかでも「エルゴラピード」のデザインは抜きん出てよい感じだ。もともと北欧デザインが好きな筆者だから、余計にグッとくる。

これが世界初の可動式掃除機「モデルV」。この製品も格好よくて今でも売れそうなデザイン

「エルゴラピード」が我が家にやってきた

 我が家に届いた「ergorapido Lithium(エルゴラピード リチウム)ZB3113AK」の箱はさほど重くない。開けるとコンパクトに収まっているが、2つに分かれているスティックはコインでネジを締めるだけで完成。充電器もはめ込むだけで、あとはオプションのノズルやホースと、至って簡単に組み立てられる。

 さっそく本体能力をチェックすると、このエルゴラピードに新採用されている「ターボパワー・リチウムイオン電池」はDC18Vとパワーがあり、通常モードで45分の連続運転ができる。満充電であれば180畳の広さをイッキに掃除することが可能だ。集塵方式はパワフルなモーターによるサイクロン方式を採用。コードレスでは最高峰の吸引力だ。

 スティック本体は2.6kgで、ハンディタイプにした場合は1.2kgと、我が家のフェレット君ぐらいの重さだ。それではさっそく各パーツを見てみよう。

エコにこだわった箱にコンパクトに収まったエルゴラピードとオプションが届いた
「充電ステーション」と「ACアダプタ」をセット。上部の充電ステーションには「ブラシノズル」と「隙間ノズル」が収納されている
充電ステーションに本体をセットすると、壁などがなくても垂直に安定感よく置ける。もちろんスティック本体も垂直に自立する仕様だ
ヘッドのブラシロールに毛が絡まっても、エルゴラピードでは独自技術「ブラシロールクリーン機能」が備わり、スイッチを踏むだけで絡まった毛などを簡単に取り除くことができる。ブラシを外して内部を掃除することも可能だ
ヘッドの先に4つのLEDライトが備わり、ソファーの下など暗い場所でも明るく照らしてくれる
ハンディクリーナーはスティックの手下のボタンを押すことで簡単に外せる
充電量やエラーなどは「充電インジケータ」で分かる
ダストカップは両側にある取り外しボタンを押して外す
フィルター中央のタブを引いては離すを繰り返せば、ファインフィルターからカンタンにごみを落とすことができる
フィルターとダストカップは水洗いが可能。予備を購入しておくと便利かも
布用ノズル。ノズルの裏面にはビロード状のブラシが付いているので、布の上でもスムーズに動かすことができる
布団ノズル。ノズルの裏面にはビロード状のブラシが付き、両端にタイヤが付いている。そのため柔らかい布団の上でもスムーズに動かせる
ロング隙間ノズル。長さは30cmほどあり、厚みも10mm〜15mmと我が家や車内の隙間を攻略するのに大いに期待できそうだ。これを見た瞬間クルマを掃除したくなった
隙間ノズルとブラシノズル。従来製品から活躍しているノズルで、充電ステーションに収納できるのでとても便利
ホースの長さは約65cm。ハンディクリーナーに装着してそのままでも使えるし、掃除したい場所や素材によって3種類のノズルのなかから選択すればよい。これでお掃除上手になれるかも?

まずは室内でエルゴラピードを試す

 エルゴラピード・リチウム ZB3113AKでフロアを掃除してみたところ、非常に軽やかに操作できるのが第一印象。ヘッドは水平に180°、垂直にも自在に曲がるヘッドの可動域があり、まさに自由自在に掃除ができる。ハンディクリーナーを外せば多彩なノズルを装着できて、ありとあらゆる場所の掃除ができる。とにかく便利。それでは各ノズルを部屋で試してみよう。

見よ、この華麗なるスラローム! 1度試すと本当に欲しくなる操作性
布用ノズルで掃除してみる。スティックタイプではヘッドにロールブラシが付いているため、フリンジのあるセンターラグや柔らかい布地は巻き込んでしまう。そんな時に活躍するのが布用ノズルで、そのような心配もなくスムーズにホコリを吸い込んでくれる
ホースで掃除してみる。ホースをハンディクリーナーに装着することで、無理な位置にハンディクリーナーを持ち上げなくても掃除ができるので疲れない。また、ロング隙間ノズルを組み合わせることで角度的に厳しい隙間にも侵入できるなど、活躍するシーンは多そうだ
ブラシノズルと隙間ノズルで掃除してみる。こびりついた頑固なホコリなど吸引力だけでは除けないときに、ブラシで軽くなぜるだけで取れる。空気清浄機やエアコンのフィルターを掃除するときにも活躍する
布団用ノズルで掃除。ダニアレルゲンや花粉除去を民間の試験機関が試したところ、99%以上という高除去率の結果が出たという。吸引力のパワーがなせる技なのかもしれない
PCを掃除
毎日使っているキーボード。よく見ればキートップの隙間にホコリやら食べかすやら……。恥ずかしいので拡大しては見ないように! ブラシノズルである程度は取れるが、これだけ汚いとキートップを外して洗うしかないようだ。普段からの掃除を心がけねば
PCはファンが作動し空気を入れ出しして冷却する仕様のためホコリが溜まりやすい。そのため蓋を開けて見るとビックリなことがある。ファンにフィルターがある場合もあって、そこにホコリなどが溜まりすぎて機能しないことも。やはりまめな掃除が重要だ。ここでもブラシノズルやロング隙間ノズルが大活躍した
ペットケージを掃除
動物アレルギーのある私はペットケージの掃除だけは欠かせない。布用ノズルでハンモックやクッションを、ホースを使ってケージ内のあらゆる箇所を掃除できる。また、モーター音が比較的静かなので、フェレットたちが嫌がらずに水を飲んだり餌を食べていたりしたのに驚いた

 簡単にだが、ひと通り家の中で試してみた。とにかく軽やかに操作できることと、ハンディクリーナーにして多機能なノズル達があることで、掃除が楽しくなること請け合いだ。今までなかなかハードルの高かったPC内部や家の中のあらゆる隙間の掃除には欠かせない。室内掃除編の最後に、約15分ほどの上記の掃除で溜まった埃や塵を見てみよう。

フィルターを外してホコリや塵を出してみると……絶句である。まだ充電池は充分残っているのにこの量。上記以外に階段と押し入れ等を少々掃除した程度だが、見えないところに結構ホコリが溜まっていたようだ。ただただビックリ

車内でエルゴラピードを試す

 さて、気を取り直してクルマの中を掃除してみた。

 私にとってクルマは仕事上重要な道具で、とにかく毎日のように使っている。時には遠い地でのロケもあり、クルマの中での飲食は当たり前だ。そのため食べこぼしやらレシートやら菓子の包装紙やら、あらゆるものが座席の周辺に落ちていく。

 車内の掃除と言えば年に1〜2回程度。あとは車検時にお願いしたりと“超”いい加減だ。ある友人は「私は旅行から帰ってきたらカーペットから何から何まで外して掃除する」という。うーん、そこまではできないが、手軽に掃除する手段があればもう少しまめになるかもしれない。

 ずいぶん昔にハンディタイプのクリーナーを購入したことがある。シガーソケットから電源を取る製品だったが、超非力なうえ1年を待たずに昇天した。それからは洗車場にある掃除機を使っているものの、ホースは太く使い勝手は今1つ。まあ、個人的にはそれでよしとしていたのだが、今回シートの下を覗いてみて愕然とした。人に見せられるレベルではなかったのだ。恥ずかしながら公開するが、これはガチリアルなレビューだ。そして他言無用に願いたい。

掃除は上からが鉄則! ということで、まず布用ノズルを使って座席の背もたれからホースで延長しながら丁寧になぜていく
運転席を後ろに一杯下げて覗いてみたところ。座席とコンソールの隙間に細かいゴミが積もっている……
コンソールボックスと座席の隙間はダストポケットの如く色々と吸い込まれている。長さ30cmあるロング隙間ノズルを使うことで隙間から下まで届き掃除ができる。それでも届かない部分は下から吸って仕上げた
コンソールボックスやエアコン吹き出し口などホコリの溜まるところは数多い。これらはみな隙間ノズルやブラシノズルを装着することでサッと吸い取れた
フットペダル周辺には落ち葉や土などが付いていた。ここは普段から見える場所なので、多少は綺麗かも
ペダルまわりはホースを装着して丁寧に吸い取っていく。ホースなのでハンディクリーナーを動かさずとも手前から奥までカバーできる
運転席を前にスライドすると、マットの先の方にゴミやホコリが見えた
マットを外すとゴミやホコリがよく見える。レシートやコインも落ちていた。手で拾えるゴミを先に拾って掃除をしやすくする
ハンディクリーナーにホースを装着して座席の奥深くまで吸いまくる、吸いまくる!
見違えるほど綺麗に。思わず顔も笑顔になります(^^)
そして後席。座面を持ち上げてみるとやはりゴミが。布用ノズルでさっと吸い、ホースで各部を吸えばあっという間に終了
広い荷台は布用ノズルで丹念に吸い取る
クルマの半分ほどを掃除したところで成果を見てみた。ホコリ、食べかす、包装紙、植物など沢山の取れ高に満足。もちろん大きなゴミは手で拾っている
残りも掃除したら掃除終了。とにかく手際よく簡単に掃除ができた。これはエルゴラピードのパワーとホースや各ノズルの使いやすさの勝利だろう

最後に

 エルゴラピードを使ってみて、まずそのパワーに満足。そしてスティックスタイルの仕様は取りまわしが軽く、自由自在に動かせるのも美点だ。さらにハンディクリーナーでは多彩なノズルが用意されていて、家の中から車内まで幅広くカバーしてくれる。そしてなんといってもお洒落なデザイン。

 もちろん、ダストカップの容量は限られるので、横の「のぞき窓」からチェックして貯まりすぎないうちにゴミを捨てることだ。実際に使ってみて大きな不満はなかったが、あえて要望を挙げるとするならば、ホースの先にブラシを着けたいことと、ペットの毛を簡単に取れるノズルが欲しい。

 筆者もフェレットも気にいったこの掃除機。我が家の隙間からホコリがなくなる日も近い!?

協力:エレクトロラックス・ジャパン株式会社

(若林直樹(STUDIO 海童))