ちょ~売れまくっている低燃費タイヤの最新モデルを試す!!

 Car Watchから「貴様はタイヤ買い換えどきであり、かつ燃費重視野郎だから、ダンロップの最新型低燃費タイヤを試してみなはれ」的なメールが届いた。お。ナイスタイミング。じつはそろそろ愛車のタイヤの交換時期。次はゼヒ、低燃費タイヤにしたいニャ~と思っていた。ので、もちろん二つ返事でその「最新型低燃費タイヤ」を試してみることに。

 試したのはダンロップの低燃費タイヤ「エナセーブ EC203」。エナセーブは乗用車用で3種類あり、幅広い車種に対応しつつお買い得な価格と長持ちを実現した今年の新商品「エナセーブ EC203」、ふらつきを抑えたミニバン専用「エナセーブ RV 503★(スター)」、そして抜群の転がり抵抗性能を実現した「エナセーブ PREMIUM」となる。

 ちなみに、ダンロップの低燃費タイヤは、全国カー用品量販店上位2社計において低燃費タイヤのブランド別販売本数で4年連続1位※を記録してきた。エコタイヤ市場全体から見てもトップ評価の低燃費タイヤシリーズなのだ。
※2010~2013年 日本能率協会総合研究所調べ

 で、今回、実際に試したのは、その「エナセーブ」シリーズの中でいちばん新しいモデルとなる「エナセーブ EC203」。これは価格的に手ごろでボリュームゾーンのド真ん中の商品だった「エナセーブ EC202」の後継品。ダントツ人気の低燃費タイヤの中で、いちばんの注目株となるに違いない新商品「エナセーブ EC203」の実力を体験しよう、てなわけですな。

 なお、この「エナセーブ EC203」、従来品からスペック上の実力もシッカリとアップしている。具体的には、「エナセーブ EC203」は従来品と比べると、転がり抵抗12%低減、耐摩耗性能が9%(軽・コンパクトカー用4リブタイヤは17%)向上しているそうだ。

 つまり、転がり抵抗が12%も減っていてタイヤがよく転がるから、同じ量の燃料でもより遠くまで進むことができる。耐摩耗性能が9%も向上していてタイヤ自体が減りにくいから、より長く使えてタイヤにかかるお金を節約できる。従来品「エナセーブ EC202」も人気商品だったのに、新型「エナセーブ EC203」はさらに高性能。むむむ~、どんな感じなのか、さっそく試していきたい!!

全国カー用品量販店上位2社計において低燃費タイヤのブランド別販売本数で4年連続1位のエナセーブ。左が従来品の「EC202」で、右が新製品の「EC203」。トレッドパターンの形状も大きく変わり、転がり抵抗はラベリング“A”から“AA”へ進化している。さて、その実力は如何に?   まずは低燃費タイヤのこと、「エナセーブ」についてダンロップタイヤ営業本部 消費財部 宣伝・販促グループの佐藤直行氏にレクチャーを受ける。さすがタイヤのプロ! 初心者の俺にもわかるように丁寧に教えてくれる。ふむふむ、やっぱりタイヤのことは、もっと真剣に考えないとダメすね♪

満足度が十分高い従来品「エナセーブ EC202」

 まずは従来品「エナセーブ EC202」から試してみることに。てか、低燃費タイヤって初体験なんスよね~。テヘペロ。

 そんな俺が低燃費タイヤについて耳にしている情報は、「低燃費タイヤは硬め」だということ。タイヤを硬めにすることで、転がりやすくしているそうだ。走行中にタイヤのカタチが無駄に変形すると、クルマにとっては前進するには不利な抵抗となって働くので、そういうエネルギーのロスを抑えるため、タイヤを硬めにする必要があるそうだ。

 ただ、そうすると、乗り心地が悪くなったり、グリップ力が低くなったりするという。つまり路面のデコボコによる振動が車内に伝わりやすくなったり、タイヤがしっかりグリップせず踏ん張りにくくなるため、ハンドル操作に影響が出たり。

 確かに、たとえば金属のようにガチガチに硬いタイヤなら、変形せずよく転がるかもしれない。が、一方では乗り心地が超わるそうだし、ハンドル切っても曲がってくれなさそーですな……。

ということで、まずは従来品「EC202」を装着したプリウスで出発!! エナセーブの魅力に気づくことができるのか!?

 とかいうシロート妄想を脳内に浮かべつつ、従来品「エナセーブ EC202」での試走を開始。オラオラぁ~、大人気低燃費タイヤの実力とやら、見せてみろやァ!! ていうか前述のとおり俺低燃費タイヤ初体験っすハイ調子コキました、すまんす。

 さておき、試走した印象をまず書いてしまうと、ぶっちゃけ、この従来品「エナセーブ EC202」がエコタイヤなのかどうか、よくわかんないっス。フツーのタイヤって感じですな~。大した違和感もなく運転できた。

 ただ、言われてみて「ふぅ~ん、そうかも、しれない」という実感はある。たとえば、なるほどよく転がるなあ、と。普通のタイヤと比べたら、惰性で進む距離が長い感じがする。

 でもまあ、普段ほとんど「このタイヤはどういう走り心地なのか!?」的に考えつつ走ったようなことがない俺。なので、「コレは低燃費タイヤなんですよ」って言われなければ、率直な話、この従来品「エナセーブ EC202」が低燃費タイヤなのかどうか気づきもしなかったと思う。

 しかし、Car Watchの中の人曰く「走ればすぐ何コレ? 普通のタイヤとは違う、ってわかる低燃費タイヤもあるんですよ~」とのこと。ふうん。そうなのか。

 あ。じゃあそういう意味では、「フツーのタイヤですなー」と思わせるけど高い低燃費性能を誇る従来品「エナセーブ EC202」は、優れた低燃費タイヤなんですな。あ。だから売れてんのか。なるほど。

 ……と、納得したものの、ちょっと不安が発生。従来品「エナセーブ EC202」は、満足度がかなり高いタイヤなわけですよ。それの後継品となる「エナセーブ EC203」は、「もっと低燃費タイヤかどうかよくわかんない」のではないのか、と。従来品と新商品の違いを体感できるのか、俺、と。んむ~、不安なり。

【動画】豊洲周辺の一般道をエナセーブ EC202を装着して走ってみる

全然違うぞ「エナセーブ EC203」っっ! 運転がうまくなったみたい!!

 前述のとおり、従来品の「エナセーブ EC202」と比べると、新商品の「エナセーブ EC203」は、転がり抵抗12%低減(=転がりやすく)、耐摩耗性能が9%向上(=すり減りにくい)。計測値としては性能向上を果たしているが、12%転がりやすいとか、わかるのかなぁ? 9%減りにくいとか、何万キロとか乗らないとわかんないし。

 ん~、なんかやっぱり従来品「エナセーブ EC202」と新商品「エナセーブ EC203」の差とか、ぜっんぜんわかんない気がしてきた。やべー。どぉしよぉ~。マジやべー。とか軽く不安がりつつ、新商品「エナセーブ EC203」での試走を開始した俺。

 結果、上記の数値的な違いこそわからなかったものの、従来品と新商品の違いはアッサリ明確にわかった。俺的結論をひとことで言えば「新商品のほうがイイ!!」となる。タイヤとして、明らかに新商品「エナセーブ EC203」がよいのだ、いろいろな観点から。

 新商品「エナセーブ EC203」で試走してすぐにわかったのは、ハンドルが軽くなったことと、クルマが滑らかに進むようになったこと。走り始めてすぐ「あれ、なんかクルマがスムーズに動いてる!?」と感じられた。

 新商品「エナセーブ EC203」で走ってみて初めてわかったことだが、従来品「エナセーブ EC202」は新商品「エナセーブ EC203」ほど「操舵への追従性」が高くなかったように思う。たとえばカーブを曲がっているとき、操舵の微調整が時々必要な感覚があった。まあホント少しなんですけど。

 だけど新商品「エナセーブ EC203」にはそういう違和感がない。ハンドルを回した方向にビシッとクルマが進む感じ。なので、操舵の微調節もあまり必要なくなり、ハンドリングが一発で決まる感じ。「俺、運転うまくなってるかも~」的な気分にもなる。また、カーブを曲がるときなどのフワフワ感も少ない。これは恐らく「タイヤの剛性が高まっている」ということなのだと思う。

運転がうまくなったと錯覚してしまうほど、レーンチェンジやコーナリングも非常にスムーズ。スーッと走る感じが気持ちいいス♪

 こういうコトは、やや速めに走っているときのレーンチェンジなんかでは何度も実感できる。車線変更をクイックかつスムーズに行える。ハンドルの動きにタイヤがしっかり追従。路面に対してタイヤがしっかり踏ん張る感じ。レーンチェンジ後のクルマの挙動が安定しているのだ。

 クルマを運転していると、当然ではあるが、カーブやレーンチェンジが頻繁に必要になる。新商品「エナセーブ EC203」だと、その都度、違和感なく気持ちよく操作できる。ので、よりストレスが少なくラクに運転していけるという印象になった。

素人の俺でも実感!! 乗り心地もかなりイイんですけど♪

 もうひとつ、乗り心地がよくなったとも感じた。従来品「エナセーブ EC202」での試走時も、まあフツーのタイヤって感じで、乗り心地は悪くなかった。ノープロブレムな走り心地&乗り心地であった。だがそれに次いで新商品「エナセーブ EC203」で試走すると、「あ!! 乗り心地がよくなった~」と実感できた。

 この実感はかなりハッキリしたもので、たとえばタイヤから伝わる振動が減った。ややデコボコだったり荒かったりする路面を走ると、デコボコから生じる突き上げ感とか、路面の荒さからくる振動ってありますな。新商品「エナセーブ EC203」ではアレがかな~り減っている。

 ので、よりシットリとしたソフトな乗り心地になる。クルマ自体が少し高級車になったような印象でもある。まあ、さすがに小さくないデコボコ路面を走れば突き上げ感や振動なんかも小さくないわけだが、でも、突き上げ感や振動が「カドがない」「とげとげしくない」という少々まろやかな感じになる。ストレスがずいぶん減る感覚だ。

減速帯のある道や路面突起でのショックがソフトで、衝撃がかなり軽減されている。ロードノイズも控えめで快適な乗り心地

 あと、直進でもカーブでも、アクセルをあまり踏まなくてもスーッと進んでくれるという印象がある。クルマが軽くなったような気分。たぶんこれが転がり抵抗が12%低減したということなのだろう。

独自技術の「4D NANO DESIGN」で開発された新配合「新マルチ変性SBR」をタイヤのトレッド部に採用。シリカの分散性が向上し、不要な発熱を抑えることで、転がり抵抗を低減する。下り坂でアクセルオフにすると、スルスルとタイヤが回転しているのが実感できるのだ

 はて? これら感覚、ナニカとソックリだな~、と新商品「エナセーブ EC203」での走行中に思っていた。なんだっけ、これ?

 あ!! 思い出した!! コレはアレだ!!

 ちょっと話がズレるかもしれないが、ロードバイク(自転車)のタイヤを、フツーのタイヤから高級なタイヤに換えたときとよく似ているのだ、新商品「エナセーブ EC203」の走り心地は。ここで言うロードバイク用高級タイヤとは、自転車ロードレースなんかでも使われるもので、「転がり抵抗も少なめで、同時に乗り心地もよい」みたいな特性があるもの。低燃費タイヤ「エナセーブ」シリーズと似た特性かもしれない。

 ともあれ、ロードバイクのタイヤを、フツーのタイヤから高級タイヤに交換して走ってみると、「あれ? この道って舗装されたの!?」とか「お尻や掌に伝わる振動が減ったなあ」と思ったりする。同時にトータルの疲れが減ったり、平均速度が少し上がったりもするのだが、強く感じるのは「自転車の乗り心地がよくなった~♪」ということだったりする。

 また、スーッと進む感じも、そう。ロードバイクに高級タイヤを装着していつもの緩やかな坂道なんかを下ると、「あれ?」と気づくほどスピードが乗るのだ。

 これらの感覚が新商品「エナセーブ EC203」にはある。タイヤを換えるだけで、クルマの乗り心地がかな~りガラリと変わるのだ。もちろんよい方向に変わる。

 なるほどねぇ。コーナリングやレーンチェンジがしやすくなるし、走行時のスムーズさや安定性も高まる。さらに乗り心地までよくなった新商品「エナセーブ EC203」。これで転がり抵抗12%低減(=さらなる低燃費を実現)していて、耐摩耗性能が9%向上(=タイヤ自体が長持ち)というのはスゴい。買い換えるタイヤは「エナセーブ EC203」にしよ~っと、とか素直に思っちゃいました♪

【動画】続いて新製品のエナセーブ EC203に履き替えて、再び出発!!

 蛇足だが、もうすぐアレですな消費税率アップですな。このタイミングで一度、愛車のタイヤの状態を点検したほうがいいかも。タイヤは走り心地や乗り心地、そして燃費にも大きく影響する消耗品。もちろん命を守る大切なパーツだ。が、あまり点検しない人が多いですな。ガソリンスタンドやカーショップで「お客さんのタイヤ交換時期ですよ」と指摘されて「えっ、あ、そうですか」的に気づいて急いで交換したりして。僅かなタイミングの差で今より多めの消費税払うことになるのはアレですな。

エナセーブ EC203は、ボリュームゾーンでダントツ注目のモデルだけあってラインアップも豊富。なんと、225/45R18 95W~145/80R13 75Sまで60サイズも用意されているのだ! 詳しくはコチラで

 てなわけで、まずはタイヤの点検をオススメ。そろそろ交換時期というなら、消費税率アップ前に「エナセーブ EC203」へと交換して、かかる費用を抑え、今後の燃費を向上させ、さらに走行の快適さや乗り心地の良さも獲得しちゃうのは、どうよ? 的な。「そうかも」と思った方はぜひ、この長持ちする低燃費タイヤ「エナセーブ EC203」をチェックしてみてほしい。

(スタパ齋藤)


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