オリックス自動車×カロッツェリア コラボ企画
「サイバーナビ レンタカー&カーシェア」
サイバーナビ搭載のオリックスレンタカーで、世界遺産に行ってみた!
そのメールは台湾から届いた。本社がドイツにある某パソコンパーツメーカーの台湾支社、そこに勤務するドイツ人が差出人である。そのメールには「夫婦で日本に行くから、観光案内よろしく。ワイフは日本のWorld Heritage Siteに興味があるんだって。ボクはフジヤマが見たいなあ。宿泊先は親戚がいるハチオウジで住所と電話番号は……」といったことが書かれていた。ああ、突然すぎる、台湾在住のドイツ人の友人よ。ちなみに「World Heritage Site」というのは「世界遺産」のことらしい。
話をまとめると私の友人夫婦(友人である旦那はドイツ人で、奥さんには会ったことがない)が突然、観光で来日する。たまたま親戚(夫婦どちらの親戚かは不明)がハチオウジ=八王子市に住んでいるので、そこに宿泊する。そして奥さんは日本の世界遺産(どこかは不明)を見たくて、友人である旦那はフジヤマ=富士山が見たいと。ついてはその案内を私にしてくれという話である。友人には台湾でさんざんお世話になっている。そんな友人の案内をするのは、むしろ名誉なことと言っていいだろう。
だが問題もいくつかある。まず何より「世界遺産が見たい」って、どの世界遺産のことなんだろう? 日本には文化遺産、自然遺産共に、結構な数の世界遺産があるのだ。この点は早急にはっきりさせないと。次に友人が、夫婦で来日するということ。私が案内するとして夫婦二人を乗せるとなると、私の愛車であるハチロクはかなり苦しい。運転席と助手席の二人なら快適なドライブとなるが、後部座席ははっきりいって狭い! 緊急用座席としては機能するが、ゆったりドライブという訳にはいかないだろう。さて、このあたりをどうするか?
まあ、友人が来日するのが平日というのは、とりあえず無視する。恩返しのいい機会なのだから、楽しく快適に日本を見ていって欲しい。そんな訳で不肖・高橋、あれこれ考えて、最高ではないにしても最善の「おもてなし」作戦を立案してみた。
オリックスレンタカーでゴー!
何度かメールのやり取りをして、友人の奥さんが見たいと言っているのが今年の6月に文化遺産としては登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」と判明した。群馬県ならさほど遠くないし、行くのは楽勝だろう。友人の言う富士山に関しては、世界遺産を見てから、場当たり的に目的地を決めればいいと判断した。問題はクルマをどうするかである。大人3人を乗せて快適に観光できるクルマとなると、ここは一つレンタカーを使うことにしよう。八王子まで電車で行き、現地でレンタカーを借りればいい訳だ。
だが、ここでも一つ問題が。不肖・高橋、どこに出しても恥ずかしくない方向音痴なのである。クルマに乗ったらまず最初に操作するのはカーナビという状況なのだ。そして愛用しているカーナビはカロッツェリアのサイバーナビ。多機能な上に未来を先取りしたAR HUD(拡張現実対応ヘッドアップディスプレイ)を搭載したモデルであり、このカーナビなしでのドライブなど考えたくない。最近のレンタカーであればほぼ確実にカーナビは付いているものの、それで得られるカーナビが果たしてサイバーナビと同等の性能を持っているのだろうか? 不安である。
こんな時こそインターネット検索! ダメ元で「サイバーナビを搭載したレンタカーがあるといいな」と思った訳だ。そして天は善人である私に味方した。なんとサイバーナビを搭載したレンタカーが、あっさり見つかったのである。しかも私のハチロクが搭載するサイバーナビより豪華な構成と来たもんだ!
コラボ企画 パイオニアサイト
http://pioneer.jp/carrozzeria/carnavi/cybernavi/campaign/orix_carrozzeria/
コラボ企画 オリックスレンタカーサイト
http://car.orix.co.jp/campaign/cybernavi.html
その名も「サイバーナビ レンタカー&カーシェア」、オリックス自動車とカロッツェリア(パイオニア)の期間限定コラボ企画が2014年7月18日から2015年4月30日まで絶賛開催中なのである。それを私は偶然にも…… すいません、知ってました、この企画。そりゃそうですわ、私はサイバーナビの愛用者としてカロッツェリアのサイトを定期的にチェックしてるんですから。なのでこれは偶然ではなく「渡りに船」という状況なのであった。
「サイバーナビ レンタカー&カーシェア」ではサイバーナビを搭載したレンタカーを借りられるほか、カーシェアサービスが用意されている。もちろん搭載されているサイバーナビはAR HUD装備の最上位グレード、さらにカロッツェリアのカーオーディオシステム、セパレートスピーカー(TS-C1720A)とサブウーファー(TS-WX120A)が追加されている。しかもなんと専用チューニングがされているという。近未来のカーナビシステムだけでなく、カロッツェリア自慢のカーオーディオシステムを体験できるという具合だ。
先ほど「私のより豪華な構成」と書いたが、それは追加されているカーオーディオシステム部分のことである。コラボ企画で採用されているカーオーディオシステムは、サイバーナビのユーザーが「オーディオをアップグレードしようかな……」と考えた時、真っ先に思いつく構成なのだ。
よし、決まった! 台湾から来日する友人夫婦は、コラボ企画「サイバーナビ レンタカー&カーシェア」のレンタカーで歓迎することにした。少なくとも旦那の方はクルマ好きだし、パソコン関連の仕事をしているから、サイバーナビのように先進的なカーナビには興味を持つだろう。友人の奥さんは世界遺産を見て満足してもらう。幸い友人夫婦の宿泊地からさほど遠くない場所に、オリックスレンタカー店舗があることは確認済。あとは滞りなく作戦を遂行するのみである。
フリーワード音声検索で目的地設定! サイバーナビの快適ドライブがスタート!!
当日、友人夫婦と私は八王子駅南口に集合、挨拶もそこそこにオリックスレンタカー八王子駅南口店(※)へと向かう。予約したのはもちろん、コラボ企画でサイバーナビを搭載したレンタカー、車種はホンダのフィット ハイブリッドである。この企画のために用意されたのがこの車種ということなのだが、こちらとしては結果オーライ。というのも私、以前はトヨタのハイブリッド車に乗っていたため、ホンダのハイブリッド車にも興味があったからだ。
そして注目のサイバーナビだが、型番としてはAVIC-ZH0099H、2DINスペースに収まるTFT7V型ワイドVGA液晶のモデルだ。AVIC-ZH0099Hはサイバーナビ本体とAR HUDユニット、そしてスカウターユニットがセットになっている。AR HUDユニットは「拡張現実(AR=Augmented Reality)」を活用するヘッドアップディスプレイ、透明なシールドを通して現実世界にルート指示などの情報を重ねることができる。そしてスカウターユニットは現実世界の映像をサイバーナビに取り込み、そこにさまざまな情報を重ねて表示するためのユニットである。「近未来を感じさせるサイバーナビ」というなら、このセットは外せないのだ。
さて、店舗に到着したらすぐさま各種手続きを行う。運転者は私一人、友人が「国際免許もあるから運転したい」とか言い出さなくてホッとした。後で聞いたら台湾もドイツも右側通行なので、左側通行の日本では運転するのを躊躇したそうだ。一通り説明を聞いたら、いよいよ出発である。が、その前にもちろんサイバーナビで目的地を設定する。そこはそれ、私にとっては使い慣れたサイバーナビ。まずは音声入力で情報を総合的に検索できる、「フリーワード音声検索」機能を試してみる。
「世界遺産に行きたい」
私の発声をものの見事に認識したフリーワード検索であったが、日本にはたくさん世界遺産があるのだ。そこでキーワードを変更、やはりフリーワード検索で「富岡 世界遺産」とやってみた。今度は見事にヒット! 富岡製糸場を見つけ出すことができた。さっそくルートを検索したところ、圏央道を経由してのルートが提案された。高速道路に関してはあきる野ICで圏央道に入り、富岡ICで降りる。寄り道の可能性も考えて、降りるICをリストアップしてみたところ、やはり富岡ICが最適と判断した。
実はここにもサイバーナビの特長がある。そう、高速道路を乗り降りするインターチェンジを調整することができるのだ。ルートを設定する際に、例えば降り口となるインターチェンジがいつも渋滞しているから一つ先、あるいは一つ手前で降りたいというのは珍しくない話。その設定がサイバーナビだとタッチ操作一発で済んでしまうのである。AR HUDのような派手な機能もサイバーナビの見所だが、こうした細かな気の利いた機能も見逃せないのである。
妻はなぜ富岡製糸場に興味を持ったのか?
数時間のドライブの後、富岡製糸場に到着。この間、私は友人である旦那と英語で会話をしていたのだが、いいタイミングで友人奥さんが会話に入ってくる。もちろん英語なのだが、何かしらの違和感を覚える。そこで恐る恐る友人に「あなたの奥さん、出身はどちら?」と聞いてみた。答えは「フランス」。そうですか、フランス人さんでしたか。通りで今まで聞いたことのない訛りの英語だった訳ですね。
近くのコインパーキングにフィットを駐車、いそいそと富岡製糸場へ向かう。いやー、今年の6月に登録された出来たての世界遺産だけあって、平日にも関わらず大盛況。ちなみに私、富岡製糸場に関しては「世界遺産に登録された」とか、「日本の近代化に大きな貢献を果たした製糸工場(と、テレビで言っていた)」ぐらいしか知らない。そしてここで驚愕の事実が。友人奥さんが富岡製糸場に興味を持った理由の一つが「フランスの技術を導入して作られた」からだったのだ。なお、敷地内には「ブリュナ館」という建物があり、それは指導者として招聘されたフランス人のポール・ブリュナが家族と暮らしていた住居であった。
フランス人だから富岡製糸場に興味があったのか、はたまた単純に新しい世界遺産だから興味があったのかは不明である。それより私がドキドキしたのは「富岡製糸場を英語で説明しなくてはならないのか!?」ということ。いやいや、さすがは世界遺産、富岡製糸場ではスマートフォンを駆使した多国語音声解説が用意されていたのだ。しかも英語だけでなく、フランス語の解説もあった。友人奥さん、終始ニコニコしながら興味深そうに見学していたので、まあ良かった、良かった。
テレビで見たあの場所も探せる? スゴイぞ!! サーバーナビの「テレビ de み~た」
早朝から動いたためか、富岡製糸場の見学を終えた段階で、予定していた昼食までは時間がかなりあった。せっかく日本へ観光に来ているのだから、時間があるならどこかへ案内したい。そう思ってはみたが、どこへ行けばいいやら……。いや、確かこのあたり、群馬県のこのあたりに面白い場所があったように記憶している。というか、それをテレビで紹介していたような気がするのだけど……。
そこで使ってみたのがサイバーナビのスマートループ、オンラインコンテンツの「テレビ de み~た」という機能だ。サイバーナビには取り付けたその日から使える、3年分の通信料が付属する、データ通信専用通信モジュールが同梱されている。そしてこの通信モジュールを使ったオンラインコンテンツがスマートループという訳だ。冒頭で使用したフリーワード検索も、実はこのオンラインコンテンツの一つなのである。
「テレビ de み~た」もそんなオンラインコンテンツの一つなのだが、簡単に言ってしまうとテレビ放送されたホットなスポットを、リスト表示したり検索したりできるというもの。「あのテレビで見た所に行きたいのだけど……」といったような場合、それがうろ覚えでも探し出して、そこへ行くことができるのだ。
さて、私が憶えていたのは群馬県の特産品、「こんにゃく」に関係した観光スポット。それがテレビで紹介されていたのだが、番組名もその場所も記憶があやふや。そこで「こんにゃく」をキーワードにして検索してみたところ、見事にヒットしたのが「こんにゃくパーク」である。以前は「こんにゃく博物館」と呼ばれていた場所で、こんにゃく製品の製造で日本有数の会社ヨコオデイリーフーズが運営している。
この「こんにゃくパーク」ではこんにゃく製品の製造ラインを見学したり、こんにゃく製品をお土産とした購入したりすることができる。さらに特筆すべきはこんにゃく製品の無料バイキングコーナーがあるということだ。こんにゃく製品食べ放題、しかも無料! 恐らくドイツにもフランスにもこんにゃくは無いと思うので、その製造工程も観光としては充分興味深いはず。実際、二人ともこんにゃくに興味津々のようだった。
サイバーナビのオンラインコンテンツからは、ほかにも駐車場の空き情報やガソリンの最安情報、季節ごとのお薦めスポット情報などが得られる。さらには「マップチャージ」と言って地図情報の更新も、通信モジュールを介して行えるようになっている。データ通信を駆使したこれらの機能はサイバーナビの大きな特長となっているので、ぜひとも体験してみて欲しい。
残念! 富士山は少ししか見られず!
昼食後はいよいよ、我が友人が見たいと言っていた富士山へ向かう。ただし当日の天候は曇り、雨の降る気配は無かったが、富士山を遠くから見るにはなんとも都合の悪い天候である。それでもとにかく富士山の近くへ行ってみようという話になったので、ここでもフリーワード検索を活用してみる。「河口湖 観光」とか「富士山を見たい」などとキーワードを音声入力して、その検索結果を見つつ、目的地を探ってみる。要するに河口湖近辺まで行って、富士山を拝もうということなのだ。
が、しかし。さすがにそう都合良く物事は進まない。河口湖周辺に到着したものの、周りに見えるのはどんよりとした雲ばかり。ピンチ操作にも対応したサイバーナビの地図画面をスマホのように動かしながら、場所を変えつつ富士山の方を見るのだが、いかんせんその姿は雲に包まれたまま。まあ、河口湖周辺にはいろいろ観光スポットがあるので、それらを見ながらタイミングをうかがう。
ところが河口湖を離れ、富士急ハイランドまで行った段階で空が暗くなり、タイムオーバー。瞬間的に富士山を見ることは出来たのだが、クリアなお姿を拝むことはできなかった。しかしまあ、友人夫妻は日本の観光地をドライブしたということで満足したようだし、旦那の方はサイバーナビに興味津々というか、大喜びしてくれた。
特に旦那が注目したのは、やはりというか当然というか、サイバーナビのAR HUDである。パソコンパーツメーカーに勤務するだけあって、そういった最先端の機器には明るいドイツ人なのだが、AR HUDに関しては「まさかこんな形で実際に製品化されているとは」と、驚きを隠せない様子だった。フィットを駐車するたびに運転席へ座り、AR HUDをチェックする。困ったのはAR HUDを含めて、サイバーナビの機能を「英語で説明」するのが難しかったこと。もっとも実際に操作して、見てもらうことでほとんどの機能は理解してもらったのだけど。
それと音についても旦那は感心しきり。日本のレンタカーはこんなにもスゴいのかと驚いていたが、確かに私のハチロクと比べてもすばらしい音だったことは間違いない。
今回のドライブにおいてサイバーナビは、カーナビゲーションシステムとして充分な機能を発揮してくれただけでなく、話題作りにも一役買ってくれた。私にとっては使い慣れたサイバーナビではあるが、標準状態よりもアップグレードされたオーディオシステムは興味深かった。
最初にも書いたとおり私の愛車、トヨタのハチロクはサイバーナビをAR HUDと共に搭載している。よく人に聞かれるのはAR HUDが、どのように情報を表示するのか、そして見え方はどうなのかということだ。私が「絞り込まれた情報がフロントガラスの向こう側に浮いているように表示されるし、前方を見るのに邪魔ってことはない」と説明しても、かなりの人数が半信半疑である。いや、それなら実際に体験してみるのが一番ですよ、あなた。
今回のコラボ企画、「サイバーナビ レンタカー&カーシェア」は2015年4月30日まで行われている。レンタカーでもいいし、カーシェアでもいい。とにかく実際に使ってみて、そしてAR HUDを見てみて欲しい。自らの体験に勝るものはない、私はそう思うのである。あるいは興味本位というのでもいいと思う。サイバーナビ+AR HUDの組み合わせは、近未来を実体験するのにちょうどいいからだ。その上でその近未来を手に入れるかどうかを判断すればいいのである。
最後の最後に一つ耳寄りな情報を。私の友人だけかも知れないのだが、ドイツ人はどうやら「トンカツ」が好きらしい。滞在中、ドイツ人である友人は、何度もトンカツをリクエストしたからだ。まあ、ドイツには「シュニッツェル」というトンカツに近い料理(たぶんこっちが先だと思うけど)あるので、そのせいかも知れない。
[撮影協力:富岡市・富岡製糸場]
(※)本取材は2014年9月に行ったものです。2014年10月30日現在、八王子南口店にはサイバーナビレンタカーの設置はございません。ご利用の際には他店舗にお問い合わせをくださいますよう、お願い致します。
URL
- パイオニア株式会社
- http://pioneer.jp/
- サイバーナビ
- http://pioneer.jp/carrozzeria/cybernavi/
- パイオニア キャンペーンWebサイト
- http://pioneer.jp/carrozzeria/carnavi/cybernavi/campaign/orix_carrozzeria/
- オリックス自動車株式会社
- http://www.orix.co.jp/auto/
- オリックスレンタカー コラボ企画専用サイト
- http://car.orix.co.jp/campaign/cybernavi.html