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カロッツェリアとオートバックスが夢のコラボ! “行った、見た、聴いた” ヴォクシー車内が夢の極上サウンド空間に変身

 「サイバーナビ コンセプトカーの取材をしませんか?」とCar Watchから電話。この不肖・高橋、ヘッドアップディスプレイ対応と聞いてサイバーナビに飛びつき、以来サイバーナビを使い続けている男だ。「サイバーナビのコンセプトカー」と聞けば、やはり飛びつくのは自然の摂理と言ってもいいのではないかと思ったりもする。もちろん二つ返事で取材を引き受けたのはいいのだが、どうも話があらぬ方向へと向かう。

 今回取材するコンセプトカーで注目するのは「サウンド」、そして「車内空間の演出」だというのだ。私の認識では「サイバーナビ=先進技術を積極的に取り入れたハイエンドカーナビゲーションシステム」であり、最新モデルはレコチョクとコラボした新しい音楽体験を可能にする機能「ミュージッククルーズチャンネル」を搭載している。それが私にとってのサイバーナビなのだが、サウンドと車内空間の演出とはどういうことか?

 いやいや、コンセプトカーの取材というのだから、実車がすでにある訳だ。ならば話は早い。行って、見て、サウンドというのだから聴いてみればいいだけの話。不肖・高橋、こう見えて少しばかりオーディオにはうるさい。いや、本当に「少しばかり」なのでハイレゾがいいと聞けばハイレゾに走り、ハイレゾ対応の携帯プレーヤーを入手してみたりするだけなのだが。それでも「オーディオがそこそこ好きで、音楽は出来るだけいい音で聞きたい」おっさんとしての自負はある。

 そのコンセプトカーとやらを見せてもらい、そして聴かせてもらおうじゃないか! と、意気込んで向かった取材場所には黒いトヨタのヴォクシー、最新モデルが鎮座していたのである。

「カロッツェリア サイバーナビ コンセプトカー」とは?

 その黒いヴォクシーには「サイバーナビ コンプリートモデル」が搭載されているという。コンプリートモデルが搭載されているからコンセプトカー、分かりやすい。さっそく乗り込んでDINスペースを見ると、そこには8V型のモニターを装備したサイバーナビが取り付けられている。もちろん最新モデル、ということはミュージッククルーズチャンネルに対応している訳だ。

最新のサイバーナビ。今回の主役なはずだけど、ほとんど登場しない

 さらに車内のある部分を見てピンと来た。左右のAピラーにトゥイーターが組み込まれているのを発見した。ここまでヒントを貰えれば、もう答えは見えてくる。そう、このコンセプトカーは、カロッツェリアのオーディオシステムを搭載しているのだ。そのオーディオシステムが「サイバーナビ コンプリートモデル」ということなのである。

この写真の中にいくつカスタマイズされた部分があるでしょうか?

 ここからは具体的に説明を聞く。まず目についたのが車体のほぼ中央、ルーフに取り付けられた10.1型ワイドXGAのフリップダウンモニターだ。最初に運転席へ乗り込んだので気づかなかったが、後席で映画などを楽しむのに充分なサイズのモニターだ。もちろん使わない時は収納しておくことができる。

 スピーカーシステムに関しては、Aピラーに組み込まれたトゥイーターだけではなかった。前席左右のドアに内蔵された17センチスピーカー、センターコンソール(実はこれが驚きのポイント、詳細は後述)に内蔵された20cm×13cmパワードサブウーファー、さらには後席のやや後ろ左右に取り付けられたサテライトスピーカー。要するに、音の出口であるスピーカーはカロッツェリアブランドのものに交換、追加されているのだ。

 細かいことは後ほどということで、さっそくそのサウンドを聴いてみる。それほどオーディオに対するスキルが高くない私ではあるが、音が出た途端に気づかされる。「ああ、これは別次元のオーディオシステムだ」と。うまく表現するのは難しいのだが、まず何より音に芯がある。ギターのアンプ的な例えをさせてもらうと「しっかり鳴らしている」という雰囲気だ。楽曲のディテールを楽しめるし、もっと具体的に言うと「ボーカルの位置が分かる」のだ。オーディオシステムのグレードが相当に高くないとこうはならない。

 クルーズスカウター装備の最新サイバーナビを含めたこの「カロッツェリア コンプリートモデル」、130万円で全国のオートバックスから販売される。対応する車種は、私が見せてもらったトヨタのヴォクシーとその兄弟車種、ノア、そしてエスクァイアの3車種となっている。ちなみにこの企画というか製品は、オートバックスとの共同開発であるため、入手できるのはオートバックスからのみ。そしてこの130万円は税込み価格だが、作業工賃は含まれていない。

 別次元の音に驚かされた訳だが、値段にも(かなり)驚かされた。オートバックスとの共同開発で、オートバックスからのみ発売という点もユニークだ。幸いこのプロダクツ開発に携わった人に話が聞けるというので、あれこれ質問してみた。

カロッツェリアが提案する「極上のサウンド」

 まず聞きたかったのは、どういったコンセプトでこのカロッツェリア コンプリートモデルを開発したかである。これに答えてくれたのはパイオニア販売マーケティング部の紺野賢一さん(「CDLのラウンジイベントで見た人だ!」と私が思ったのはここだけの秘密)。

パイオニア販売マーケティング部、紺野賢一さん

――どういったコンセプトでこのプロダクツが誕生したのでしょう?

「クルマ、愛車にこだわっていた方も家族構成が変わったりするといろいろ変化しますよね。クルマ好きはそのままだけど、昔のように自分の欲求通りにクルマをカスタマイズできないとか。そういった気持ちを再び呼び起こせないか? そんなことを考えて、何か面白いことをトータルにやりたかったというのが原点です」

――対象となる客層はどのあたりに設定されたのですか?

「基本的にはクルマ好き、カーエレクトロニクス好きの方々です。より価値を高めたクルマを理解してくれる方です。クルマの価値を高めることに憧れを持っている30代、実際に昔はバリバリそれをしていた40代の方々などです。もちろん対象を決め打ちしている訳では無く、価値の分かる方々全てを対象としています」

 ここで私を含めて、多くの人が気になることをズバリ聞いてみた。

――価格設定がちょっと高めなような気がするのですが……

「最初は普通の商品プラスアルファで想定していました。ところがそれだと、こちらの考えるプレミアム感が出せないのです。特別なものを提供したいという気持ちがありましたから、たぶん高いとは思うのですが、価格で妥協するよりプレミアム感を優先させました。その結果です」

――ヴォクシーを選んだ理由を聞かせてください

「一つはヴォクシーが3兄弟ということで、数が多いということです。それとヴォクシーの印象なんですが、クルマ好きの人が買って、ちょっとカスタマイズする、したいという傾向が強いかと。ほかにもヴォクシー以上の高級車だと、純正でもかなりカチッとしたオーディオが出てくるという予測もありました」

――今回のシステムへのこだわりを教えてください

「音作りではスピーカー選び、スピーカーの取り付けにこだわっています。パーツの選定もそうですが、音作りの上でヴォクシーと組み合わせた際のベストなパーツを選びました。あとはスピーカーのドアへの組み込みですね(後述)。目を引くポイントとしては、センターコンソールです。ここにはサブウーファー、パワーアンプやパッシブネットワークが入っているのですが、お客様からは一つのセンターコンソールとして見えるようにこだわりました。このセンターコンソールに関しては使い勝手にもこだわっていて、例えば純正のドリンクホルダーが使えるとか、USBポートとスマートフォンフォルダーの位置関係を最適化したりしています」

――これだけのシステムだと組み込みも大変なのでは?

「オートバックスさんとの共同開発ですから、どの店舗でも同じように仕上がるよう配慮してあります。オートバックスのプロのピット担当が最高のパフォーマンスを得られるように組み込んでくれます」

 ここで同じくパイオニア販売マーケティング部の井上直樹さんが補捉してくれた。

パイオニア販売マーケティング部、井上直樹さん

「音質調整も、例えば制振材を貼る位置によって変わってきますので、あらかじめ切った状態で提供され、位置もこちらで指定しています。その通りに設置すれば、最適な音となるように調整されています。セッティングに関しても同様ですね」

――開発にはどれぐらいの期間を必要としたのですか?

「構想が出てきたのは去年の夏ぐらいです。そして企画を具体的にスタートさせたのが、去年の12月ぐらいですね」

 このプロダクツで「これは初めて!」という、チャレンジングな部分はどこかという質問にはパイオニア販売市販法人部の寺崎真司さんが答えてくれた。

パイオニア販売市販法人部、寺崎真司さん

「カロッツェリアとして初めてのトライというと、今まではショップさんが音を調整していた訳ですが、このプロダクツでは初めてメーカーが音に関してベストなものを提案しています。カロッツェリアが誇る音のプロフェッショナル『Expert Tuningチーム』が、あらゆるお客様に好まれる音楽を最適な音でチューニングしています」

 ほかにも聞きたいことがあったが時間の制約もあったため、まずはコンプリートモデルが組み込まれたヴォクシーのところへ戻り、実車を見ながら話をすることに。さらにヴォクシーを走らせながら、カロッツェリアが提案する“いい音”を体験することにした。

ブルーLEDが醸し出すスペシャリティ感

 ヴォクシーに戻ってまず最初に始まったのが、鯵ならぬドアの開き実演。といっても実際には運転席ドアの内張りを外し、スピーカーの取り付け具合や音をよくするための工夫を見せてもらったのだが。内張りを外すと、その内部には至る所に銀色のシートが貼ってある。これがいわゆるデッドニングというものだ。

デッドニングされた室内側のドアパネル。全て計算されつくした上でのドアチューニングだ
もうこのマウントを見ただけで「いい音するんだろうな」と思ってしまう

 運転席、助手席のドアにはスピーカーが組み込まれている。今回のプロダクツでは、純正スピーカーをカロッツェリアの17センチセパレート2ウェイスピーカーに交換してあるのだが、ただ単に交換しただけではドアにあるサービスホール(穴)から出た音が微妙に重なり合い、良い音にはならない。そこで、サービスホールを必要に応じて塞ぐのだが、それをデッドニングという。さらに振動は音に大きく影響するため、防振処置も施す。

 もちろん、デッドニングの部材はカットされた状態でオートバックスに納品され、どこにどれを貼るかということもマニュアルに記載されている。その通りに作業を進めれば、カロッツェリアの提案する音が得られるという訳だ。もっともドアの内張りを剥がしたり、きれいに配線したりとさまざまな作業があるため、個人でそれを行うのには無理がある。だからこそオートバックスであり、共同企画という訳だ。

ドアパネルの内側には消音材が貼られている
井上さんから細かな説明を受ける

 ちなみにAピラーに組み込まれたトゥイーターの周囲、ルーフに組み込まれたフリップダウンモニターの基部、センターコンソール、そして後部に配置されたサテライトスピーカーには、ブルーLEDの電飾が施されている。派手すぎず、それでいて主張のある美しいイルミネーションなのだが、その大元は後部のサテライトスピーカーなのだという。取り付けられたサテライトスピーカーは市販製品なのだが、そこにブルーLEDのイルミネーションが組み込まれているのだ。ほかのイルミネーションはその色合い、太さなどに合わせて作ったオリジナルなのだという。

Aピラーに組み込まれたトゥイーター。基部のパーツはオリジナルで作られたもの

 このサテライトスピーカー、両面駆動HVTユニットと呼ばれるものなのだが、薄型スピーカー本体の両面から全方位に音を広げる。薄型かつイルミネーション内蔵ということで、クルマの中のインテリアとしても良く、低音が優しく指向性を広く取れ、車内のどこにいても耳障りのいい音が楽しめるため、ワンボックス系にはピッタリとのこと。

サテライトスピーカーは単体でも市販されている(TS-STH700)。音の広がりがいい

 ヴォクシーの運転席に乗り込んで、組み込まれたスピーカーを確認していく。パッと目視できるAピラーのトゥイーター、前席左右ドアに内蔵されたスピーカー、そして後部にあるサテライトスピーカー。サブウーファーが見当たらないのは、センターコンソールに組み込まれているからだ。実はこのセンターコンソール、今回のプロダクツのために開発されたものでもちろんオリジナル。サブウーファーだけでなく、フロントスピーカー用のパワーアンプも内蔵している。

「純正オプションだよ」と言われれば信じてしまいそうなほどマッチしたセンターコンソール。しかし中には……
サブウーファーなどが詰め込まれている

 センターコンソールの作り込みには相当苦労したという話なのだが、これがいい意味で目立たない。というのも、メーカーの純正オプションかと思うほど内装にマッチしており、言われなければほとんどの人は「そういうもの」だと思うだろう。うかがった通り、スマートフォン(携帯音楽プレーヤー)置き場はUSBポートの近くに確保されているし、カップホルダーがちゃんと使える。さらに、サブウーファーとフリップダウンモニター用のコントロールリモコンが見事に収納されている。ブルーLEDのイルミネーションを除けば、本当に純正オプションかと思ってしまうほどだ。

リモコンなどは埋め込み式になっていて、簡単に脱着できる。無くしたり邪魔になることが無い
ルーフ中央部に取り付けられた10.1V型ワイドXGAフリップダウンモニター
サイバーナビ起動時にナビ画面とフリップダウンモニターに表示される専用の起動グラフィック

 じっくり組み込まれた機器を観察した後は、実際に組み込み作業が行われるオートバックスへ行ったり、首都高を走りながらサウンドを体感してみた。サウンドに関しては後述するとして、空が暗くなったところで出発地点へと戻る。そう、暗くなれば否応なしに目立ってくるのがブルーLEDのイルミネーションだ。

 車内後部のサテライトスピーカーは普通に市販されているもので、標準でブルーLEDが組み込まれている。チラッと書いたようにそのほかのイルミネーションは、そのサテライトスピーカーに合わせて統一感を持たせた状態で開発された。一つだけ目立つということはなく、トータルコーディネートされた美しさを見せてくれる。

車内後部に配置されたサテライトスピーカー。このブルーLEDを基準にしてトータルコーディネートされた

 Aピラー、センターコンソール、フリップダウンモニターの基部、そしてサテライトスピーカー。これらがブルーLEDで彩られ、夜のヴォクシー車内はまさに「スペシャルな」空間へと変身する。もうこのイルミネーション単体で販売してもらいたいぐらいだ。派手とか迫力があるとかではなく、華麗という言葉がピッタリである。私個人の意見を言わせてもらうなら、このイルミネーションを楽しむためだけに夜の浜辺へドライブし、Enya(エンヤ)のアルバムを聴きたい雰囲気である。

左右のAピラーに埋め込まれたトゥイーターは印象的に光る
センターコンソールとフリップダウンモニター基部のイルミネーションは雰囲気を盛り上げてくれる

 まあ、ブルーLEDのイルミネーションは正直な話、大人たちが雰囲気を楽しむためのものだろう。ファミリーでドライブする際、後席の子供たちが寝てしまった時、あるいはカジュアルでは無いシーンでクルマを使う時のために、ちゃんとイルミネーションをオフにするスイッチが用意されているので安心だ。

「写真だから格好いいんでしょ?」。いいえ、違います。実物は写真以上にクールでエレガントです
イグニッションスイッチの左にあるのがイルミネーションのON/OFFボタン

 ほかにもこのコンプリートモデルでは、例えばクルーズスカウターユニットをグローブボックスに内蔵しているのだが、その取り付けパーツがオリジナルになっている。また、コンプリートモデルが組み込まれていることを誇るように、オリジナルのエンブレムが用意されている。面白いのは、付属するマニュアルなどを収納するためのケースまで専用ということ。価格に見合うグレード感、そしてオリジナル感を提供しようとする姿勢が嬉しいと思った。

グローブボックスの中にあるクルーズスカウターユニットと通信モジュール。この取り付け基部もオリジナルで用意された
このエンブレムが貼ってあれば、そのクルマはコンプリートモデルを搭載している。分かる人にはわかるオリジナルの証

極上サウンドで快適なドライブを

 コンプリートモデルはカロッツェリアが提案する“いい音”を提供する。このあたりを井上さんが説明してくれた。

「車内、全席で心地の良い音が聞けるように調整してあります。こういった調整を施して“これがいい音です”とカロッツェリアから提案するのは、初めての試みなんです。いい音を調整する際には音源をいろいろと使うのですが、今回はJ-POPなども使っています。普段、音を調整する専門チームが使わないようなものも、こちらからお願いして使ってもらいました。どんなジャンルの音源でも、いい音で聞けるようにこだわりました」

あらかじめ登録されているセッティング。こちらは運転席にタイムアライメントを合わせた設定
こちらは車内全席で心地よい音を楽しむための設定

 その効果は実際に体感できた。Car Watchの担当者、そして私は普段聴いている音源をいろいろと持っていたのだが、邦楽から洋楽、POPからロック、メタルなどでも一貫して音の良さを実感した。繰り返しになるが、例えば私が持ち込んだある楽曲に関しては、女性ボーカルの位置を把握することができるほどだ。ギター演奏で指が弦に触れて擦れる音(これがいいんだ)なども、しっかり認識できる。もちろんクルマが走っている時のことを想定し、タイヤノイズや走行音のある中でいい音を楽しめる調整になっているとのこと。

普段聴いている自分好みの音源を試してみなくては!
カーオーディオなのだから「走って聴く」ことも重要。いい音はスッと頭に入るので、運転の邪魔にならないと私は思っている

 さて、サイバーナビのオーディオと言えばタイムアライメント。左右のスピーカーから出る音のタイミングを調整して任意の場所、例えば運転席のドライバーに聞こえる音を最適化する機能だ。コンプリートモデルというだけあって、このタイムアライメント調整もあらかじめ施された状態で提供される。それも、運転席をフォーカスしたものと車内全席用、2種類の設定が用意されている。一人でドライブする時も、複数人で楽しくドライブする時も、乗車した人すべてにいい音を提供できるということだ。

 カーオーディオシステムの調整は車種によって変化するものだが、ヴォクシーはかなり大変だったそうだ。とりあえず「これ」と思われるパーツを組み込んで鳴らしてみたところ、唖然とするぐらい音にまとまりが無かったという。そこからスタートして、カロッツェリアの音のエキスパートが調整、完成させた音が今回のコンプリートモデル。一見ならぬ一聴に値するものだと思う。というかブルーLEDのイルミネーションを考えれば、一見にも値するのだけどね。

行って、聴いて、判断しよう

 130万円を安いと思うか、それとも高いと思うか? 人それぞれ判断は異なるだろうが、多くの人は「安くはない」と考えるはずだ。だが、例えばヴォクシーを持っていて、カーオーディオ機能を次元が異なるレベルまでアップグレードしたい。それもスピーディかつ確実に。そういった人にしてみれば、このプロダクツはまさに適所適材、決して高いものではないだろう。

 一方、これはある意味永遠のテーマなのだが、オーディオの好みも人それぞれである。ある人が「いい!」と絶賛するオーディオシステムも、別の人にかかれば「ドンシャリが強すぎる」といった判断になるかもしれない。これは残念ながらこのプロダクツに関しても言えることだ。信頼のカロッツェリアが自信を持って提供する「最高のオーディオシステム」も、「人それぞれの好み」というのは最強の試練となるだろう。

 まあ、ここであれこれ書いても仕方がない。もしあなたがこのプロダクツに興味を持ったなら、まずはオートバックスへ足を運んで、自分の目と耳で確かめてみることをお薦めする。洗練された鮮やかなブルーLEDのイルミネーションは、見て確かめるのが一番だ。音を確かめる際には、ぜひお気に入りの音源を持っていって欲しい。買うかどうかは別としても、体感してみる価値のあるプロダクツだということは私が保証する。

 もちろんカロッツェリア、オートバックス共にこのプロダクツは、体験してもらうことがスタート地点だと認識している。このため見て聴けるデモカーが、以下のオートバックスに展示されている。ちなみにオーディオシステムの試聴は時間がかかることもあるので、まずは電話をして状況を確認してみるといいだろう。最後に一つカロッツェリアさんにお願いがあります。「私のハチロク用にもコンプリートモデル出してください!」。個人的なお願いでした。

スーパーオートバックスみなとみらい店を訪ね、高橋さんに話を聞いた。「サイバーナビ コンプリートモデルのデモカーを展示しておりますので、ぜひご来店して体験してください」とのこと。展示店舗は下記を参照