「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」はブルーレイ対応♪

 前編では「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」のナビ系機能に関して見てきました。実際に一日たっぷり試走したわけですが、「VICS WIDE」対応だし、ナビゲーション表示が見やすいし、オプションのフロントインフォディスプレイ「CY-DF100D」を使うと別次元の快適さになるし、スマートフォンと便利に連係するし、動作もキビキビしているし、自車位置測位精度も高いしで、かなりの満足度となりました。

 今回は、「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」の「プラスα」的な機能を中心に見ていきますが、ワタクシ的にまず「これイイかも♪」と思ったのは「ブルーレイディスクを再生できる」ということです。音楽CDや映画DVDの再生に加え、高画質のブルーレイコンテンツも再生できるんですな。

 ワタクシにとって「クルマの中」というのは、ちょっとしたオーディオビジュアル・ルームです。まず大音量でサウンドを楽しめること。フツーの家だと「大音量で音楽を楽しめる」という空間はなかなかありません。でもクルマの中なら大丈夫。

 もうひとつ、ちょっとした時間を持て余す場所でもあります。クルマの中で「余った時間を潰す」ってコトがけっこーあるんです、ワタクシの場合。たとえばアウトドアレジャーに出掛けたときの「想定外の空き時間」。外だアウトドアだ〜と元気に出てみたら……強風とか雨とか、アリガチです。

想定外の空き時間は、やっぱりAV機能が役立ちます♪

 先日も釣りに出掛けたら強風。んも〜早朝から出発したのにぃ〜。風が止むまで車内で音楽を聴いておりました。……こういうとき、車内でフィッシング関連映画とかそーゆーのを鑑賞できたら、待ち時間をより楽しく有効活用できるのになあ、とかよく思います。

 さて、「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」はブルーレイ対応で、ワタクシにとって好都合のカーナビなわけですが、実際使ってみたらイロイロとヒッジョーに好印象。まずブルーレイ映画などを鑑賞できることですが、予想以上に高画質&高音質であるのが良かったです。

 画質ですが、透明性が高く乱反射しにくいクリアパネルを採用し、同時にパナソニックの映像再生技術が注がれているということで、色鮮やかで明瞭。黒潰れや白トビのない階調豊かな映像を楽しめました。さすがに画面サイズはテレビほど大きくありませんが、画面と目の距離が近いので、けっこーな迫力で楽しめました。

車内でブルーレイが楽しめるのはイイですね〜

 また、ブルーレイコンテンツ全般を再生できる「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」ですので、たとえばディーガなどのレコーダーで録画し、それをダビングしたブルーレイディスクも再生できました。録りためた番組(暇つぶしに最適系)のディスクを何枚か持参しましたが、ちょっとした空き時間にそういう番組を「消化する」のは大いにアリですな。暇だった空き時間が娯楽の時間に♪ みたいな。

 なお、「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」に搭載されているブルーレイディスクプレーヤーは、車載専用設計だそうです。車内は振動が多く高温にもなりがちで、精密機械には過酷な環境。これを考慮し、より耐久性と信頼性に優れた自社開発の車載専用ブルーレイディスクプレーヤーを搭載したそうです。ナイス!

かな〜り便利な「カメラ付きリアモニター(CA-RMC900D)」

これがオプションのカメラ付きリアモニター

 ブルーレイ対応ということで「それなら後部座席の子どもに最新アニメ映画とかを高画質で見せてあげられる♪」と思った方も多いと思います。もちろん後部座席用モニターオプションがあり、そこにブルーレイの映像を映せるわけですが、そのオプションモニターが秀逸でした。

 製品としては「カメラ付きリアモニター(CA-RMC900D)」で、その名のとおりカメラを内蔵したモニターです。どこを見るためのカメラ? 後部座席の様子を、ナビ本体の画面でチェックするためのカメラなんですなコレが。



リアモニターに内蔵されたカメラが、後部座席の様子をフロントのナビに映し出してくれます

 たとえば、小さなお子さんを後部座席チャイルドシートにお乗せになることがあるかと思います。運転中、たびたび後部座席のお子さんが気になるのではないでしょうか? そんなときは、ナビをポポンと操作。するとナビ画面に後部座席の様子が映し出されます。「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」と「カメラ付きリアモニター(CA-RMC900D)」を組み合わせて使えば、ルームミラーを傾けたり後方を振り返ったりする必要はなく、安全&スムーズに後部座席をチェックできるというわけです。

 また、空き時間にクルマの中でじっくりと映画を観たい! なんていう場合、このリアモニターを使い、自由な姿勢でゆったりと画面を見られる後部座席視聴も快適だと思います。多人数での長距離移動時、後部座席の人のためのエンタテイメントとしても、このリアモニターは活躍してくれそうですな♪

たとえばこんな感じでナビ画面に表示されます   映像ももちろんキレイです

音もイイ! かなりイイ! 驚くほどイイ!

 それから音質。前述のように「クルマの中は数少ない大音量サウンド空間」として考えているワタクシは、なるべく良い音質を求めたいところです。でもまあ、そこはカーナビ。カーオーディオでもなく、ナビゲーション用装置のカーナビですので、「そこそこ音が良ければいいかな」くらいに考えていました。

 で、聞き慣れた音楽CDを持参し、休憩中にそれを再生してみたんですが、再生した10秒後にはビックリしておりました。すっごくイイ音なんです! でも、この試走用のクルマ、音質面もしっかりチューニングしてあって、たとえばサブウーファーは当然搭載で、ドアの裏側とかにナンか詰め物とかもしてるんでしょ?

 と思ったら、そのあたりは一切イジってなくて、サブウーファーなんかもナシで、市販車に「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」を搭載しただけだそうで。マジか! うっそ〜! 凄く音イイし、低音とかサブウーファー搭載してなきゃ出ない的な迫力なんですが!  と、驚いちゃったくらい高音質です。ホントにビックリしました。また、走行中にもその聞き慣れた音楽CDをかけていたんですが、「え、この演奏にこんな楽器の音が入ってたの?」といった発見をいくつもしてしまいました。どうなってんのコレ?

ミキサーズ・ラボという音楽エンジニアリングのプロとコラボしているそう

 なんでも、「音の匠」というサウンドシステムが採用されているゆえ、らしいです。詳細はリンク先にありますが、レコーディングやマスタリングを手がけるサウンドのプロによる音質チューニングがなされていて、スタジオマスターサウンドに近い音を再現しているそうです(TAKUMI マスターサウンド・モード使用時)。

 ちなみに、音質モードは3つあり、ひとつはワタクシが音楽CDを聴いてビックリした「TAKUMIマスターサウンド・モード」です。ほかふたつは、高音のメリハリに欠けがちなフルレンジスピーカー向きの「KIWAMI 高域強調・モード」、会話しながらでも自然に音楽を楽しめる「NAGOMI 会話重視・モード」です。

「音の匠」では3つの音質モードを選ぶことができます  
自分好みの音質設定も可能です

 もちろん、自分好みの音質へと細かくチューニング(イコライジングなど)することも可能です。また、走行速度に合わせて音量を自動調節するモードもあります。ロードノイズの上昇とともに音量も上がり、手動での音量調節が不要となったりしてなかなか便利です。

 しかしここまでイイ音とは知りませんでした。ドライブがより楽しくなっちゃいますな♪ そして当然、車内での待ち時間がオーディオビジュアルなエンタテイメントで充実。イイ気分、確定です。

多彩なメディア対応もうれしい

 CD/DVD/ブルーレイディスク対応で、音質もバッチリ。高度なナビ性能に上乗せしてこれらAV系機能があるってコトで、「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」がそーとー欲しくなったワタクシですが、もう少々チェックすべき項目が。

 それは、テレビ系はどうなっているのか? また、iPodやiPhoneなどの音楽はどうなのか? フラッシュメモリ系の再生は? みたいなコトですな。 それでひと通りチェックしてみましたら、あらコレ全部入り♪ 何でもイケちゃう感じです。

 たとえばテレビ系。フルセグ/ワンセグ両対応です。チューナーは「4×4フルセグチューナー」を搭載していて、4つのアンテナが常に受信。この4つのデータを1つのデータに重ね合わせることで最適化し、ハイビジョン映像へとデコード。結果、安定した美しい映像を再生できるそうです。また、フルセグ放送が受信困難なエリアに入ったら、フルセグ→ワンセグへと自動切り替えし、番組を途切れなく観ることができるとのこと。

 音楽系ですと、前述の音楽CDに加え、iPodやiPhoneをUSB接続して音楽を再生することができます。もちろんBluetooth接続にも対応。SD/SDHCカードスロットを搭載し、SD/SDHCメモリーカード上の音楽再生も可能で、さらに音楽CDのデータをSD/SDHCメモリーカードにコピーしての再生なんかもできちゃいます。もちろんUSBメモリーも使用可能です。……なんかソコらのタブレットとかより、ず〜っと多彩なメディアに対応してるかも〜。

 音楽や動画について、再生可能なファイル形式も多彩で、静止画、音声、動画ともメジャーな形式のファイルを再生できます。SDカードやUSBメモリーに対応しつつ、対応ファイル形式も豊富なので、自宅のレコーダーやPCから持ち出した動画ファイルなども気軽に「クルマの中で再生」することができて愉快ですな♪

スッキリ&便利なオプションのドライブレコーダー

 ワタクシ的にかなり期待していた「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」用オプションが、「ドライブレコーダー(CA-DR01D)」です。もはやクルマにはドライブレコーダー必須な時代だと思うんですが、単体のドライブレコーダーってイマイチすっきり取り付けられないし、ドライブレコーダー本体の操作も煩雑だしで、残念感が残りますな。

 一方この「ドライブレコーダー(CA-DR01D)」は、コンパクトで取り付けた状態もスッキリ。操作を「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」の使い慣れた画面で行えるのも良さそうです。大期待。

コンパクトに取り付けられています

 で、実際に使ってみたところ、期待以上の便利さ。録画した映像は、ナビの操作ですぐに確認できますし、ナビの比較的に大きな画面で見られるのも快適です。ちなみに録画モードは高画質(1280×720ピクセル/28 fps)と標準画質(640×360ピクセル/14 fps)ですが、高画質モードで録った場合、信号機の表示色などもクッキリと録画できて実用的です。またこのドライブレコーダーには「風景などを撮っておいて後で鑑賞するため」という目的もありますが、前述のとおり高画質であることも頼もしいですな。

 実際に使っていて興味深いのは、たとえばマップ連動再生です。ドライブレコーダーで録った映像を「どこで録ったのか」を示す地図とともに表示できる機能。「あの事故はここで起きた」ということがわかるのはもちろん、「あの湖はココにあるのか」「あの建物の場所はアソコだ」など、ドライブレコーダーの映像をより有意義に使えます。

 なお、ドライブレコーダーによる車窓前方風景の動画録画は、基本的には自動で行われます(常時録画モード)。また、急ブレーキなどに反応する「イベント録画」機能もあり、この場合は「撮影された動画を上書きされにくい状態で保存」します。さらに「手動録画モード」があり、「この風景はキレイ」「この状態は録らなきゃ」と思ったときに手動で動画/静止画を残すこともできます。「手動録画モード」で撮影した映像は上書き消去されることはありません。

常時録画のサンプル例   イベント録画のサンプル例

 かなりイイですこのドライブレコーダー・オプション。とりわけ高い性能がある、ということではないんですが、「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」と組み合わさって使えることで、非常にスムーズに使えますし、ドライブレコーダーで撮影した映像を積極的に観たり活用したりする気になります。

 てな感じの「ストラーダ 美優Navi CN-RX02WD」。1日シッカリ試用して、カーナビとしての性能もオーディオビジュアルを中心とした車載メディアプレイヤー的な側面もジックリ見てきましたが、どれも期待以上。ワタクシ内では「購入選択肢第一位のカーナビ」となりました。ともあれ、ヒッジョーに充実し……ているわりにはずいぶん割安感がある最新カーナビですので、ナビ購入〜買い換えを検討しているなら、ぜひジックリとチェックしてみてください。

前編はこちら

(スタパ齋藤)

 

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