東京オートサロン2013

スバル、2013年度のモータースポーツ活動計画を発表

マットカラーのXV/フォレスター SPORT CONCEPTなどを出品

STIの唐松洋之代表取締役社長と辰己英治氏、2013年の同社のモータースポーツ活動に参加するドライバー
2013年1月11日~13日開催

 スバル(富士重工業)ブースでは、オートサロン恒例となる2013年度のモータースポーツ活動内容を発表。

 会場では、STI(スバルテクニカインターナショナル)の唐松洋之代表取締役社長が計画を発表するとともに、STI モータースポーツプロジェクト室長の辰己英治氏、新井敏弘選手、吉田寿博選手、山野哲也選手、佐々木孝太選手が登壇し、今年の意気込みを語った。

 まずSUPER GTシリーズは、昨年に続き2リッターのボクサーターボエンジンで後輪を駆動する「SUBARU BRZ GT300」で参戦。監督は辰己英治氏、ドライバーは山野哲也選手、佐々木孝太選手と昨年同様の顔ぶれとなるが、タイヤはミシュラン製を新たに採用。唐松社長は「今年は早期のクラス優勝と、シリーズ優勝を目標とします」と、声高に意気込みを語った。

 また、2011年、2012年と連続でクラス優勝(SP3Tクラス)を果たしたニュルブルクリンク24時間レース(5月17日~22日)についても、引き続き参戦。車両は、WRX STI 4ドアをベースにパフォーマンスアップしたモデルとなる。監督、ドライバーはSUPER GTと同様の顔ぶれだが、辰己氏は監督から総監督に、助監督だった小澤正弘氏が新たに監督を務めるほか、欧州のドライバー2名も起用すると言う。

 このニュル24時間への参戦について、唐松社長は「今年は2008年から連続して6回目の挑戦となる。STIは昨年および一昨年のSP3Tクラスにおいて2連覇を達成している。今年のレースにおいても万全を期すために、現地で4月に行われる耐久レース(VLNシリーズ)にも出場し、車両のセットアップを行う。参戦車両にはこれまでも改良を加えてきたが、今年は新車から製作し、さらなる低重心化などを図っている」と性能向上していることを述べるとともに、「今年の目標はずばりクラス3連覇」とクラス優勝への自信を覗かせた。

辰己英治氏
新井敏弘選手
吉田寿博選手
山野哲也選手
佐々木孝太選手

 展示車両では、同社のブースには「SPORT CONCEPT」と名付けられたマットカラーの「XV」と「フォレスター」を出品している。

 XVは元来“都市型クロスオーバーSUV”を名乗るが、展示車両のXVは約9cm車高を上げるとともに、オフロードタイヤを履かせるなどオフロード仕様に仕立てたモデル。

 一方、フォレスターは元来オフロードイメージのところ、約70mmほど車高を下げてオンロードでの走行性能を高めたモデルとなる。いずれも足まわりはSTIがワンオフで製作したものとなるが、オートサロンでの反響次第で製品化もあるとのこと。そのほかにも、チェリーレッドの差し色が入るブラックカラーのBBS製ホイール、STI製エアロパーツなどでドレスアップしている。

XV SPORT CONCEPT。ベース車両はXV 2.0i-L EyeSightで、ボディーカラーはマットオレンジ
フォレスター SPORT CONCEPT。ベース車両は2.0XT EyeSight プレミアムセレクションで、ボディーカラーはマットオリーブブラック

 また、目立つところでは「BRZ」を“しっとりとした大人仕様”に仕上げた「BRZ Premium Sport Package CONCEPT」を参考出品。

 ボディーカラーは金属感のあるオーシャンブルーグレー・メタリック。こちらのカラーはBRZ Premium Sport Package CONCEPTのために開発したされたもので、高級感や上質感を狙った専用カラーになる。WRX STIのタンレザーシートの素材を流用したインテリアカラーにマッチングするカラーとして開発したと言う。

 そのほかにも、レース車両ではSUPER GTのSUBARU BRZ GT300、インプレッサ WRX STIのグループR4仕様車とニュル24時間耐久レース参戦予定車などが展示してある。

BRZ Premium Sport Package CONCEPT。6速AT車をベースとした大人仕様になっている
SUPER GTの参戦車両「SUBARU BRZ GT300」とドライバーの山野哲也選手、佐々木孝太選手
インプレッサ WRX STIのグループR4仕様車
インプレッサ WRX STIのニュル24時間耐久レース参戦予定車
こちらは今年開かれる86とBRZのワンメイクレースに参戦できるモデル。今月中に予約受付を開始するとしている

編集部:小林 隆