ヤマハ、ゴードン・マーレー氏と共同開発した4輪自動車「MOTIV（モティフ）」を公開

　ヤマハ発動機は東京モーターショー2013で、4輪自動車「MOTIV（モティフ）」を公開した。研究開発車両としており、市販化の予定は明らかにしなかったが、4輪事業参入への布石とも取れそうだ。

ヤマハ発動機 代表取締役社長 柳弘之氏

　同社代表取締役社長の柳 弘之氏は発表の中で、モティフを「人機一体感による楽しさ、軽快感がもたらすドライビングプレジャーと都市型パーソナルビークルを両立するクルマ」を目指したものであるとし、「操る喜びを呼び覚ますクルマ」をテーマに開発したものだと述べた。

　フレーム設計は、そういったヤマハの目指す思いに賛同したというゴードン・マーレー氏が代表を務めるゴードン・マーレーデザインが担当。ゴードン・マーレーデザインがもつi-Stream技術を用い、鋼管パイプと複合材を組み合わせることにより、軽量、高強度、高剛性を実現しながら、車体デザインの自由度と多様性も両立しているという。パワーユニットはエンジン、電動モーターのいずれにも対応し、モティフに適合する1000ccのDOHC 3気筒エンジンと最大出力25kWのEVユニットを開発していることも明らかにした。

フレーム設計はゴードン・マーレーデザインが担当

　そのほか、足まわりは4輪独立懸架サスペンションとし、外装は空力を考慮したボディーシェルを採用。「シャープでスタイリッシュなイメージを表現」した車体デザインと、2輪車で培った技術を駆使することで、「新しい価値のモビリティを提案したい」と語った。