東京オートサロン2014
ホンダ、ニューモデル3車種を中心に17モデルのカスタマイズカーを紹介
4輪市販車以外にも「S660 CONCEPT」「NSX CONCEPT-GT」などを展示
(2014/1/11 06:14)
本田技研工業は、「東京オートサロン 2014(会期:2014年1月10日~12日)」の中ホール4~5の最奥エリアに広々としたブースを展開。このブース内で4輪の展示車両17モデル20台を用意してホンダ流のカスタマイズプランを来場者に提案した。
ヴェゼル
●VEZEL Modulo Concept
「新しいジャンルのクルマであるヴェゼルのさらなる上質感、スポーツ感を追求する」というコンセプトで製作された「VEZEL Modulo Concept」。ボディーの表面は深い艶と滑らかさを追求したメタリックシルバーに塗装し、ヴェゼルが持つ躍動感あるフォルムとキャラクターラインを強調。インテリアではシートや内装ソフトトリム類のカラーリングにパープルを使用して落ち着きある空間演出としている。また、同じ色調のパープルをアルミホイールのスポークサイドにも使い、内外装でコーディネートしている。
●MUGEN VEZEL CONCEPT
「ヴェゼルの可能性を追求し、あらゆる魅力が融合したヴェゼルに無限が特別な価値を与えた」という無限(M-TEC)のコンセプトモデルである「MUGEN VEZEL CONCEPT」。コンパクトクロスオーバーSUVのヴェゼルが持つオンロード走行性能をターゲットに、大胆なオーバーフェンダーを追加して全幅を拡大。フロント/リアバンパーに追加したスポイラーもオーバーフェンダーと連続させて空力特性の改善をアピール。ルーフエンドスポイラーも新作して大型化している。インテリアカラーには外装色の「モルフォブルー・パール」とコーディネートしたブルーを使い、爽やかな若々しさをアピールしている。
●MUGEN VEZEL
2013年12月20日のヴェゼル発売と同時にリリースされた無限パーツでコンプリートチューンされた「MUGEN VEZEL」。ボンネットからルーフにかけて設置された“無限カラー”のボディーストライプ以外は全て市販品を使用している。
N-WGN
●N-WGN Macaron Color Collection
N-WGNとN-ONEに設定されているオプションパーツプランの「Macaron Color Collection」を紹介するために製作されたコンセプトカーの「N-WGN Macaron Color Collection」。ショー会場での展示に合わせてルーフ上に巨大なリボンを設置し、このリボンで車体に封をしたイメージでリボンと同色のラインをボディーに設定。ホイールキャップも「カタチがかわいかったから」という理由からN-ONEの純正装着品を流用して装着し、リボンとコーディネートしてホワイトにカラーリングしている。車内ではダッシュボード上に置かれたクッションやマカロン、ドリンクホルダーに飾られた造花などを除き、シートカバーやインテリアパネル、ステアリングホイールカバーなどはMacaron Color Collectionで実際に販売されている純正アクセサリーパーツとなっている。ラゲッジスペースに置かれた大型のマカロンは、Macaron Color Collection製品を1万5000円以上購入した人にプレゼントされるオリジナルクッションブランケット。
●MUGEN N-WGN Custom
「ALL-ROUND SPORTS」をコンセプトに、ヴェゼルと同じくN-WGNの発売と同時にリリースされた無限のN-WGN用カスタマイズパーツ。とくにN-WGN Custom向けエアロパーツの「スタイリングキット」は、スポーティなスタイリングを求めるユーザーニーズに応えるため、シャープなデザインとしたほか純正装着品のテールゲートスポイラーに追加してさらに大型化を図る「ロアーウイング」のような特徴的な製品をラインアップしている。
このほか、センターデュアル式のスポーツマフラー、車高を約20mmダウンさせるスポーツサスペンション、踏力に応じたリニアな制動力の実現を目指したフロント用ブレーキパッドなど走行性能を引き上げるパーツも多数用意。ユーザーごとにさまざまな方向性でN-WGNをカスタマイズできるよう製品展開している。
●N-WGN Custom Modulo
ホンダの純正用品ブランド「Modulo」の製品でトータルコーディネートしたN-WGN Custom。ドアバイザーやシートカバーといった利便性を高める追加装着品だけでなく、外観デザインをより好みのルックスに仕上げるための各種クロームメッキパーツ、ナイトドライブ中に気分を盛り上げてくれる車内のブルーLED間接照明など大小さまざまなアイテムが用意されている。
オデッセイ
●MUGEN ODYSSEY ABSOLUTE
「MUGEN ODYSSEY ABSOLUTE」の開発コンセプトは「THE STRONG PERFORMER」。フロントグリルのデザインを大幅に変更してソリッドなスポーティテイストと車格の高さを表現。装着しているMDAホイールは18インチと19インチの2種類を設定。スポークのデザインを光輝タイプの切削加工とブラック塗装の2トーンとしており、中央からリムに向けて広がっていくように見せる演出によって実際以上に大径サイズに感じさせるデザインとしている
●ODYSSEY ABSOLUTE Modulo
オデッセイ アブソルートをベースに、Modulo製のフロントグリル、フロントビームライトガーニッシュ、フロントフェンダーガーニッシュ、リアバンパーガーニッシュ、リアライセンスガーニッシュなど多数のクロームメッキパーツを装着し、アルミホイールもネオブライトフィニッシュ加工の18インチホイール「MG-001」に変更。グラマラスモーブ・パールのボディーをきらびやかに演出するカスタムモデルとなっている。
フィット
●FIT Special Customize
参考出展車の「FIT Special Customize」は、形状が変更される部分は前後バンパーの両サイド開口部やテールゲートスポイラー、アルミホイールぐらいに限定されるが、色遣いや配色などを工夫して外観イメージを刷新。インテリアではフロントシートにレカロ製のバケットシートを装備してスポーティイメージを強調している。
●MUGEN FIT RS
フィット向けの無限製エアロパーツは「エアロバンパースタイル」と「フロントアンダースポイラータイプ」の2種類を用意していることが特徴。展示車にはアグレッシブテイストが強いエアロバンパースタイルを装着していた。
ルックスの変更だけでなく、ダンパーとスプリングをセットで交換するスポーツサスペンション、耐フェード性能を高めるスリット入りブレーキローター、チタンフィニッシャーを採用するスポーツサイレンサー、ドライカーボン製アッパーウイング、アルカンターラ表皮を使うセミバケットシート、「水温」「油温」「油圧」の3種類の情報を表示する3連アシストメーターなど、フィットRSを本格的ホットハッチに仕上げるための無限こだわりの機能パーツを多数用意している。
N-ONE
●N-ONEワンメイクレース仕様
2014年からスタートする「N-ONE ワンメイクレース」のレギュレーションを満たすレース仕様車両。ナンバー付き車両によるイコールコンディションのレースであることを示すため、異なるボディーカラーで同じ仕様の車両4台を並べて展示。安全にレース走行を行うために必要なロールケージ、フルバケットシート、4点式シートベルトなどを備えているが、ベースとなるN-ONEで利用できる機能を極力残すよう設計されており、日常シーンからサーキット走行まで1台でまかなえるモデルとなっている。
●N-ONE Modulo Concept
「こだわりを大切にして走る楽しさを極める」というコンセプトの「N-ONE Modulo Concept」。ボンネットのセンターストライプやサイドモール、ドアミラー、ルーフなどにレッドを配した2トーンボディーでルックスのスポーティさを高めたほか、足まわりでは通常はN-ONE向けのModulo製品では取り扱いがないブレーキのチューニングパーツを装着しており、フロントにはレッド塗装キャリパー+ドリルドローターという組み合わせを使用している。内装ではレッド/ブラックのシート表皮が刺激的なセミバケットシートを設置。さらにステアリングやドアトリムなどに赤いステッチを使用してスポーティテイストを引き上げている。
N-BOX +
●N-BOX + ELEMENT Concept
「街中からちょっとしたアウトドアまでアクティブに使いこなせるトレイルシューズ」というイメージで開発された「N-BOX + ELEMENT Concept」。このエレメントという車名と外観デザインから、2005年5月までホンダで販売していたクロスオーバーSUVのことを懐かしく思い出すという人もいるだろう。しかし、N-BOX +の使い勝手をさらに高めて便利に使ってもらうためにはどうしたらいいだろうか?という発想から開発を進めていくうちに、気がつけば似たようなルックスになっていたことから車名を継承することになったという。
ボディーカラーや外装の四隅などに追加されたプロテクターがつや消し処理になっているのは、つや消しだと多少手荒く使ってすり傷などが入っても目立ちにくいという発想がベースにある。また、Cピラーにもプロテクターを設定しているのは、背の高い荷物などを一時的に立てかけておくような使い方に対応するため。ラゲッジスペースでも高いフロアを生かすためルーフに角型ラックを設置するなど、N-BOX +のユーティリティを徹底して使いきるための工夫が施されている。
コンセプトカー、レースマシンなど
●S660 CONCEPT
2013年11月の「第43回東京モーターショー2013」でも大きな話題となった「S660 CONCEPT」を再び展示。回転するステージの壁や床面などにはこのクルマに込めた開発担当者の声が散りばめられている。
●NSX CONCEPT-GT
4月6日のシーズン開幕に向けて開発テストが続けられているホンダのGT500マシン「NSX CONCEPT-GT」も実車展示。
●CR-Z GT(TEAM無限 #16 武藤/中山組)
SUPER GTのGT300クラスでドライバー、チームタイトルの2冠を獲得したTEAM無限の「CR-Z GT」。ボンネット中央には「2013 SERIES CHAMPION」のステッカーが誇らしげに貼られている。
●スーパーフォーミュラ SF13(TEAM無限 #16 山本尚貴)
国内フォーミュラレースのトップカテゴリーとなるスーパーフォーミュラは、2014年から新型レース車両「SF14」を導入予定。無限カラーの#16は「SF13」最後のレースイヤーに山本尚貴選手がドライバーズチャンピオンを獲得した車両だ。