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トヨタ、クラウン誕生60周年で復元した初代「クラウン」など52台を披露

レストアされた24台のクラウンが豊田市・元町工場~東京・代官山の約430kmを走破

2016年8月29日 開催

 トヨタ自動車は8月29日、クラウン誕生60周年となる2015年から約1年間をかけてレストアされた初代「クラウン」など、52台が集まるイベント「CROWN JAPAN FESTA in 代官山」を開催した。

 会場には、「DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT」と題して、クラウンを取り扱う全国のトヨタ店(東京地区は東京トヨタと東京トヨペット)によりレストアされた、初代から7代目までの歴代「クラウン」の52台が集まった。

会場となった東京・代官山 T-SITEに「DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT」でレストアされた歴代のクラウン52台が集まった

 DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECTでは計54台がレストアされており、そのうちの24台が愛知県豊田市にあるトヨタ自動車の元町工場から東京の代官山まで、総走行距離約430kmの走破にチャレンジ。同会場では走破チャレンジのゴールを記念するパレードが行なわれた。

約430kmを走破した車両によるパレードが行なわれた
トヨタ自動車株式会社 トヨタ店営業部 部長の木村俊一氏

 イベントを企画した、トヨタ自動車 トヨタ店営業部 部長の木村俊一氏は「2015年がクラウン誕生60周年、今年はトヨタ店創立70周年ということで、約1年をかけまして販売店の皆さまが取り組んできた“DISCOVER CROWN SPIRIT PROJECT”の集大成としてCROWN JAPAN FESTA in 代官山を開催することができました」と挨拶。

 木村氏は「60年前、クラウンというクルマは当時はトヨタ自動車がベンチャー企業であった頃のクルマで、先輩たちが日本人の手で日本のための純国産高級車を作りたいと、その高い志とチャレンジで生まれたクルマ。このプロジェクトではその頃のクラウンを我々がよみがえらせることで、ベンチャースピリットやチャレンジを感じて、そのことを皆さんにしっかりと伝えていきたい」とプロジェクトの狙いを語った

 また、「60年前のクルマですから、動かないことはもちろん、ボディは錆びている、穴が開いているといって、ここに集まっているクルマのほとんどは1回分解して、故障しているところは直し、使えない部品は自らの手で1から作って組み立てなおしたもので、大変なチャレンジだったと思う」とプロジェクトを振り返った。

 クラウンを生産するトヨタ自動車の元町工場から東京の代官山まで、約430kmの走破チャレンジに参加した愛知トヨタ自動車の関係者は「感謝、感激、感動ですね。今回、初代クラウンを中心に24台が愛知県の元町工場から430kmかけて東京の代官山まで走破するチャレンジに参加して全て完走しました。それだけ60年前に作られたクラウンの堅牢さと、全国のトヨタ店販売店のサービスの整備技術力を示すことができたと思う」と感想を話した。

レストアされたクラウン24台が、トヨタ自動車の元町工場から東京の代官山まで約430kmの走破チャレンジに参加した(感想を話す愛知トヨタ自動車の関係者)
会場にはクラウンのCMキャラクターを務める俳優の豊川悦司氏が登場した
愛知トヨタ自動車がレストアして、約470kmを走破した初代「クラウン」