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NVIDIA、手のひらサイズの自動運転車向け人工知能エンジン新型「DRIVE PX2」

機能を簡素化し、10Wでの動作を可能に

2016年9月13日 発表

新型「DRIVE PX2」

 半導体メーカーのNVIDIAは9月13日、手のひらサイズの車載人工知能エンジンとなる新型「DRIVE PX2」を発表した。提供時期は2016年第4四半期。

 同社はSoC(System on a Chip)や各種I/Oを搭載した車載人工知能エンジンをDRIVE PXとして製品化しており、今回発表された新型「DRIVE PX2」は、その最新のものとなる。

カメラ入力は2ch。SoCは1個

 DRIVE PX2は、2016年のCESに合わせて発表されたもので、2つの最新Pascal世代Tegra SoC(Parker)に加え、2つの最新Pascal世代のGPUを搭載。12chのカメラ入力を備え、計算能力は8TFLOPSとしているほか、画像認識に使われるディープラーニング能力では、前世代のDRIVE PXの10倍以上、ワークステーションに使われるデスクトップ向け最高性能製品である「TITAN X」の4倍以上となる24DL TOPSの性能を発揮するとしていた。とてつもなく高性能なものだが、消費電力は250Wかつ液冷となっており、その運用は主に開発用と見られていた。

従来のDRIVE PX2。新型と異なりリッチなスペック。開発用という位置づけのため

 今回新しく発表された新型「DRIVE PX2」は、搭載プロセッサを1つの最新Pascal世代Tegra SoCとし、基板サイズを手のひらサイズに変更。カメラ入力も2chとなったほか、消費電力を10Wへと低減。価格も大幅に下がっていると見られ、クルマに搭載しやすいものとなっている。