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国交省、2015年度中に大型自動車の車輪脱落事故が41件発生と発表

人身事故1件。11月~3月の冬期は24件と多発、積雪地域で高い発生率

2016年11月4日 発表

 国土交通省は11月4日、2015年度中に発生した大型自動車(車両総重量8t以上のトラックまたは乗車定員30人以上のバス)のホイールボルト折損による車輪脱落事故の状況を発表した。

 発表によると、事故発生件数は41件(2014年度比4件減)で、そのうち人身事故が1件発生。また、2015年11月~2016年3月の冬期には発生件数が24件と多発しており、積雪地域での発生率が高いことが明らかとなっている。

 同省では、事故件数が4年ぶりに減少したものの、高い水準で発生している状況であるとして、同日付で関係団体に対して車輪脱落事故防止を徹底するよう要請を通達した。

 具体的な車輪脱落事故防止対策としては、「規定のトルクでの確実な締め付け」「一定走行後(50~100km)の増し締め」「日常(運行前)点検での確認」「専用ボルト及びナットの使用」のほか、車輪の取り付け状態の確認は法定点検(3カ月及び12カ月)の項目となっており、確実な点検整備を行なうよう注意喚起している。

車輪脱落事故の発生状況
年度別車輪脱落事故件数
車輪脱落事故防止の徹底を呼びかけるチラシ