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GM、富士スピードウェイで新型ピュアスポーツモデル「コルベット グランスポーツ」発表

グランスポーツ導入を記念した15台限定モデルを、11月11日~22日の期間限定で受付

2016年11月10日 発売

1210万円~1287万円(コルベット グランスポーツ)

1243万円~1255万9000円(コルベット グランスポーツ ヘリテージ)

8月1日付けでゼネラルモーターズ・ジャパンの代表取締役社長に就任した若松格氏(左)と15台限定車「コルベット グランスポーツ ヘリテージ」
新型ピュアスポーツモデル「シボレー コルベット グランスポーツ」は、富士スピードウェイで開催されているユーザーイベント「シボレー コルベット ドライビングアカデミー 2016 at Fuji Speedway」の会場で公開された

 ゼネラルモーターズ・ジャパンは11月10日、富士スピードウェイで開催されているユーザーイベント「シボレー コルベット ドライビングアカデミー 2016 at Fuji Speedway」の会場で新型ピュアスポーツモデル「シボレー コルベット グランスポーツ」を公開した。同日から販売を開始し、価格はクーペの7速MT車が1210万円、クーペの8速AT車が1227万円、コンバーチブルの8速AT車が1287万円。

 また、コルベット グランスポーツの導入を記念した15台限定車「シボレー コルベット グランスポーツ ヘリテージ」も発表。価格はボディカラーによって異なり、ブラックとアークティックホワイトが1243万円、コルベットレーシング イエローが1255万9000円。各色5台が用意される。コルベット グランスポーツ ヘリテージに関しては期間限定で購入申し込みを受け付け、同モデルの特設サイトでは11月11日11時~22日20時まで、正規販売店では11月11日~22日まで。複数応募があった場合は抽選で当選者を決定し、11月25日~26日に当選者へ結果報告が行なわれる。

 コルベット ドライビングアカデミーは富士スピードウェイのジムカーナコース、ショートサーキット、レーシングコースを使い、コルベットの性能を存分に楽しむことができるオーナー向けのイベント。急発進&急停止の体感、スラローム走行でのエコモードとトラックモードの走行フィーリングの違い、プロドライバー先導でコース取りを学ぶカリキュラムとともに、レーシングコースの走行体験ができるなど、富士スピードウェイをめいいっぱい使って行なわれている。

富士スピードウェイにコルベットユーザーが集結
レーシングコースを走行するコルベット
ショートコースではプロドライバー先導でコース取りを学ぶカリキュラムを実施
ジムカーナコースではスラローム走行や定常円旋回の練習も。D1ドライバーである川畑真人選手らが走行後にレクチャーしていた

マクラーレン 570Sやランボルギーニ ウラカン LP610-4より速い

コルベット グランスポーツ ヘリテージのアンベール

 そのイベントのなかで発表された新型コルベット グランスポーツは、スポーツカーレース参戦を目指し、1963年に5台だけ製造された特別なコルベット・プロトタイプに与えられた“グランスポーツ”の名を継承。これまで1996年の第4世代と2010年の第6世代のコルベットにグランスポーツが存在し、日本では2012年の導入以来、4年ぶりの復活となる。これにより、コルベットのラインアップはツーリングスポーツモデル「Z51」、アルティメットスーパースポーツモデル「Z06」を合わせた計3モデル展開となる。

“コルベット史上、最も純粋なスポーツモデル”と位置づけられる今回のコルベット グランスポーツでは自然吸気のV型8気筒OHV 6.2リッター「LT1」エンジンを搭載し、7速MTまたは8速ATを介して後輪を駆動。ドライサンプ式オイルシステムや電子制御LSDなども与えられる。最高出力は343kW(466PS)/6000rpm、最大トルクは630Nm(64.2kgm)/4600rpmを発生する。これに加え、軽量エアロダイナミクスボディ、レース技術を最大限に活用したシャシーシステムを組み合わせることで、「操る楽しさを追求したハンドリングマシン」と称している。

新型コルベット グランスポーツ(クーペ)。ボディサイズは4515×1970×1230mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2710mm。エクステリアではボディカラーと同色のカーボン製ルーフパネルや、グランスポーツ専用となるフロント19インチ、リア20インチ(タイヤはミシュラン「パイロットスーパースポーツ」。フロント:P285/30 ZR19、リア:P335/25 ZR20)のサテンブラックアルミホイール(レッドストライプ付)などを装着
コルベット グランスポーツ ヘリテージ

 また、コルベット グランスポーツ ヘリテージではグランスポーツの象徴であるハッシュマークをフェンダーに施して存在感を高めるとともに、レッドストライプ付きのサテンブラックホイールとレッドキャリパーを装着(ボディカラーがイエローの場合はイエローキャリパー)。インテリアでは、センターコンソールにブラッシュドアルミ仕上げのハッシュマーク、スウェーデッドマイクロファイバーを用いた特別なシートとステアリングホイールを採用。さらにレッドカラーシートベルト(ボディカラーがコルベットレーシング イエローの場合はブラック)も特別装備される。

ハッシュマークをフェンダーに施したほか、インテリアではスウェーデッドマイクロファイバーを用いた特別なシートとステアリングホイールなどを採用。ホイールやキャリパーなどはコルベット グランスポーツに準じる

 コルベット グランスポーツの概要を紹介したゼネラルモーターズ・ジャパン プロダクト&ポートフォリオ 中野哲氏は、「スポーツカーの性能を語る指標の1つに、サーキットのラップタイムがある。よく独ニュルブルクリンク 北コースの走行タイムがよく用いられるが、昨年春に観客の死亡事故が発生したのをきっかけにタイムの公表が自主的に規制されている。それにとって代わる形で米バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイが注目されている。このコースでコルベット グランスポーツは、マクラーレン 570Sやランボルギーニ ウラカン LP610-4といったスーパースポーツカーを抑え、歴代9位にランキングされていて、ポルシェ 911 GT3 RSとほぼ同等のタイム。約180PSハイパワーな先代のコルベット ZR1よりも約3秒速い。これはエンジンだけでなく、軽量エアロダイナミクスボディや最先端のシャシーがいかにラップタイムの速さに寄与しているかをご理解いただけるかと思う」とアピール。

 また、「コルベット Z51のラインアップを整理するとともに価格を3%下げ、スターティングプライスは1000万円を切る994万円とした。そしてコルベット グランスポーツについては、米国では同じトリムを使用したコルベット Z51とコルベット グランスポーツの価格差が5000ドル以上あるが、日本ではそれを35万円に抑え、コルベット グランスポーツの価格訴求力をアップするとともに、コルベット Z51との価格差を明確にした」と、価格設定および変更について説明を行なっている。

ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 代表取締役社長 若松格氏
ゼネラルモーターズ・ジャパン株式会社 プロダクト&ポートフォリオ 中野哲氏
コルベット グランスポーツは新次元の走りを実現する「ピュアスポーツ」
デザインの特徴
パワートレーンについて
シャシーについて
コルベットシリーズでの性能比較
近年は米バージニア州のバージニア・インターナショナル・レースウェイに注目が集まっているという
バージニア・インターナショナル・レースウェイの歴代ラップタイムベスト50。新型コルベット グランスポーツは現在9位にランクイン
コルベット グランスポーツの価格
コルベット グランスポーツ ヘリテージの特別装備内容
コルベット グランスポーツ ヘリテージは15台限定モデルになっている