ニュース

フォードとトヨタ、スマホとクルマをつなげるSDLの業界標準化に向け「スマートデバイスリンク コンソーシアム」設立

スバル、マツダ、スズキも参画。トヨタは車載システムを2018年頃に商品化予定

2017年1月4日 発表

 米フォード・モーター・カンパニーとトヨタ自動車は1月4日、スマートフォンとクルマをつなげるためのオープンソース「スマートデバイスリンク(SDL)」を管理する「スマートデバイスリンク コンソーシアム」を設立したと発表した。

 同コンソーシアムには、フォード、トヨタに加え、スバル(富士重工業)、マツダ、スズキ、PSAグループ及びElektrobit、Luxoft、Xevoといったサプライヤーも参画し、Harman、Panasonic、Pioneer、QNXが覚書にサイン。より多くのユーザーがスマートフォンアプリを車内で利用できるよう、SDLが自動車業界標準となることを目指して取り組みを進めていく。

 SDLは、2013年にフォードによって、スマートフォンアプリと車載器を連携させる「アップリンク(AppLink)」システムで採用されており、「アップリンク」は現在、世界で500万台を超える車両で利用可能。今後、トヨタもSDLを用いた車載システムを2018年頃に商品化する予定。

 フォードのコネクティッド担当グローバルダイレクターで、コンソーシアムのボードメンバーでもあるダグ・ヴァンダーゲンズ氏は「革新的なサービスを提供すること、それがSDLの開発をフォードが決断した理由である。コンソーシアムの設立は、SDLが業界標準となるための重要なステップである。他企業との協調とアプリ開発者の参画により、お客様に新しいアプリ体験をもたらすことができる」とコメント。

トヨタ自動車株式会社 専務役員「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏

 また、トヨタの専務役員で「コネクティッドカンパニー」プレジデントの友山茂樹氏は「スマートフォンと車載端末との連携は、安全かつ安心してご利用いただける環境を整えることにおいて、最も重要なコネクティッドサービスの一つである。コンソーシアムを通じ、こういった思いを共有する多くの自動車メーカー、サプライヤーと協力できることを大変喜ばしく思っている」とコメントしている。