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ホンダ、スーパーフォーミュラ参戦体制など「2017年ホンダ国内モータースポーツ活動計画発表会」開催

国内選手権に参戦する2輪と4輪の選手が登場

2017年2月13日 発表

スーパーフォーミュラ参戦ドライバーらが登場した「2017年ホンダ国内モータースポーツ活動計画発表会」
本田技研工業株式会社 モータースポーツ部 部長の山本雅史氏

 本田技研工業は2月13日、「2017年ホンダ国内モータースポーツ活動計画発表会」を開催。本田技研工業 モータースポーツ部 部長の山本雅史氏が登壇して、国内2輪レースと4輪トップカテゴリーであるスーパーフォーミュラの参戦体制を発表した。

 発表会冒頭の挨拶で、山本氏は「昨年、2輪はロードレース、モトクロス、トライアル、世界選手権最高峰クラスで3冠を達成した。一方、4輪ではF1やSUPER GTなどでたいへん悔しい思いをする結果となった。それを踏まえて開発体制を含めた各領域を見直し、ライダー、ドライバー、チームのみなさんが集中してレースに挑めるよう、勝ちにこだわった体制を構築した」と話した。

国内2輪カテゴリーの参戦ライダーが登場

全日本ロードレース選手権参戦車両
全日本モトクロス選手権参戦車両
全日本トライアル選手権参戦車両
株式会社ホンダレーシング 取締役 レース運営室 室長の桒田哲宏氏

 2輪カテゴリーではホンダレーシング 取締役 レース運営室 室長の桒田哲宏氏が「昨年は多くのファンの方々、スポンサー皆さま、チーム関係者の力によりロードレース、モトクロス、トライアルの3つの世界選手権でタイトルを獲得しました。今年も世界中のレースでご期待に応えられるよう全力で戦ってまいりますので、引き続きご声援をよろしくお願いします」と挨拶した。

 さらに、国内3カテゴリーについて紹介。桒田氏は「全日本モトクロス選手権にHRC体制で参戦して勝利を目指すとともに、世界に通用するマシン開発も行ないます。全日本トライアル選手権には、HRC市販マシンをモディファイして参戦。全日本ロードレース選手権 JSB1000クラスに参戦するチームには、HRCと本田技術研究所がサポートします」と紹介した。

 ステージには全日本モトクロス選手権に参戦する成田亮選手、山本鯨選手、全日本トライアル選手権に参戦する小川友幸選手、全日本ロードレース選手権に参戦する高橋巧選手、山口辰也選手、高橋裕紀選手、清成龍一選手らが登壇。それぞれライダーたちが2017年シーズンへの意気込みを述べた。

MFJ全日本モトクロス選手権(IA1)
チーム名No.マシンライダー
チーム・エイチアールシー(Team HRC)1CRF450RW成田亮
400山本鯨
チーム・ナカキホンダ(TEAM NAKAKI Honda)113CRF450R田中雅己
チーム・ハチハチナナ・ウィズ・ホンダドリームカワサキミヤマエ(TEAM 887 With HondaDREAM Kawasaki Miyamae)117馬場大貴
チーム・サクライ・ウィズ・ワキ・レーシング(Team Sakurai with WAKI Racing)19長門健一
ティ・イー・スポーツ(T.E. SPORT)45大塚豪太
全日本トライアル選手権(IAS)
チーム名No.マシンライダー
エイチアールシー・クラブ・ミタニ(HRC CLUB MITANI)1RTL300R小川友幸
MFJ全日本ロードレース選手権(JSB1000)
チームNo.マシンライダー
ムサシ・アールティ・ハルク・プロ(MuSASHi RT ハルク・プロ)634CBR1000RR高橋巧
トーホー レーシング(TOHO Racing)、第2戦、第3戦はホンダ ドリーム レーシング(Honda Dream Racing)から参戦104山口辰也
エーユーアンドテルル・コハラレーシングチーム(au&Teluru・Kohara RT)090秋吉耕佑
モリワキ・モチュール・レーシング(MORIWAKI MOTUL RACING)72高橋裕紀
88清成龍一
全日本モトクロス選手権に参戦する成田亮選手(Team HRC)
全日本モトクロス選手権に参戦する山本鯨選手(Team HRC)
全日本トライアル選手権に参戦する小川友幸選手(HRC CLUB MITANI)
全日本ロードレース選手権に参戦する高橋巧選手(MuSASHi RT ハルク・プロ)
全日本ロードレース選手権に参戦する山口辰也選手(TOHO Racing)
全日本ロードレース選手権に参戦する高橋裕紀選手(MORIWAKI MOTUL RACING)
全日本ロードレース選手権に参戦する清成龍一選手(MORIWAKI MOTUL RACING)
全日本ロードレース選手権へスポット参戦するアラン・テシェ選手(中央)
国内選手権に参戦する主要2輪ライダーとチーム監督が登壇した

 また、40周年を迎える鈴鹿8時間耐久ロードレースでは、au&Teluru・Kohara RT、F.C.C. TSR Honda、Honda Team Asia、Honda Dream Racing、MuSASHi RT HARC-PRO.、MORIWAKI MOTUL RACINGの6チームが参戦することを明かし、山本氏は「この2年、鈴鹿8時間耐久ロードレースでは惨敗を喫しています。40周年を迎える今年はなんとしても優勝を勝ち取るために、新型CBR1000RR SP2を投入して必勝体制で臨みます」と意気込みを述べた。

鈴鹿8時間耐久ロードレースに向けて、山本氏は「必勝体制で臨む」と意気込みを示した

4輪はスーパーフォーミュラ参戦ドライバーが登場

株式会社本田技術研究所 HRD Sakura スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダーの佐伯昌浩氏

 4輪カテゴリーでは、本田技術研究所 HRD Sakura スーパーフォーミュラ プロジェクトリーダーの佐伯昌浩氏が登壇して、スーパーフォーミュラ参戦ドライバーらを紹介した。

 佐伯氏は「昨年は開幕戦、最終戦の優勝など開発の方向性が正しいことを証明できましたが、タイトル獲得には届かず悔しい思いをしました。今年は熱効率の高い新スペックエンジンを投入して、タイトル獲得に向けて全力で戦ってまいります」とコメント。

 ステージ上にはスーパーフォーミュラ参戦ドライバーである野尻智紀選手、伊沢拓也選手、中嶋大祐選手、ナレイン・カーティケヤン選手、塚越広大選手、小暮卓史選手、山本尚貴選手、ピエール・ガスリー選手が登壇して、それぞれ2017年シーズンへの意気込みをコメントした。

全日本スーパーフォーミュラ選手権
チーム名No.ドライバー
リアル・レーシング(REAL RACING)10塚越広大
チーム・ムゲン(TEAM MUGEN)15ピエール・ガスリー
16山本尚貴
ドコモ・チーム・ダンディライアン・レーシング(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)40野尻智紀
41伊沢拓也
ビーマックス・レーシング・チーム(B-Max Racing team)50小暮卓史
ナカジマ・レーシング(NAKAJIMA RACING)64中嶋大祐
65ナレイン・カーティケヤン
野尻智紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)
ナレイン・カーティケヤン選手(NAKAJIMA RACING)
塚越広大選手(REAL RACING)
小暮卓史選手(B-Max Racing team)
山本尚貴選手(TEAM MUGEN)(左)
ピエール・ガスリー選手(TEAM MUGEN)
ホンダのスーパーフォーミュラ参戦ドライバーとチーム監督が登壇した

 2016年にGP2チャンピオンを獲得して、今年はスーパーフォーミュラに挑戦するガスリー選手は「今年はエキサイティングなシーズンになると思います。ホンダの選手として参戦できることになり大変光栄です。今年はベストを尽くしてがんばります」とコメントした。

2016年にGP2チャンピオンを獲得して今年はスーパーフォーミュラに挑戦するピエール・ガスリー選手

 佐伯氏は「今年のスーパーフォーミュラは、全5チーム8台体制でドライバーとチームのダブルタイトル奪還に向けて頑張ります。応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。