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スーパー耐久、「TCRインターナショナルシリーズ」とパートーナーシップ締結

新設された「ST-R」クラスは第2戦から「ST-TCR」に名称変更

2017年3月30日 発表

スーパー耐久シリーズに参戦する「Audi Team Dream Drive」チームのRS 3 LMS(45号車)

 スーパー耐久シリーズを運営しているスーパー耐久機構は3月30日、TCRインターナショナルシリーズのプロモーターであるワールドスポーティングコンサルティングとパートナーシップを締結。今シーズンからスーパー耐久シリーズに新設された「ST-R」クラスは世界的には「TCR Endurance SuperTaikyu Class」との名称になり、基本的なテクニカルレギュレーションが統一されることになったと発表した。

 このTCRインターナショナルシリーズは、WTCC(世界ツーリングカー選手権)のプロモーターを務めていたマルチェロ・ロッティ氏などによって2015年に立ち上げられたツーリングカーによる国際レースシリーズ。

 このTCRインターナショナルシリーズのテクニカルレギュレーションに準拠する「TC-R」クラスには、ホンダ「シビック TCR」2台とアウディ「RS 3 LMS」2台が開幕戦から参戦。さらにフォルクスワーゲン「ゴルフ GTI TCR」も鈴鹿サーキットで行なわれる第3戦から参戦することが決定している。なお、今回の発表を受け、スーパー耐久シリーズの「TC-R」クラスは、第2戦から「ST-TCR」に名称変更される。

フォルクスワーゲン「ゴルフ GTI TCR」も6月10日~11日に鈴鹿サーキットで開催される第3戦からスーパー耐久シリーズ参戦の予定だ

 今回の発表のなかでスーパー耐久機構 事務局長の桑山晴美氏は「プロモーターとしてツーリングカーを中心としたカスタマーレーシングを発展、成長させていくという互いの目的が一致し、今回のパートナーシップに結びつきました。今、多くの方々にご参戦いただいているスーパー耐久シリーズを、さらにアジアを代表する耐久レースに成長をさせていく中で、このような関係を結べることは我々にとっても大変喜ばしいこと。さらによい関係を作り上げ、世界を舞台に盛り上げていきたい」と今後に向けた意気込みを述べた。

 また、TCRインターナショナルシリーズの代表を務めるマルチェロ・ロッティ氏は「この度、我々の目標であったスーパー耐久でのTCRクラス設立を実現することができました。アジアにおけるTCRシリーズはこれにより中国、タイに続き3カ国となり、重要な自動車メーカーが存在し大事なマーケットである日本とパートナーシップを築けたことは心強いです。TCR車両はすでに耐久レースにおいて素晴らしいパフォーマンスと耐久性を実証しており、スーパー耐久においても日本のレースファンを魅了することでしょう」とコメントしている。