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レッドブル・エアレース 2017年 第2戦で室屋義秀選手が自身2度目の優勝

今戦から「ファルケンカラー」に一新した新機体で2位に約2秒の差を付け勝利

2017年4月15日~16日(現地時間)開催

米国 サンディエゴ

2016年6月のシーズン第3戦「レッドブル・エアレース千葉2016」以来、自身2度目の優勝を室屋義秀選手が手にした(Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool)
第2戦 サンディエゴのポディウム。優勝は室屋選手(中央)、2位はピーター・ポドランセック選手(左)、3位はマティアス・ドルダラー選手(右)。この優勝で室屋選手はシーズン成績でも3位にジャンプアップした(Balazs Gardi/Red Bull Content Pool)

 4月15日~16日(現地時間)に米国 サンディエゴで開催されたレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの2017シーズン第2戦で、日本人選手の室屋義秀選手が自身通算2度目の優勝を果たした。2位はスロベニア人パイロットのピーター・ポドランセック選手、3位は2016年のシーズンチャンピオンに輝いたドイツ人パイロットのマティアス・ドルダラー選手。

 室屋選手は最終レースとなる「ファイナル4」で58秒529のタイムを記録。2位となったポドランセック選手の1分00秒454から2秒近く速いタイムで他を圧倒しての勝利となった。ポドランセック選手もファイナル4初進出というプレッシャーに負けることなく2位でフィニッシュ。3位のドルダラー選手はスプリットタイムで室屋選手を上まわるシーンもあったが、最終ゲートでのパイロンヒットでタイムペナルティを受け、順位を落とした。

 この優勝により、室屋選手はチャンピオンシップで15ポイントを獲得。21ポイントのマルティン・ソンカ選手、16ポイントのドルダラー選手に続いて総合3位にジャンプアップしている。

サンディエゴの空を駆け抜ける室屋選手(Garth Milan/Red Bull Content Pool)
優勝した室屋選手は2位に2秒近い差を付ける58秒529のタイムを記録した(Joerg Mitter / Red Bull Content Pool)

 優勝後のコメントとして室屋選手は「とても嬉しいです。アブダビで結果を出せなかったので、チームはサンディエゴに向けてハードワークを重ねてきました。チームと家族が助けてくれているおかげで落ち着いてレースに取り組めているので、彼らには感謝しています。第3戦千葉は自国開催ですし、大事なレースになるので、今回の優勝は大きな弾みになります。千葉には数多くのファンが集まりますし、プレッシャーも感じていますが、楽しみたいと思います」としている。

 なお、室屋選手が搭乗する「Team FALKEN」の機体はこの第2戦からカラーリング変更を実施。室屋選手をサポートしているファルケン(住友ゴム工業)がモータースポーツ活動で使用してきた「大空を飛ぶ鷹の翼」をイメージしたデザインを採用し、翼と胴体にファルケンのロゴマークを配置するものとなっている。

この第2戦から室屋選手の機体がカラーリング変更されていた(Predrag Vuckovic/Red Bull Content Pool)
緑色は若々しいマインドを、青色は技術の高さ、真摯な姿勢を表現するという。翼と胴体にファルケンのロゴマークを配置

 次戦は室屋選手のコメントにもあるように、6月3日~4日に千葉県千葉市美浜区の千葉県立幕張海浜公園をレースエリアに「レッドブル・エアレース 千葉 2017」が開催される。観戦チケットは「プレミアムスカイラウンジ」(30万円)のみ完売となっているが、そのほかのチケットは1万3000円~20万円で販売中。価格や観戦エリアなどの詳細は、レッドブル・エアレース千葉の公式Webサイト内にあるチケット情報を参照していただきたい。