【SUPER GT 第2戦富士】GT500/GT300 ポールポジション記者会見

立川祐路選手のコメント

　まずはポールが獲れる、富士でも速いクルマを作ってくれたレクサス開発陣、それをきっちり仕上げてくれたチーム、それと石浦に感謝します。

　朝はフリー走行の前半に自分が少し乗って、その後は石浦がフリー走行の後半を担当してクルマを仕上げてくれた。朝のフリー走行の最後に石浦がトップタイムを出して、Q1でもトップタイムに近いのを出しているのを見てても、自分的にはあまり行ける気がしなかったけれど、思った以上にクルマが仕上がっていて、なんとかうまく行けたかなと思います。

　プレッシャーもさらにかかっているが、レクサス陣にとって3年間勝ててない場所で、ホームコースという思いもあるので、ポールを獲ったことでいっそう気を引き締めて、明日もこのままいけるように頑張りたいと思います。

（立川選手は富士で速いというイメージがある。富士での走り方のコツみたいなものがあるか、という質問に対して）ちょっと近道、裏道を知っているので（笑）。あんまり言うほど、得意という意識は自分の中でないんですけど、クルマが合っているんじゃないですかね。

（レギュレーション変更によるダウンフォース減について）ダウンフォースは減ったが、富士に関しては、昨年までは富士専用のエアロが許されていたので、ドラッグとダウンフォースを減らしていた部分がある。今年はフロントが何もいじれないので、リアウィングだけでドラッグを減らしているんですけど、そういう意味では富士のダウンフォース量としては、逆に今までよりも出ているくらい。だから影響は他のコースよりも少ないかなと。

　ただ難しいのは、フロントだけダウンフォースが出てて、リアだけ減らすので、そのバランス取り。それをメカニカルグリップでどう出すか、というのが難しい。それが今日の予選に向けてうまくいったかなという感じです。

（2番手に入った23号車MOTUL AUTECH GT-Rについて）嫌な感じですね（笑）。クルマもタイヤも違うので正直わからない部分もあるが、（第1戦の）岡山のままでは（終わら）ないだろうなと予測はしていた。（決勝レースは）500kmで長いし、決勝どれくらい安定したペースでセットアップできるか。それが勝敗を分けるので、今晩はよく眠れないだろうな。

　今日ポール獲りましたけど、まだ500km走るうちの数メートルをリードしているだけ。朝のフリー走行はなく、直前に決勝用のセットが見られるだけなので、決勝に向けて万全の体制で、レクサスにとって久々の富士優勝、何がなんでも自分たちが獲りたいと思います。

石浦宏明選手

石浦宏明選手のコメント

　今回、本命とよく言われていたのでけっこうプレッシャーにはなっていたんですけど、決してずっと順調だったわけじゃなくて、午前中（のフリー走行で）は小さなトラブルもあり、赤旗で時間も少なくなってしまった。本当は占有時間に立川選手がニュータイヤでアタックするはずだったんですけど、時間がなくなって、僕がニュータイヤでアタックすることになった。ちょっとずつ大変なところがありながらも、クルマのフィーリングは予選に向けてもすごくよかったし、まとめて来られたのは本当にチームのおかげ。立川選手が最後ポールを絞り出してきてくれたので、ありがたいなと思います。

（レギュレーション変更によるダウンフォース減について）去年までの富士エアロに比べると、ダウンフォースが多少多くセクター3が走りやすいという感じもある。ストレートは正確にデータを見ていないんですけど、去年はもうちょっと最後（トップスピードが）伸びていたけどブレーキングが不安定だった記憶があるんですね。今年の方がクルマのブレーキングスタビリティがよくなっているので、1コーナーとかBコーナーのブレーキングなんかは行きやすくなっている気がします。

（2番手に入った23号車MOTUL AUTECH GT-Rについて）開幕戦のまま（の状態）ということは絶対にないだろうと思っていた。ただ、第2戦にして、もうここまで速いとは正直思っていなかった。去年も非常に強かったし、予選重視の作戦とは思えないので、そうすると決勝は絶対に強いだろうなということで、かなり強敵になるんじゃないかなと。同じく嫌だなという感じです。

　この長いレース、ピットストップも2回あって、ちょっと前からスタートできるというだけなので、自分たちのなかでしっかりやれることをやる。開幕戦いろいろあってピットで抜かれたりもしたので、そこはチームとも協力して詰めて、最終的にまた記者会見に戻ってこれるように頑張りたいと思います。

片岡龍也選手のコメント

　ポールポジション取れてうれしかったんですが、Q2走りたかった！（笑）。ただ、今日練習走行をスタートした時点では苦戦が予想されていた。Q1もやばいんじゃないかなと思っていたんですが、練習走行からエンジニアに言いたいこと言って、クルマをいろいろいじってもらったら、Q1で意外と感触がよかった。Q2も面白いんじゃないかなと思っていたら、見事ポールポジションを獲れて非常にうれしいです。

（セクター3が速いように見えたが、という質問に対して）セクター3が速いというのは今知った（笑）。正直そこに合わせているつもりは全くなかったですけど、たぶん腕がよかったんじゃないですかね（笑）。それは冗談ですけど、朝はセクター3がすごく調子わるかったんですね。そこをまともに走れるようにしようという方向でセットアップして、どちらかというとストレートを犠牲にする方向で進めたのが結果につながったんだと思います。

　ポールポジションで一番優勝に近いのですが、距離の長いレースで、多少有利なだけかなと思っています。足かけ14年GTやっていますけど、ポールポジションは初めてでして……ということに一番びっくりした。明日は慣れて優勝したいなと思います。

谷口信輝選手

谷口信輝選手のコメント

　まずは片岡選手に一言謝りたい。すみませんね、Q2行っちゃって（笑）。今日、練習走行終わる頃には、まず片岡選手がニュータイヤをはいて、Q1は僕が行って、Q2を片岡選手がアタックするというのがセオリーだったんですが、練習走行では1位から15位までコンマ5秒以下（の差）という接戦。ワンミスでQ1が通らない可能性があるということで、確実に片岡選手にQ1を行ってもらいました。

　Q1を2番手で走ってくれて、クルマもかなりよいと。さらにそこに対してセッティングをアジャストして、その走り方を取り入れてアタックに行ったら、いいタイムが出て、ポールが獲れたのはうれしい。2011年以来（のポールポジション）ということなので、ポールポジションインタビューって意外にいいものなんだと再確認しました。今回横浜が用意してくれたタイヤが抜群にカーブが速くて、そのたまものだと思います。決して僕の腕じゃないと思います（笑）。

　500kmレースということでピットストップが2回あります。なので、やはりピットワークが速いチームが有利かなと。我々のクルマはピットワークが速いわけではないので、できればポールポジションからスタートする片岡選手が、後続を20分くらい引き離して、僕にバトンタッチしてくれたら勝てるかな（笑）。いい位置からのスタートなので、明日もぜひ勝って、ここで記者会見ができたらいいなと思います。

　SUPER GT富士第2戦の決勝は、14時10分にスタートする。