ニュース

【インディ500 2017】最後の練習走行となるカーブ・デイで26号車 佐藤琢磨が2位、29号車 フェルナルド・アロンソが5位

琢磨選手は「まだ飛行機間に合います」と生観戦を呼びかけ

2017年5月26日(現地時間)

カーブ・デイで26号車 佐藤琢磨が2位のタイムを叩き出した

 世界三大レースの1つである、インディ 500。第101回目となる2017年のインディ 500が米国インディアナ州のIndianapolis Motor Speedwayで開催されている。決勝は5月28日12時12分にエンジンスタート、12時19分に200周、500マイルのレースがスタートする。日本時間ではそれぞれ5月29日1時12分、1時19分となる。

カーブ・デイでピットに向かう琢磨選手。電動のキックスケーターに乗って登場した
カーブ・デイで走行開始直前の琢磨選手

 決勝前の最後の練習走行となるカーブ・デイが5月26日11時から行なわれ、3号車 エリオ・カストロネベス選手が39秒5819(227.377マイル/h)でトップ。26号車 佐藤琢磨選手は39秒6822(226.802マイル/h)で2位となった。以下、10号車 トニー・カナーン選手(39秒6900、226.757マイル/h)、9号車 スコット・ディクソン選手(39秒7027、226.685マイル/h)と続き、F1に参戦せずインディ 500に参戦したフェルナルド・アロンソ選手は39秒7161(226.608マイル/h)で5位となった。

走行終了後の琢磨選手
走行終了後のアロンソ選手

 カーブ・デイ終了後の記者会見において佐藤琢磨選手は、「ドラッグとダウンフォースの関係をチェックした」とコメント。クルマの仕上がり具合は?との質問に対して、「後はコンディションに合わせ込むだけ」と回答し、「基本的なクルマはできあがっていて、コンディションをどちらにでも振れるように試せたのは大きかった。これまでのように月曜日とカーブ・デイでサプライズがあって、クルマを改めてセッティングし直さなければならないという、これまでに比べると非常にスムーズに落ち着いて日曜日(の決勝)を迎えられそうです」と、決勝への意欲を見せた。

取材に応える佐藤琢磨選手。その後ろをアロンソ選手が日本語で「がんばって!!」と琢磨選手にエールを送っていた
こちらは公式記者会見の様子。琢磨選手のあとにアロンソ選手が登場。なにやら話をしたり

 レース展開については、途中で先頭に立つと燃費的に苦しくなる部分があるとしながら、「途中で1度はトップに立ってみたい」と語り、走行燃費のチェックを兼ねてトップに立つシーンが見られそうだ。ただ、理想は3番手~5番手くらいにつけてきれいな空気のなかで燃費をセーブしつつ(空気抵抗を減らした状態で走る)レースを組み立てていく模様。ただ、それはほかのドライバーも同じため、前半は様子を見ながら、150周以降、残り50周くらいの時点で争いが本格的になるだろうとのことだ。

最後はタイムアタックではなく、ピット練習を行なった

 また、日本のファンにコメントをとの質問に対しては、「まだ(決勝に)飛行機間に合います」と語り、佐藤選手のスポンサーともなっているANA(全日本空輸)にふれ「ぜひANAで快適に来てほしい」と自分の戦いを見てほしいとの思いを強くにじませた。さすがにこのタイミングでインディアナポリスに向かうのはなかなか難しいが、インディ500はインターネット中継もいくつか予定されており、例えばニコニコ生放送であれば「インディカー・シリーズ チャンネル(インディカー・シリーズ編集部)」で見ることができる。

 決勝のスタート順は5月21日に開催されたポール・デイで確定しており、9号車 スコット・ディクソン選手がポールポジション。佐藤琢磨選手は4番手、フェルナルド・アロンソ選手は5番手という順でスタートする。

グリッド順に並べられたタイム表。右上がイン側ポールポジション
ポールポジションの1号車 スコット・ディクソン選手
4位の26号車 佐藤琢磨選手は2列目イン側
5位は29号車 フェルナンド・アロンソ選手

 日本時間では日曜日深夜のスタートとなるが、佐藤琢磨選手の戦いに注目したい。

カーブ・デイ終了後の順位がタワーに表示されている。琢磨選手は26号車で2位