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スズキ、新機構「ブロードパワーシステム」搭載の新型「GSX-R1000R ABS」日本仕様

MotoGPで培った技術を採用し、8年ぶりに全面改良

2017年7月28日 発売

204万1200円

新型「GSX-R1000R ABS」

 スズキは、スーパースポーツバイクの新型「GSX-R1000R ABS」の日本仕様を7月28日に発売する。価格は204万1200円。

 8年ぶりに全面改良して6代目となる新型GSX-R1000R ABSでは、初めて日本仕様を設定。“No.1スポーツバイク”をコンセプトに、GSX-Rシリーズの特長であるエンジンと車体が調和した“走る・曲がる・止まる”の基本設計を徹底的に見直すとともに、MotoGPで培った技術を採用。

6代目で初めて日本仕様が設定される新型GSX-R1000R ABS

 最高出力145kW/13200rpm、最大トルク117Nm/10800rpmを発生する新開発の999cm3エンジンは、MotoGPで開発した技術を取り入れた新機構「ブロードパワーシステム」を採用。低中速域のパフォーマンスを損なわずに最高出力を向上させ、高回転域での出力向上と低中速域での出力を両立した。

 車体は全幅を抑えることで空力性能を高め、強度の最適化を図りつつメインフレーム部分で約10%の軽量化を実施。エンジンの搭載角度を変更してコーナリング性能と操縦性を高めたほか、足まわりではレースで開発されたショーワ製の前後サスペンションを採用して接地性と吸収性を向上。フロントブレーキにはブレンボ製の「モノブロックラジアルマウントブレーキキャリパー」と、量産車向けに改良した「Tドライブブレーキディスク」を装着した。

 また、ライダーをサポートする電子制御として、フルブレーキ時に後輪の浮き上がりを抑制して制動時の姿勢を安定させる「モーショントラック・ブレーキシステム」や、ライダーの好みやライディングスキル、路面状況などに応じてエンジン出力を制御し10段階から選択できる「モーショントラック・トラクションコントロール」、スズキの2輪車で初採用となる、クラッチやスロットルの操作をせずにスムーズな変速を支援する「クイックシフトシステム」などを採用。

 そのほかにも、スイッチをワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」やメーター内の表示で動作状況の確認ができるETC車載器といった装備も搭載。ボディカラーは「トリトンブルーメタリック」「クラススパークルブラック」の2色を設定した。

「トリトンブルーメタリック」
「クラススパークルブラック」