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伊ランボルギーニ、「ガヤルド LP570-4 スクアドラ・コルセ」をフランクフルト・モーターショーでワールドプレミア

レースの感動をそのまま公道で再現する究極のモデル

ワンメイクレース車両「ガヤルド・スーパートロフェオ」をベースに開発された「ガヤルド LP570-4 スクアドラ・コルセ」
2013年9月10日、11日プレスデー、9月12日、13日トレードデー、9月14日~22日一般公開日

 伊ランボルギーニは7月31日(現地時間)、9月10日(現地時間)から開催される第65回フランクフルトモーターショーで新型の「ガヤルド LP570-4 スクアドラ・コルセ(Gallardo LP570-4 Squadra Corse)」をワールド・プレミア公開すると発表した。

 同社内に新設されたモータースポーツ活動の管理・運営部署、「スクアドラ・コルセ」にちなんで名付けられたこのニューモデルは、レース車両に非常に近い構成を持つ1台。“新しいガヤルドのトップモデル”と紹介されるスクアドラ・コルセに搭載されるV型10気筒エンジンは、通常ではレース車両に使用されているものを仕様変更せずにそのまま採用。このエンジンは8000rpmで570HP(419kW)の最高出力を発生する。アルミニウムとカーボンファイバー素材をベースとした超軽量構造のシャシーを使い、同じガヤルドのLP560-4から70kgの軽量化を実現。パワーウエイトレシオは2.35kg/HPとなり、0-100km/h加速は3.4秒、200km/hまでの加速は10.4秒、最高速は320km/hと設定されている。この動力性能を受け止めるブレーキシステムには、生産規格のカーボン・セラミック製ブレーキが用意される。

 加減速のシステム同様、空力パーツにもレース由来の技術を投入。カーボン複合素材で構成されるリアウイングは、最高の空力条件下ではガヤルド LP560-4と比較して3倍のダウンフォースを発生。ハイスピードレンジの走行中でも高次元の動的安定性を発揮するという。また、同じくカーボン複合素材で形作られるクイックリリース式の脱着に対応するエンジンフードもレース車両から受け継がれたアイテムの1つだ。

 内装も軽量化のためにカーボン素材を多用しており、アルカンターラ表皮を使用するレーシング用バケットシート、ドアパネル、センターコンソールカバー、ハンドブレーキフレーム、グローブボックスの開閉ハンドルなど、大小様々な部位にカーボン素材が使用される。また、ステアリングやインパネなどをバックスキン系の素材でカバーし、上質感とスポーティさを演出する。レーシング用バケットシートはコンフォートシートに置き換えることも可能となっている。

ボディーカラーは「ジャロ・ミダス(イエロー)」「ビアンコ・モノセラス(ホワイト)」「グリジオ・タラッソ(グレー)」「ロッソ・マース(レッド)」の4種類を設定。ボディーサイドにはイタリア国旗を模したステッカーによる緑・白・赤のラインが施される
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(編集部:佐久間 秀)