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独アウディ、「A1」シリーズ初の4WDシステムを搭載したハイエンドモデル「S1」「S1 スポーツバック」

231HP/370Nmの直列4気筒2.0 TFSIエンジン搭載。本国で2014年の第2四半期に発売

3ドアの「S1」
2014年2月12日(現地時間)発表

2万9950ユーロ(S1)、3万800ユーロ(S1 スポーツバック)

5ドアの「S1 スポーツバック」

 独アウディは2月12日(現地時間)、「A1」のハイエンドモデル「S1」「S1 スポーツバック」を発表した。同モデルはドイツで2014年の第2四半期に発売される予定で、価格はそれぞれ2万9950ユーロ、3万800ユーロ。

 3ドアのS1、5ドアのS1 スポーツバックともにターボチャージャー付き直列4気筒2.0 TFSIエンジンを搭載し、A1シリーズで初となる4WDシステムを採用。

 エクステリアではキセノンプラスヘッドライトを一新するとともに、リアのLEDライトを水平基調のものに変更。ボディーカラーは従来に加え新たに4色を設定。オプションでは大型のルーフスポイラーなどが付く「quattro エクステリア スタイリングパッケージ」も用意する。

 また、インテリアはダークな色調でまとめられ、空調の吹き出し口を含めブラックで統一。S専用のダークグレーメーターやブラシ仕上げのステンレススチール製ペダルキャップを装備し、標準のスポーツシートの代わりに「インテグラル ヘッドリストレイント付きSスポーツシート」も用意。さらにオプションでは印象的なカラーアクセントを加えることができる「quattroインテリア スタイリングパッケージ」も設定した。

 エンジンの最高出力は170kW(231HP)、最大トルクは370Nmを誇り、それぞれ0-100km/h加速は5.8秒と5.9秒、平均燃費は7.0L/100kmと7.1L/100kmとなっている。最高速は250km/h。「アウディ ドライブセレクト ダイナミックハンドリングシステム」により、エンジンレスポンスやオートマチックエアコン、標準装備の可変ショックアブソーバーの設定変更も可能。

 A1シリーズからサスペンション、電気機械式パワーステアリングの全面改良が行われ、リアまわりではサスペンション形式をトーションビーム式から4リンク式に変更。より大型のブレーキマスターシリンダー、310mmの大径ブレーキディスク(フロント)も装備し、制動力が高められている。ホイールは17インチ(タイヤサイズ:215/40 R17)を標準装備するが、オプションで18インチ(タイヤサイズ:225/35 R18)を選択することも可能になっている。

 このS1、S1 スポーツバックについて、開発研究担当取締役のハッケンベルク氏は「アウディ S1は、スポーツカーに求められるエッセンスである優れた走行性能、ダイレクトなハンドリング、そして路面に力を余すことなく伝えるフルタイム4WDであるquattroなど、すべてを提供する1台です。quattroは多くのお客様に支持をされてきました。そして、このセグメントに投入することによって更に多くのお客様の期待に応えることができるでしょう」とコメントを発表している。

(編集部:小林 隆)