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NEXCO東日本、「ドラぷら」サイトをリニューアル

「平日朝夕割引」還元目安額の自動計算機能などを追加

7月度の定例記者会見出席者。左から、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 管理事業本部長 山内泰次氏、NEXCO東日本 代表取締役社長 廣瀨博氏、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏
2014年7月30日開催

NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 管理事業本部長 山内泰次氏

 NEXCO東日本(東日本高速道路)は7月30日、7月度の定例記者会見を開催し、2014年6月の営業概要を発表した。

 6月の通行台数、料金収入の速報値は、通行台数が1日平均268万台(対前年比3.3%減)で、料金収入が595億6400万円(同13.2%増)となった。また、SA(サービスエリア)/PA(パーキングエリア)の売上高は106億6900万円(対前年比3.6%減)。分野別では飲食・商品販売が約75億1000万円となって対前年比5.0%の減少、ガソリンスタンド部門は約31億5000万円で同0.1%の増加となっている。

 通行台数が減少した要因について、NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 管理事業本部長の山内泰次氏は、4月からの料金割引制度の見直しのほか、7月は前年度と比較して天候がわるい日が多かったこと、ガソリン価格が高騰していることなどを挙げた。また、通行台数が減っている半面で料金収入が増えているのは、前出の料金割引制度見直しによる影響であると説明。従来の「通勤割引」に変わる「平日朝夕割引」などの一部で、これまで割引後の料金が通行料金となっていたのに対し、現在は割引分を事後に無料走行分として利用者に還元するスタイルとなったことで、2014年度の料金収入は対前年比で大きくなる傾向が今後も続くことになると解説した。

NEXCO東日本 取締役兼常務執行役員 事業開発本部長 鹿島幹男氏

 SA/PAの売上高では、通行台数が減少したことに加え、SA/PAの売り上げに対して影響が大きい休日が、今年は2013年より1日少なかったことで減少となったとのこと。ガソリンスタンドの売上では、各油種の単価が2013年から15円程度の上昇しているが、その影響で給油量が減少していることで、ほぼ2013年と同程度という結果となっている。

 このほか交通量に関連して、7月11日に発表した2014年お盆期間の渋滞予測(http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/20140711_657535.html)について改めて紹介。夏期繁忙期などは日ごろ運転する機会の少ない人がステアリングを握る場合もあるため、安全確保に対して注意してほしいと呼びかけている。

NEXCO東日本 代表取締役社長 廣瀨博氏

 営業概要の解説に先だって挨拶を行ったNEXCO東日本 代表取締役社長の廣瀨博氏は、自身が7月上旬にオーストリアに視察に赴き、同国唯一の高速道路会社となっている「ASFiNAG(アスフィナグ)」に訪問したことを報告。NEXCO東日本とアスフィナグは2008年4月から技術交流協定を結んでおり、アルプスを中心に山岳地帯が多いオーストリアは日本の道路事情と通じる部分も多いことから、今後はさらに人的交流まで協定内容を拡大し、グローバル化に向けた海外要員を育成していきたいとコメントしている。

 このほかに定例会見では、前日の7月29日にNEXCO東日本の高速道路情報サイト「ドラぷら」(http://www.driveplaza.com/)を全面リニューアルしたことを発表。今回のリニューアルは数年に1回のペースで行っている定期的な内容見直しで、トップページはそれぞれのコンテンツをユーザーが把握しやすいようパネルデザインを採用。メインコンテンツである「高速道路・ルート検索システム」を刷新し、4月から導入された「平日朝夕割引」の還元目安額を自動計算する機能などを追加した。このほか、アクセス数が多い主要ページをスマートフォン対応させ、ドライブに出かけたくなるような読み物を集めた「ドライブコラム」を新規採用している。

(編集部:佐久間 秀)