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インクリメントP、金沢大学と共同で自動運転支援地図の開発に着手

2020年ごろをめどに高齢者の移動手段に活用する実現性検証を目指す

2015年8月10日発表

 インクリメントPは8月10日、金沢大学と共同で、自動車向けの自動運転支援地図の開発を開始したと発表した。

 自動運転システムの注目度は国際的にも非常に高く、日本国内では人口減少と高齢化が進むなかで安全・安心に移動できるモビリティ環境の構築が求められている。これを受け、金沢大学の研究チームは2月に国内で初めて地域高齢者の移動支援を目的に、市街地での自律型自動運転自動車の実証実験を実施した。

 同社では金沢大学と共同で自動運転支援地図フォーマットの検討を行い、実証実験システムで利用可能な自律型自動運転支援地図を開発、提供する。このプロジェクトでは、2020年ごろをめどに地域高齢者の移動手段に活用する実現性検証の実施を目指している。

 自律型自動運転システムと高度な地図情報との協調制御を公道で実証実験することにより、多様な道路交通環境下での知見をフィードバックすることが可能になり、自動運転システムの実用化に向けた研究開発の加速が期待されるとしている。

(編集部:佐久間 秀)