はいはいはい、ハイスペックスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」ユーザーになったワタクシが通りますよ、はいスイマセンね〜、おっとソコごめんなさいね〜、はいはいはい♪ 的な。そうなんですよ〜、やっと「WINTER MAXX」買いました!! それ以前に使っていた先代モデルのスタッドレスタイヤ「DSX-2」が、ようやく交換時期を迎えたので履き替え〜。
そして新調したダンロップ「WINTER MAXX」でアチコチ走っておりますが、やっぱりイイですな〜このタイヤ。「ハイスペックスタッドレスタイヤ」を名乗るだけあって、氷雪路や圧雪路などの雪道はもちろん、アイスバーンでも安定のグリップ性能。安心感を伴って気分良く走行できます。雪があまり多くないけど寒い地方に多い「濡れて見えるけど実は凍っている路面」こと「ブラックアイスバーン」にウッカリ乗っちゃっても、「うわわっヤベっ!!」とならず「あっ……でも大丈夫」てな落ち着きとともにスピードダウンできます。
また、「WINTER MAXX」はドライ路面やウェット路面にも強いタイヤ。タイヤの柔らかさからくる「足元のフラつき」や「乾いた路面や濡れた路面での滑りやすさ」も感じられません。雪道もアイスバーンもドライ路面もウェット路面も、安心&快適に走行できる超イケてるスタッドレスタイヤなんですな。
走行感もイイですヨ♪ たとえば、カーブを曲がるときの「足元のシッカリ感」や、荒めの道を走ってるときの「乗り心地」も好印象です。あ〜やっぱり「WINTER MAXX」にして良かったわ〜、と大満足しているワタクシでーす♪
ちなみに、前に使っていた「DSX-2」はそれまで最強の性能を持つスタッドレスタイヤだったんですが、「WINTER MAXX」はそれを大きく上回る性能を持っています。具体的には、氷上ブレーキ性能が11%UP、ライフ性能が約1.5倍にUP。滑りにくさ1割増しって大した数値ですよ。そして1.5倍のロングライフってかな〜り凄い数値。この数値、「DSX-2」と比べての数値なので、平凡なスタッドレスタイヤと比べたら圧倒的な性能差になることでしょう。
ダンロップのハイスペックスタッドレスタイヤ「WINTER MAXX」 | 従来製品と比べ、ライフ性能で1.5倍になっている |
個人的には「WINTER MAXX」の「ライフ性能」に期待しています。前述のとおり、「DSX-2」と比べて約1.5倍長保ちするという「WINTER MAXX」。ワタクシの場合、「DSX-2」は4シーズンくらいかな? 使ってきたので、単純計算で「WINTER MAXX」だと「4シーズン×1.5」で6シーズンも使えちゃう!? マジか? ホントなのか?
でもこのライフ性能、実際に「WINTER MAXX」を使っていって年月が経ってみないとワカンナイんですよね〜。まあメーカーを疑うわけではないんですが、「ホントに1.5倍なのかなあ」などとモヤモヤした疑問を持ったりして。でもホントに1.5倍だったりしたら、タイヤ買い換えサイクルが伸びで、ヒッジョーに経済的。懐にやさしくて有り難いですな。
とか思っていたら、ナンと、3シーズン目の「WINTER MAXX」を試せることに。北海道在住の方が、雪と氷の季節の間、まるまる2シーズン使い倒した「WINTER MAXX」です。しかもその「WINTER MAXX」は「毎日の通勤に使ってきた」というから都合がイイっていうか渡りに船っていうか、ヒッジョーに興味深いです。
実はこの「中古 WINTER MAXX での試走」、ダンロップからの申し出で試せることになりました。ワタクシが「ライフ性能1.5倍ってホント〜」と眉唾&怪訝な顔で言っていたら、それを聞いて「カッとなったダンロップが挑戦状を叩き付けてきた」……の?
ともあれ、フツーはこういうコトってナイです。新品タイヤでの試走なら「どうぞどうぞ」で試させてくれますが、中古タイヤしかも通勤で使った3シーズン目のタイヤで試走させてくれるなんてアリエナイ話。でも試させてくれるってのは、メーカーとして自信があるからなんでしょう。ならば、実力拝見と行きましょう♪
北海道の人が通勤で使った3シーズン目のWINTER MAXX | 2012年の28週目に製造された証。間違いなく3シーズン目ですな |
ちなみに、実際に通勤で使われた3シーズン目の「WINTER MAXX」ですが、見てみると確かに「けっこー使い込んでる感じ」でした。スタッドレスタイヤには、減り具合の目安である「プラットフォーム」が必ずあります。タイヤの溝の中にある出っ張りですが、タイヤ表面が摩耗してその出っ張りに到達したら「もうスタッドレスタイヤとしての性能は発揮できませんヨ」ということになります。
3シーズン目のWINTER MAXX(左)は新品(右)と比べて表面の細かなパターンが摩耗してなくなっている |
で、新品と中古の「WINTER MAXX」で、この「プラットフォーム」を比べてみたところ、タイヤ表面から「プラットフォーム」上部までの深さは、新品が約4.7mm、中古が約2.9mm。中古のほうは、新品から4割くらい摩耗していました。しかし北海道の人が3シーズン使ってもまだ6割も残ってる「WINTER MAXX」。この調子だとあと2〜3シーズン使えちゃうってコト?
溝の深さを測定してみると3シーズン目のものは2.9mm(左)、新品は4.7mm(右)と比べて4割ぐらい減っている計算 |
古くなると硬くなってグリップが低下するので硬度も測ってみたところ新品(右)が49なのに対して3シーズン目は51と3〜4%程度の差に収まっている |
……でも、明らかにすり減ってる感じの「WINTER MAXX」なんですけどコレ。減り具合からはまだ使えるっぽいけど、性能が落ちてるんじゃ? パッと見比べても、新品のほうが断然滑りにくそうなんですけど。「やっぱり中古だと滑りやすいし乗り心地も悪い」的な結果が出ちゃって、ワタクシがメーカーから恨まれたりしそうなんですけど。大丈夫なのかーダンロップ〜!? でも乗りかかった船って感じなので、このままガチで試用していきますっ!!
中古の「WINTER MAXX」試用は、北海道にて行いました。色々な状態の路面で試走するために、アチラコチラへと移動また移動、試走また試走、です。
まずは乾いた路面での試走。結論から言っちゃいますと、フツーですフツー。フツーに「WINTER MAXX」の走り心地。スタッドレスタイヤだからと言って、カーブでフラつくとかいった不安定さはありませんし、ちょっと急発進すると「キュッ」とか「ズリッ」とかタイヤが滑るみたいなコトもありません。高速道路での走行も試しましたが、車線移動時にフラつくようなこともなく、安定して走れました。摩耗しつつあっても、「WINTER MAXX」の良さである「グリップの良さ」と「シッカリ感」がちゃんと発揮されています。
それから、ウェット路面。じつは乾いた路面の高速道路を走行中、雨っぽい雪が降ってきて、路面が徐々にウェットになりました。てゆーかコレ非常に危ない状況!! 濡れ始めが滑りやすいって言うじゃないですか!! しかも、うっすら雪交じり。焦る!! 怖い!! 危ないからスピード落とすし!! 安全第一!!
とは思ったんですが、北海道のドライバーはその程度の状況だとスピード落とさないのかも〜、平然とビュンビュン走ってるし〜!! なかなかスピードが落とせません。ワタクシだけスピード落としたらかえって危険かも、みたいな雰囲気。
というわけで、キンチョーしながらもその雪交じりウェット路面(しかも高速道路)を走り続けました。すると、徐々に「あれ、なんか全然滑ったりしないかも」と感じるように。当初は「やっぱり半分減ってる中古 WINTER MAXX だしな」という「思い込み」があったのかもしれません。冷静になって試走に集中してみると、全然ヘーキです。しっかりとグリップしている感じで、不安な感じはしません。もちろん車線変更時にフラつくようなこともありませんでした。
そしてしばらくして思ったのは、「なーんだ「WINTER MAXX」って半分減っててもドライ路面やウェット路面、大丈夫なのネ。高速もイケるじゃん」みたいな。なるほど頼もしいです。見た目は古ぼけてきていても、性能面ではまだまだ現役って感じです。
札幌市内もこの日は雪が積もっていましたが、大きな通りや高速道路ではドライという状態 | 中古タイヤと言われるとちょっと緊張しますな |
続いて走ったのは雪道。新雪が積もった路面を走行しました。中古「WINTER MAXX」は摩耗していて表面のデコボコも若干浅くなっていましたので、「雪を掴む力が弱まっていて滑りやすいのでは?」とか思いましたが、実際のところは問題ナシ。グイグイと進みます。
それから圧雪路も。路面に積もった雪が踏み固められ、表面が凍ったりガチガチになっていない路面でした。こういう道はスタッドレスタイヤ全般で「まあまあ走りやすい雪道」ですな。3シーズン目の「WINTER MAXX」はどうでしょう? 結果から言えば、新品との性能差は感じられませんでした。気持ちよくドライブできる感覚。若干無理をしてカーブを曲がっても「思った以上に横滑りしない」のは、新品でも中古でも「WINTER MAXX」に共通した安心感であり快適さですな。
交通量が少なく新雪が積もった道路。まったく問題なしですな | 交通量が多い圧雪路。大きい道なので速度も高くなりますがこれまた安心感を持って走ることができました |
さらに、途中、除雪後と思われる路面がありました。平らなんですが、表面のところどころが氷です。普通の靴で歩くと、けっこー滑りがち。氷と雪は若干解けて、表面が少し濡れている感じ。
こういう道はスタッドレスでも滑りやすいんですよね〜♪ 中古「WINTER MAXX」で大丈夫かなぁ〜♪ 滑りまくりなんじゃないのぉ〜♪ ってナゼ「♪」なんだ>ワタクシ!! もうイヂワルねえ。
さておき、そんな悪条件の路面をビシバシ走ってみましたが、あらま、とくに問題ナイんですけど。フツーに、危なげなく走行できました。ブレーキングもバッチリ。「WINTER MAXX」って、アイスバーン上とかでも「マジか!!」と思わせるグリップ性能を発揮して「しっかり止まる」という感じなんですけど、除雪後で滑りそうな路面でもそれは同様。そして、3シーズン目のすり減った「WINTER MAXX」でも、新品と同様の安定感を発揮し、ワタクシに安心感を与えてくれたのでした。
他にもイロイロなタイプの雪道で試走しました。ですが、ぶっちゃけたトコロを言っちゃいますと、3シーズン目となる「WINTER MAXX」の性能低下は、全然見つけることができませんでした。
踏み固められてその下が凍りになった路面 | 除雪された後は道路の表面にうっすらシャーベットが乗った状態に。さらにその先には橋も |
べちゃべちゃなシャーベットがたまった道も排水(排雪?)性も問題なさそう | 比較として新品のWINTER MAXXもテストしたけどワタクシには違いがわかりませ〜ん |
ワタクシはタイヤとか走行に関してはシロートではありますが、一応「WINTER MAXX」は新発売当初から毎年キッチリ試してきましたし、現在は愛車に装着して走っています。しかしながら、正直なところ、この3シーズン目の「WINTER MAXX」、新品とどう違うのか、もうぜんっぜん、わっかりませ〜ん!! たぶん「これ3シーズン目のWINTER MAXX だよ」と言われなければ、「やっぱり新品 WINTER MAXX はイイですね〜」とか調子コイたコト言っちゃいそう。
でも……もっと速い走行速度で試したり、あるいはその道のプロが検証すれば違いがわかるのかも!? というコトで、後編ではレーシングドライバーでモータージャーナリストの松田秀士さんが登場。雪の積もったテストコースにて、3年目の「WINTER MAXX」を使い、テストコースで限界走行を試してもらうことにしました。半分くらい摩耗しちゃった「WINTER MAXX」、ワタクシにはその違いがわからなかったですけど、果たしてプロはどう判断するのか!? 乞うご期待♪
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