編集後記

2013年8月30日

小林 隆

(編集中)

佐久間 秀

 今週は、スズキの軽トラック・キャリイが実に14年ぶりとなるフルモデルチェンジを果たしました。もともと市場での影響度が高いモデルですが、この一新に呼応して、日産・三菱自動車もスズキから軽商用車のOEM供給を受ける(三菱自動車にはMiEVシリーズが残りますが)と発表しています。以前からOEMでスクラムを販売しているマツダと合わせて4社連合の誕生ですね。

 この展開は、長年のライバル関係であるハイゼットを核としたダイハツ・トヨタ・スバル3社とのシェア争いが、ついに“仁義なき戦い”に突入したと言えるでしょう。この流れを受けてハイゼットがどのような進化を見せるのか。さらに、アクティを持つホンダは今後もお家芸の“孤立主義”を貫くのか。日本が世界に誇る「ミニマムスーパー便利カー」を取り巻く抗争の行方から目が離せません。

谷川 潔

 金曜日に掲載した住友ゴム工業 中瀬古氏のインタビュー記事。以前から中瀬古氏の発表内容には興味深い個所が多数あり、編集部側から申し入れて実現しました。インタビュー記事でも軽く触れましたが、物事の裏側にある仕組みを突き止めようとする姿勢には大変感銘を受けました。それと同時に「シミュレーションといえども結局センス」という言葉が何度も出ており、突き詰めていく過程でいろいろ深いものを見ていることがうかがえました。

 タイヤは奥が深いなと。