【2010ジュネーブショー
ルノー、2つのオープンモデル「ウィンド」「メガーヌ・クーペ・カブリオレ」

“ゴルディーニ”仕様のルーテシアが登場

3月2日~14日(現地時間)
スイス ジュネーブ
GENEVA PALEXPO



 ルノーは、かねてから予告していたコンパクト・ロードスター「ウィンド」に加え、リトラクタブル・ハードトップを持つ「メガーヌ・クーペ・カブリオレ」を展示。さらに、プレミアム・ハイパフォーマンス・ラインの「ゴルディーニ」に「クリオ」(日本名:ルーテシア)を追加し、ワールドプレミアとした。

 ウィンドは、全長3.83mのコンパクトなロードスター。リトラクタブル・ハードトップを持ち、リアピラーとリアウインドーを残して天井部分のみがオープンになる。ルーフが後部を支点に180度裏返ってリアデッキ上に格納されるという、比較的シンプルな電動開閉機構を採用しており、開閉に要する時間が12秒と短い。

 またリアデッキのルーフ格納スペースの下は、270Lのラゲッジルームになっており、これはルーフを格納した状態でも変わらない。

 エンジンは98kW(133HP)、160Nmの1.6リッターガソリン、つまりトゥインゴ・ルノー・スポールと同じものか、100HP、152Nmの1.2リッターガソリンターボが用意される。欧州では夏発売の予定。

トゥインゴより230mm長いボディー。パッセンジャーシートから後車軸までが長いので、ミッドシップカーのように見えるが、FFである
12秒で開閉するルーフは、センターコンソール下部のレバーで操作する。フロントウインドーが寝ており、開口部はそれほど広いわけではないのだが、やはりサンルーフなどとは比べものにならない開放感がある
ラゲッジスペースの上というかトランクリッド内にルーフを収納する。このほか車室内にはシートの後ろにも小物入れがある
トゥインゴと同じドアハンドルメーターバイザー上の赤いパーツがアクセント

 「メガーヌ・クーペ・カブリオレ」はその名のとおりメガーヌのオープンモデル。こちらも電動リトラクタブル・ハードトップを持つが、ルーフとリアウインドーが2分割されて格納されるタイプで、オープン時にはフロントウインドーとAピラーのみが残る。開閉に要する時間は21秒。

 パワートレーンはガソリンとディーゼルが3機種ずつで、そのうち2リッターガソリンエンジンにはCVTが、dCi 110 DPFディーゼルエンジンには同社初の6速デュアルクラッチATが組み合わされる。

 こちらはウィンドより早く、春に発売される。

「クーペ・カブリオレ」の名称に恥じず、クローズド状態も魅力的
2分割のリトラクタブル・ハードトップを持つ
こちらは4人乗り

 2009年11月に発表された「トゥインゴ・ゴルディーニ・ルノー・スポール」は、同社のスポーティモデル「ルノー・スポール」の性能に、豪華装備を加えたハイグレードモデルだ。そのゴルディーニに、クリオが加わった。トゥインゴ・ゴルディーニ同様にマルタ・ブルーの車体色と白いストライプのエクステリアを持つ。エンジンは203HP、215Nmの2リッター。6月に発売される。

クリオ・ゴルディーニR.S.。カスタマイズ手法はトゥインゴ・ゴルディーニR.S.と同じ。フロントアンダーグリルの白いフラップがF1のノーズウイングを思わせる
こちらはトゥインゴ・ゴルディーニR.S.。白いストライプはただの線ではなく、Gのパターンがプリントされている。この辺の洒落っ気がフレンチタッチ。これはクリオも同じ
センターコンソールの下にシリアルナンバー入りのプレートが付く

(編集部:田中真一郎)
2010年 3月 5日