【2012ジュネーブショー】 ボルボ、Cセグメントハッチバックとして生まれ変わった「V40」 世界初導入となる歩行者用エアバックを装備 |
ボルボのラインアップに新たに加わった新型「V40」。先代V40は、S40のワゴンとして1995年に導入され、その後モデルチェンジを機にV50へとネーミングを変えてラインアップから外れていた。新型のV40は同じネーミングだが、先代とはセグメントが異なり、ボディーサイズは4369×1802×1420mm(全長×全幅×全高)。先代より全長が短くなり、ゴルフやアウディA3などのCセグメントハッチバックとして生まれ変わった。
ボディーデザインは、ボルボらしいスカンジナビアデザインを残しつつ、スポーティさとエレガントさを融合させたと言う。フロントバンパーの高さを低く抑え、斜め後方に伸びるサイドラインは力強くスポーティさを演出する。そして、もっとも特徴的なリアまわりのデザイン処理は、ボルボが過去に生産していたスポーツモデル「P1800」をイメージしてデザインしたと言う。
搭載するエンジンはガソリンモデルが5種類、ディーゼルモデルが3種類。もっともパワフルなガソリンモデルは、直列5気筒2.5リッターターボのT5エンジン。最高出力254HP、最大トルク360Nm+40Nm(オーバーブースト時)。0-100km/h加速は6.7秒ながら、7.9L/100kmという燃費性能を備える。もっとも環境性能に優れたモデルは、ディーゼルエンジンの「D2」になる。アイドリングストップ機能付きの直列4気筒1.6リッターエンジンで、燃費性能は3.6L/100km、C02の排出量は94g/kmとなる。ディーゼルエンジンは、直列5気筒2.0リッターの「D4」「D3」も用意される。
【お詫びと訂正】記事初出時、今回出展のディーゼルエンジンをボルボ初としておりましたが、初ではありませんでした。お詫びして訂正させていただきます。
ボルボの特徴でもある安全性の高さは新型V40にも引き継がれており、他社の同セグメントと比べてもトップレベルにあると言う。具体的には、世界初導入となる歩行者用エアバック。歩行者保護用に開発されたエアバックで、フロントバンパーに衝撃が加わるとボンネットの後方からフロントウィンドー方向にエアバックが膨らむ。また、レーダーとカメラで前方の車両との衝突を防ぐシティセーフティやパーキングアシスト、レーンキープアシスト、クロストラフィックアラートなど、どのクラスのモデルと比べても遜色ない安全性を備える。
新型V40は、ベルギーで5月から生産を開始し、年間の目標販売台数は9万台と発表されている。
プレミアムハッチバックとして生まれ変わった新型V40 |
インパネのデザインやセンターコンソールのスイッチ類は新世代のデザインと操作性を取り入れている。リアシートは40:60分割可倒式 |
http://car.watch.impress.co.jp/backno/event_repo/index_c270s1407.html
(真鍋裕行)
2012年 3月 19日