【2012 パリショー】 マツダは新型「アテンザワゴン」をワールドプレミア マツダ独自の減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」搭載 |
プレスカンファレンスで新型マツダ6の解説を行なう代表取締役の山内孝氏 |
既存の内燃機関やトランスミッション、シャシーなどの性能を研ぎ澄ますスカイアクティブテクノロジーが、欧州でも評価されているマツダ。今年のジュネーブモーターショーで欧州仕様を初公開したCX-5は、発売開始から半年ほどですでに3万3000台のオーダーを受注し、「好調な滑り出し」と言う。
スカイアクティブテクノロジーを導入するCX-5の次なるモデルとして、マツダが欧州に導入するのが「マツダ6(日本名:アテンザ)」。先代と同様にセダンとワゴンの両タイプを用意する。セダンは8月のモスクワモーターショーでワールドプレミアを行い、パリサロンではワゴンと新たなディーゼルエンジンが初のお披露目となった。
3代目となるアテンザは、マツダがデザインテーマとしている「魂動(こどう)Soul of Motion」を具現化した仕上がりとなっており、「雄(TAKERI)」「靭(SHINARI)」といったコンセプトカーからも多くの共通点を伺うことができる。
ワゴン、セダンともにソウルレッドメタリックという新しいボディーカラーが与えられ、従来にはなかった深みや陰影、鮮やかさを表現している。特に躍動的なキャラクターラインを強調するのにもよいカラーリングで、アテンザの抑揚あるスポーティなフォルムにマッチしている。
最新技術としては、マツダ独自の減速エネルギー回生システム「i-ELOOP」を搭載。乗用車用の減速エネルギー用蓄電器としては初のキャパシターを使うのが特徴で、鉛バッテリーよりも効率よく減速エネルギーを蓄電できる。「i-ELOOP」に加え、アイドリングストップの「i-stop」も装備し省燃費性を高めている。
エンジンは、2.0リッターと2.5リッターのガソリンエンジンが3モデル、2.2リッターディーゼルエンジンが2モデルの計5モデルが用意される。組み合わせるトランスミッションは6速MTまたは6速AT。もっとも燃費性能に優れる2.2リッターディーゼルのスタンダードモデルは、3.9L/100㎞、104g/㎞という燃費とCO2排出量を誇っている。
新型アテンザワゴン。4800×1840×1480mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2750mmというボディーサイズ。タイヤサイズは225/45 R19か225/55 R17の2タイプが用意される |
セダンと比べホイールベースは短いが、その分ラゲッジ容量を確保。ラゲッジスペースの容量は522Lで、シートを倒すと1664Lにアップする |
新型アテンザセダン。4865×1840×1450mm(全長×全幅×全高)、ホイールベース2830mm。ワゴンよりも全長とホイールベースが長い |
発売開始から半年で3万3000台を販売したCX-5の欧州仕様 | ||
フロントまわりを一新したMX-5(日本名:ロードスター) |
(真鍋裕行)
2012年 10月 5日