【2013ジュネーブショー】
限定499台のスペシャルモデル「ラ フェラーリ」ワールドプレミア
(2013/3/11 12:59)
今年のジュネーブショーのハイライトとなったフェラーリのプレスカンファレンス。ブース周辺には多くの記者や関係者が溢れかえり、スペシャルモデル「La Ferrari(ラ フェラーリ)」のワールドプレミアが行われた。プレスデーの2日間とも人混みは絶えることなく、その注目度は断トツと言えるほどだった。
GTO、F40、F50、エンツォの流れを汲む特別なモデルとなった「ラ フェラーリ」は、F1チームのスクーデリア・フェラーリの技術やF1ドライバーのアロンソ、マッサによる助言を得て開発されたと言う。
最大の注目はハイブリッドシステムを装備したV型12気筒エンジン。イタリアの部品メーカーであるマニエッティ・マレッリと共同開発されたHY-KERSシステムは、2基の電子モーターとバッテリーパックによって構成される。電子モーターのアシストを低速域で受けることにより、V型12気筒エンジンは高回転域で最大のパフォーマンスを発揮するように仕立てられている。
そのためレブリミットは9250rpmに設定され、エンジン本体の最高出力は800PS、163PSの電子モーターと統合すると最高出力は963PS、最大トルクは900Nmを超える。最高速は350km/h以上で、0-100km/hの加速時間は3秒以下、0-200km/hは7秒以下、0-300km/hは15秒となっている。これだけの性能を誇りながら電子モーターとエンジンの複合サイクルによるCO2の排出量は220g/kmになっていて、エンツォに対して約50%の削減を行っている。
カーボンが用いられたシャシーもF1と同じ生産工程にて生まれると言う。4種類以上のカーボンファイバーを手作業でラミネートし、オートクレーブ成形により硬化したシャシーはねじれ剛性、ビーム剛性ともに強化されている。
限定生産台数499台に対して、すでに限定数以上の顧客から購入希望のオファーが届いているそうで、ラ フェラーリは同社により選ばれたオーナーの元へデリバリーされるとしている。