【2013ジュネーブショー】
ロールスロイス、史上最高の性能を備える「レイス」が登場
「ゴースト」以来の新型車
(2013/3/11 15:46)
ロールスロイスは、「ゴースト」以来となる「Wraith(レイス)」のワールドプレミアを行った。
Aピラーからリアエンドまで、流れるようなファストバックスタイルのクーペフォルムで仕上げられたレイスは、「ファントムクーペ」とも異なる独特なスタイリングを持つ。インテリアは、ファントムと同様の最高級レザーやカナデル・パネリングのウッドパネルに包まれていて、肌触りや質感など随所にロールスロイスならではのクラフトマンシップを感じさせる。
クーペスタイルから見て分かるように、ショーファーではなくドライバーズカーとして作られているレイスは、パワートレーンを含めロールスロイス史上最高のパフォーマンスが与えられている。エンジンは6592ccのV型12気筒で、最高出力は632PS、最大トルクは800Nm。1500rpmから5000rpmという幅広い回転域で最大トルクを発生するパワフルなセッティングで、0-100km/h加速はわずか4.6秒。リミッターの作動する250km/hの最高速まで途切れることのない加速力を発揮すると言う。
トランスミッションはZF製の8速ATで、サテライト・エイディッド・トランスミッション(SAT)という最新機能を持ち合わせている。SATは、GPSデータを利用することでドライバーが認知するよりもさらに前方の情報を見通し、ドライバーの走行スタイルや動きを予測して最適なギアを選択するというもの。具体的には、ドライバーの視界から見えていないコーナーやアップダウンがあっても、そこに合わせた最適なギアセレクトをして待機しているのだ。
サスペンションもドライバーズカーらしく、ロールを抑え俊敏さを感じさせる味付けとなっている。だが、「浮遊するような」と形容されるロールスロイスならではの乗り味は損なっておらず、滑らかなハンドリングと乗り心地はレイスにも受け継がれている。
レイスは、2013年後半からの納車を予定している。